▼はじめにご挨拶

みなさんはじめまして、こんにちは。
当プロジェクト『MIRAZER』を企画するものです。

上記はいちばん最初に作った叩き台の画像ですが、MIRAZERとはミラーとレーザーを連想させるように考案した僕たちの造語です。
僕たちは地図アプリを再発明するところから出発し、それをもっと面白く応用できないか模索していきました。
その原型にミラーとレーザーが使われているため、名前がMIRAZERになったという経緯があります。

スローガンは『今ここにないもののAR』であり、これは『今ここにあるもののAR』ばかりを追求してきたARの歴史へのアンチテーゼ(近接ARから遠隔ARへ)とも言えます。

▼このプロジェクトで実現したいこと

先ずこの地図アプリというのは、ARによってナビゲートされる地図アプリです。
この系統の技術的デモはYouTubeなどでいろいろ見れますが、それらは基本的に現時点で見えている近景に対しナビゲーション情報をオーバーレイするというもので、例えば目的地に向かって矢印が走るようなものがその代表です。
しかしそれでは『近づいていってる感』がメートル表示でしか把握できず、あまり直感的ではありません。



そこで考えたのが、上記のような近景に対するARを表示するだけでなく、目的地の屋上に向かって空からレーザーが落ちているようなARも表示します。

これで直感的に方角を把握できますが、これだけでは距離感を全く掴めないので、空にグーグルアースを鏡像で映し出し、天と地の同建物がレーザーで結ばれているAR表示も追加します。
こうすることで方角・距離・地域の全情報が直感的に掴めるようになりますし、グラフィック的にも抜群に面白い表示になるなと感じました。

ある程度土地勘がある人なら空を見上げることで「ああ、あの辺か」とすぐ分かりますし、全く土地勘がない人でも空を見上げることで方角・距離・地域(どのような一帯か)を直感的に掴めます。
またインターフェース的にも必然性があって、グーグルアースを直接見た場合、土地勘があっても目的地を把握しづらいことは経験的に分かると思いますが、自分の立っている地点から広がっていくグーグルアースの場合、方角・距離・地域が直感的に分かるため、土地勘にダイレクトに訴えることができます。

ただし最初から決め打ちで一箇所の目的地を目指すような使われ方だと、あまり旨み(この地図アプリだからこそできた!的要素)はありません。
むしろレーザーを複数走らせ、それぞれの場所のどこを目指してもいいというような使われ方(一例を挙げれば観光地のピックアップ)のときに真価を発揮し、これは近景にARをオーバーレイするだけの地図アプリでは表示がめちゃくちゃになり、先ず実装できないでしょう。
この真価を更に上げるためには複数のレーザーを色分けした上でそれぞれ走らせ、視野の中央に来たレーザーに対し遠隔AR(プレビューや感想など)が自動補完されるような仕組みを実装することでしょう。
またレーザーが中央付近に複数重なる場合は、顔(ARグラス)ないしはスマホを上下に振って元に戻す動作でレーザーを切り替えれるようにします。

また空というのは歩く上で不可欠な視覚情報ではありません。
言い換えればそのエリアはあらゆる情報で埋め尽くしても問題ない広大なキャンバスなわけで、そこをSNS化することも考えられるでしょう。
例えば食べログと連携し、1~10で設定できるスライダーを5に、情報タイプをラーメン屋に設定したならば、近隣の上位レビュー5店舗(店舗数が5未満の場合それに準拠)のラーメン屋にレーザーが走り、空を見上げることで中央のレーザーにプレビューや感想が補完されたり、Facebookと連携し、1~10で設定できるスライダーを10に、情報タイプをコメントに設定したならば、世界中のあらゆるスポットに投稿されたコメント投稿数の近隣上位10スポットにレーザーが走り、初めて訪れる国・地域の人気スポットが一目瞭然になることでしょう。
スライダーに10(この数字は仮です)という上限を設けたのは、セカイカメラで言うところのエアタグを全て表示してしまうと見た目があまりにも煩雑になってしまうからで、逆に言えばそこからこぼれ落ちたエアタグは全て不可視になってしまうわけですが、思い切った切り捨ても時には大切だと思っています(後になってこぼれ落ちたところからの下克上もあり得ますしね)。

