未来のために過去を知るー3.11までの原発の歴史を伝える「原発絵本プロジェクト」_15

■今までの、そしてこれからの「ひかり」との付き合い方を考えるために。

「原発絵本プロジェクト」は、これまでの日本に、原発が根付いてきた過程を、だれにでも分かる優しい物語にして伝えると同時に、売り上げで福島の子どもたちの健康を支援するプロジェクトです。

■震災から一年。改めてこれまでの日本の原発との関わり方を振り返り、残したい。

3.11以降、この国の風景はがらりとかわってしまいました。
だれもが原子力発電に興味を持ち、怯えたり怒ったり、擁護したりと、反応はさまざまですが、皆がこの国の動力源の行方を見守っている事は間違いありません。

けれど、原子力発電は、今急に現れたわけではありません。
半世紀もの長い時の中で、じんわりと、紆余屈折を経ながら、この国に根付いてきたのです。
その歴史の中に、なぜ、どんな事情で、この国は原発なしでは発展できないほど原子力に頼る事になったのか。
なぜ、福島のあの事故が起こってしまったのか、なぜ安全神話が生まれたのか。
それは、これからこの国の原子力をどうしてゆくのか、どんな国を目指せばいいのか、のヒントになると私たちは考えます。

大人だけでなく、将来、この国のエネルギーの「選択者」になるこどもたちに、3.11までのこの国と、この国の原発との付き合い方を知ってもらい、歴史を繰り返さないように、自分のあたまと、感性で、考えてほしい、こころに留めて欲しい、という願いから、このプロジェクトは発足しました。

未来のために過去を知るー3.11までの原発の歴史を伝える「原発絵本プロジェクト」_01

■「福島の事故のことを、子どもにどう説明していいかわからない」というお母さんの声。

事故後、数カ月経ってから、小さな子どものいるお母さんたちから、
「あの事故のことを、子どもに質問されても、どう説明していいかわからない。」という声を多く聞きました。
なぜあの事故が起きたのか、テレビや新聞の知識だけでは、うまく説明できない。
専門的な科学知識を手に入れる機会がない。

ですので、私たちは、お母さんと子どもが原発の歴史をやさしく理解しながら、話しあうきっかけになるような絵本を目指しています。

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■脱原発を訴えるため(だけ)の絵本ではありません。0か100かではなく、その間の議論を生み出したい。

この問題に関心を寄せていて、自分たちですでにアクションを起こしているアクティブな方は大勢います。一方で、全く無関心の方もいます。
しかし、その間には、
「どうやってあの問題を受け止めていいのかわからない。」
「これからのエネルギーをどうしていけばいいのか、考えたくても難しい」
という方もたくさんいると思います。
わたし自身、絵本作りに取り組むまではそうでした。

そうした方が、今までのこの国における原子力のありようを知り、どうやってこれからのエネルギー問題と向き合ってゆけばいいかを考えるきっかけづくりがしたい。

原子力の善悪を決めつけるだけでは、現実は動かない。
0か100かの議論ではなく、科学技術との向き合い方、そしてエネルギー全体の問題について、より立体的に考えるきっかけを生み出したい。
わたしたちが作っている絵本は、そんな内容をめざしています。

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■電子絵本として先行発売、絵本として出版予定です。

まず最初に、電子絵本を発売。この事故をきっかけに、海外で原発問題と向き合い始めた諸外国にも向けて発信するため、電子版では英語・フランス語・ドイツ語など、海外語訳版も制作します。 電子絵本出版後は、紙媒体での出版も予定しております。

今回の元気玉プロジェクトの掲載では、電子絵本の制作に必要な資金を募ります。
どうぞよろしくお願いします!

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■[ストーリー]光を生み出すふしぎなりゅうと、仲良しの男の子、光を欲しがるおとなたちのものがたり。

物語の舞台は、とある小さな島国の小さな村。光を生み出すふしぎなりゅうが、遠い国からある日突然、連れてこられます。
王様や、商人、村の大人たちは、それぞれ考えがあってりゅうを神様のように扱います。村に住む男の子の主人公「ぼく」はそれを不思議に思いながらも、りゅうと暮らしてゆきます。
けれども「ぼく」が大人になるにしたがい、りゅうへの大人たちの態度は次第に変わり、やがて、隠されていたりゅうの大きな秘密が明かされることになり…?

