家族や恋人がうつ病になったときに、気軽に相談できますか?
親しい人がうつ病になったら、おおきな不安を感じるでしょう。
でも日本ではまだ気軽に「ツレがうつになりまして。」とは言いにくいのです。
うつ病の人は日本で数百万人。
ということは、その周囲には1千万以上の人が「これからどうしよう」と悩んでいるのです。
「うつ症状のひとたちに、ウェブで認知行動療法を提供する」というぼくの仕事柄、うつ病サービスに関するプレゼンテーションをすることがあるのですが、そのあとの名刺交換では決まってビジネスマンや、メディアの方から「実は家族がうつ病で、どうしていいか困っているんです」と相談されます。
「御社のサービスについて話を聞きたい」と言われて打ち合わせに行ったら、その方の彼女さんのうつ病についての相談しかしなかったこともあります。
普段周囲にいる人・・・同僚や地域の身近なコミュニティには相談できず、もちろんうつ病の本人にも相談できず、見ず知らずのぼくに相談してしまう現状がそこにはあります。
彼らは一見元気に暮らしているように見えます。
でも、職場で、家庭で、孤独に悩みをかかえています。
大切な人がうつ病になったとき、人が変わってしまったようになった時
、彼らが望むサービスが今日本にはないんです。
既存のQAサービスなどでは、「彼との人生は諦めて早く別れた方がいい」「それは親切心ではなく偽善だ」など、心ない中傷すら浴びてしまうのです。
だからぼくたちが作ります。
日本中の孤独な、そして心優しいひとたちを結びつけるウェブサービス。
それがairpit(仮)です。
airpitは支援者の拠り所になるサポートコミュニティ
airpitは、うつ病の人を支える人たち専用の、サポートコミュニティです。
うつ病患者のぼくが言うのもなんですが、支える人は大変です。
「うつ病=1年中38度の高熱をもっている人」
だとを想像してみてください。
例えば結婚しようとしても、働くことや、家事のことや、不安になることがたくさんあります。
時には支えている人がうつ病になってしまうんです。
でも、うまくうつの人と、つき合えている人たちもたくさんいるんです。
「いまどうしたらいいか困っている人」が気軽に相談をできる場所。
「うまくいった人」が実用的なアドバイスを提供できる場所。
経験していない人が回答してしまうなど、ノイズが多い既存QAサービスではなく、同じ経験をした人たちがサポートしあう新しいコミュニティ。
もしあなたの大切な人がうつ病になったとき、あなたにそっと拠りそう場所を作ります。
うつ病本人向けのサービスをつくってきました。
今年ぼくたちはうつ病で困っている人をサポートするためにU2plusというサービスをつくりました。
ぼくはうつ病で会社を辞め、1年半療養していました。(今も通院しています。)
そのとき日本では、ぼくが望むサービスがありませんでした。
だから回復しきっていない体を引きずってビジネスプランを練り、スカイライト社のビジネスプランコンテストで優勝し、仲間をあつめ、起業しました。
うつ病の人同士で、楽しみを共有し、つらさを分かち合う。
今年の1月に公開したこのU2plusという認知行動療法のサービスは、
「うつ病の制作者だから作れる使いやすさ」を追求し、
いまでは利用者アンケートに回答してくれた方の97%が効果を感じてくれるなど、一定の成功をおさめています。
ぼくたちは「うつに関することで悩まされている人たちをサポートする」を基本理念としているスタートアップです。
うつ病経験者だからこそ、支援者向けのサービスを
次にぼくたちは、これまでぼくたちを支えてくれる人たちに向けたサービスを作ります。
それは、ぼくたちうつ病の人々を心配し、支え、時に励ましてくれる、周囲の人たちです。
家族。恋人。友人。
心優しい彼らこそ最も支えられ、
励まされ、具体的な助けを与えられるべきなんじゃないかと思います。
誰かが、彼女たち、彼らのために動かなくてはいけないんです。
そしてそれはうつ経験者であるぼくたちこそふさわしいと思っています。
声をあげましょう。
考えを共有しましょう。
それが、みんなの孤独を変えていきます。
うつ病で困っている人・・・本人も、サポーターも、その周りで何かできないかと思っている人も。
インターネットだからできる新しい未来
医師はうつ病に関する人間関係や、生き方のアドバイスをするにはなかなか時間がありません。
カウンセラーは日本では人数の少なさによる地理的要因や、高額と思う人もいる価格によって、まだ一般的ではありません。
書籍では特定のシチュエーションしか扱うことができません。
でもこの時代に生きているぼくたちには、インターネットという武器があります。
みんなが集まれば、1千万人以上で精緻な、本当の情報共有ができるんです。
実名をだす必要もなく、地理的な要因も超えられるんです。
みんなの悩みを、
みんなの経験を、
みんなの困難に遭ってもなんとかしたいという気持ちを、形にしましょう。
ぼくたちが手がけているU2plusでも、やらなきゃいけないことはまだまだ沢山あります。
でも、うつを支えている人たちを、「今から」助けるアクションを起こしたい。
いつか、うつで困っている本人が使うU2plusと、サポーターがつかうairpitが統合されれば、今はわかりにくい「お互いの接し方」「お互いが何に困り、何をうれしいと感じるか」がより理解し合える優しい未来がつくれるでしょう。
airpitはそのための最初の一歩です。
airpitをいち早く制作、運営していくために必要な資金を募ります。
ご支援、よろしくお願いします!
[airpit]映像ディレクション:田中泰斗
http://www.facebook.com/yasuto.tan
最新の活動報告
もっと見るワークショップって何をやるのか。
2012/07/17 16:22このような形式で、支援者のみなさんとプロトタイプ制作に向けたワークショップを開催したいと思います。 みなさんの持つ課題やアイデアを、プロトタイプ制作に向け、ひとつに落とし込むためのワークショップです。実際のサイト設計までの前の段階で、ぜひ一緒にアイデアを出し合いましょう。 確定はまだしておりませんが、ファシリテートしていただける企業さんと内容をご相談している段階です。 もっと見る
お金がちゃんと目的通りに使われているかについて。
2012/07/17 14:4412月と3月に、パトロンのみなさまへ、収支報告を行います。 また、なんらかの理由でairpitプロジェクトが頓挫、あるいは延期になった際にはその時点で残っているお金について、別途相談させてください。 もっと見る
お金の使い道。
2012/07/17 14:42今回支援していただくお金は、以下の目的で使用させていただきます。 ・意見交換会などの費用(必要に応じて医療面の専門家を呼ぶ可能性も) ・専門家によるワークショップの外注費 ・プロトタイプ制作の外注費 ・ロゴなど制作費用(スライドにはありませんが・・・) プロトタイプ制作の時点でマイナスの可能性もありますが、その際はU2plus社内のリソースを用います。 もっと見る
コメント
もっと見る