尚、アーケードや地下街など空が見えないエリアにいる場合の対処法は以下の通りです。
既に目的地が決まっていて、そこに向かっている場合は近景のARを表示し続け、ガイドに徹します。
逆に今から目的地を決める場合空の情報を取得できないので、地平線まで伸びるグリッド(地)+グーグルアース(天)の擬似マップにレーザーと遠隔ARを表示し、目的地を決めたらカメラを起動して近景のAR表示を始め、ガイドに徹します。
そして空が見えるエリアまでやって来たら空の画像認識により、レーザーの走査が再開されます。

あるいは1タップごとにカメラモードとグーグルアースモードを切り替えれるようにし、後者に切り替えたときは地中方向にグーグルアースだけが表示され、それの拡大と縮小=昇降もでき、目的地と地中の鏡像がレーザーで結ばれる地点を地上の高度に設定するという線もアリでしょう。
この場合空の表示はなしにし、且つカメラはオフにして地上の高度にグリッドが走るようにします。
こちらの案であればリアルタイム性はなくなりますが、ビル街など空は見えるけど見渡せないというような場所にも対応でき、スマホを見るときは自然と下を向くのでそのままの体勢で地図を見られ、見上げる手間も掛からなくなります。
その体勢のままスマホを少し起こすと、今度は地上の高度以降にプレビューや感想などの遠隔ARが表示される仕組みにもできますし、近未来感はなくなりますがこちらの方が自然かもしれません。
またグーグルマップやグーグルアースの単体では同じことはできないと思っていて、どちらもスポットを複数表示することはできますが、その詳細を見ようと思えば一件ずつタップし、詳細を開かないといけないわけです。
MIRAZERは複数表示されているスポットのそれぞれにスマホを向ければ遠隔ARが表示されるので、シームレスな一覧性を持っており、これは一件ずつ開くメールかスクロールするだけのLINEかの違いとも言い換えられます(その利便性の差は明らかです)。

▼オフラインも冒険に

地図アプリの利用ケースというのはほとんどの場合、目的地が決まっていてそのときだけアプリを起動するというものです。
言い換えればほとんどの場合起動しないわけですが、これを日常使いしてしまうような地図アプリとは一体どんなものかを考えました。
シンプルに考えて、土地勘のある場所はどこに何があり、そこで何ができるかを把握しています。
つまり地図を利用しないわけですが、土地勘のない遠い場所に行くときは目的地を決め、地図を利用することになるわけです。
でもこれは『日常使い』という言葉と思いっきり矛盾していて、日常的にいる場所は地元や近場なわけです。
では地元や近場で地図を利用するケースを作ればいいじゃないかということになるわけですが、その範囲でもまだ知らないスポットは実は大量にあります。
知っていると思っているのは公共・商業施設であり、それ以外の『家』については何も知らないわけです。
じゃあその家の情報を表示すればいいということになるわけで、以前から考えていた『PLAYZER』という『人の家に遊びにいけるプラットフォーム』の構想に繋げることができます。
今あなたが見ているブラウザの冒険もいいですが、オフラインの冒険も同等以上に楽しめるはずなのです。
言わば世界中に飛べることで素晴らしいものを見つけるのか、どこにでもあるところに素晴らしいものを見つけるかの違いとも言えるでしょう。

あたらしいあそびのプラットフォーム『PLAYZER』
http://camp-fire.jp/projects/view/46370?token=1bzz2i68

▼これまでの活動

 Wemake×富士ゼロックスの『価値あるコミュニケーションを実現する近未来のソリューション』を募集するプロジェクトで一次審査を2案通過。

交通安全のススメ
https://www.wemake.jp/concepts/400

あなたがあなたの最高を手にするSNS『LIKSIC』
https://www.wemake.jp/concepts/442