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つくり手たちについて

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文:おのみゆき
「原発絵本プロジェクト」代表。
学生時代は「深夜特急」に憧れ世界一周一人旅に出発。
ヴェネツィアで野宿したり、パレスチナでゴム弾に撃たれたりしながらなんとか生還。40カ国以上を訪ねる。
NPOカタリバ、教育系ベンチャー企業を経、2010年春に退職。シェアハウス「まれびとハウス」で毎週イベントを企画し、その収益だけで生活したり、フランスの農家で羊飼いをしながら、「持たない暮らし」を実践する。現在はWEBマガジン「greenz.jp」「the future times」などライターとして活動中。

【Twitter】@MiUKi_None
【facebook】http://www.facebook.com/miyuki.ono1228
【HP】http://onomiyuki.com

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絵:ひだかきょうこ

何かを描いたり作ったり
企画展や個展を中心にのんびり活動
2011年鎌倉に文具と雑貨の店コトリhttp://www.kamakura-kotori.com/をオープン2012年よりフリーで活動
電子絵本「マルコと小さな兄弟」リリース
本の挿絵やCDジャケット等を手がける他、手作りで温かみのある雑貨も制作します。
写真と絵のものづくりユニット「PhoPic」としても活動中

【HP】http://kyoko-h.com
【Twitter】@hidakakyoko

ひだかきょうこのiPadで読む電子絵本「マルコと小さな兄弟」Appストアでリリース中!
http://itunes.apple.com/jp/app//id490470713?mt=8

これまでは、東京と京都にて、絵本のパネル展示やイベントを開催してきました。
未来のために過去を知るー3.11までの原発の歴史を伝える「原発絵本プロジェクト」_09 京都(2011.10)カフェ「アイタルガボン」

未来のために過去を知るー3.11までの原発の歴史を伝える「原発絵本プロジェクト」_10
東京(2010.7)「金魚カフェ」

支援先団体について

電子書籍と絵本の売り上げは、運営費などの必要経費を除いたすべての額(見込みとしては総額の7〜8割程度)を「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」に寄付します。
また、その活動報告に関しても、元気玉プロジェクト上で随時掲載してゆきます。
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■応援コメント

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小野美由紀とひだかきょうこは何をするにしてもチャーミング!さて、原発の歴史や背景などを、彼女たちがどうチャーミングに表現するのか…大いに期待する。
映画監督 今関あきよし(映画「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」)

■応援コメント

未来のために過去を知るー3.11までの原発の歴史を伝える「原発絵本プロジェクト」_13
このプロジェクトの主旨を読むと、そこには「未来のために過去を知る」という一言がありました。
現在私たちの身の回りにある原発が持つ問題について、今の世代を背負う我々大人が、できることに全力を尽くすことは言うまでもありません。
しかし、このプロジェクトが素晴しいと感じたのは、原発を巡るこれまでの経緯と歴史を物語にし、次の世代へと引き継いでいくという点です。
目の前の問題だけではなく、まさに未来のために過去を知るきっかけになるかもしれない絵本。僕はこのプロジェクトを応援したいと思います。
株式会社デジタルステージ代表取締役 平野友康

■おわりに

発売後は、各幼稚園での日本全国「読み聞かせキャラバン」など、様々なイベントを通じて、子どもたちやお父さん、お母さんが考えを深めるきっかけをつくってゆきます。

これからのエネルギーとの付き合い方を、きちんと「じぶんごと化」して考え、
これから先もできることを、探してゆくために。
未来の為に過去を知る。

そのために、私たちはこの小さな島国の、歴史の中の一部分で起きた、おおきなおおきな出来事を、物語にしてひろめてゆきたいと考えています。

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[活動資金内訳け]

電子絵本アプリ制作費用 40万円
(iPad用アプリ、Androidアプリのプログラミング費用 350,000円
音楽制作、アニメーション制作費用 5,0000円)
元気玉プロジェクトのカード決済手数料 7% 28,000円

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