僕等が踊ることでコンテンポラリーダンスを好きになってくれる人が一人でも増えたら、100年後にはきっとダンサーがダンサーだって胸を張って言える日が来ると信じて。国内外で活躍してきた3人のダンサーによるパフォーマンスとワークショップを東京、名古屋、新潟で開催します

 

公演詳細についてはチラシ画像をクリック!

 

■自己紹介

 

はじめまして劇団ピンクドクロ主宰の宮河愛一郎です。私は19歳で単身渡米し、本場ニューヨークでコンテンポラリーダンスを学びながら、GAPのテレビコマーシャルに出演したりとプロダンサーとしての経験を積んできました。日本では劇団四季「AIDA」や新潟市の公的資金で運営されているダンスカンパニー「Noism」に8年間所属し国内海外公演ツアーに参加してきました。現在は東京を拠点に、ダンサーや俳優、振付家として活動する傍ら、全国各地でワークショップを開催しダンスの魅力を伝えています。

 


 

今回のプロジェクトでは世界的に有名なドイツのダンスカンパニー「ザ フォーサイスカンパニー」で9年間活躍してきた島地保武、海外からの評価も高い日本のダンスカンパニー「Noism」で活躍し、退団後は舞踏を学んできた中野綾子と共に、東京、名古屋、新潟の3都市にて地域のダンススタジオと連携をし、子どもから大人まで楽しめるダンスパフォーマンスとワークショップを開催します。

■日本のコンテンポラリーダンサーの現状

 

 

日本で活動されている多くのコンテンポラリーダンサーは、アルバイトを軸に舞台に出演したり、創作活動を行っています。

そもそもコンテンポラリーダンサーという職業は日本で成立するのか?

 ヨーロッパなどでは、町や国ごとにダンスカンパニーというものが存在し、保険などの保証もしっかりあり、多くのダンサーが「ダンサー」として生活をしています。

ここ日本にも海外と同じようにダンスだけで生活できるような環境が、ごく僅かですがあります。例えば新潟市の公的資金で運営しているダンスカンパニーNoismです。

私たち3人とも過去に在籍していましたが、ダンサーは年間契約を結び金銭的に保証され、広い稽古場で毎日じっくりリハーサルができます。作り上げられた作品は国内、海外からも芸術性を高く評価され続けています。

しかし、そういった恵まれた環境で学び活躍できたとしても、その次に活躍ができる場所が日本には少なく、フリーランスとしてダンスを教えることを中心に活動をするというのが、日本のコンテンポラリーダンサーの現状です。

しかし、それで良いのでしょうか?

 

 

 
■海外でのコンテンポラリーダンス

 

 海外、特にアメリカには寄付文化というもの根強くあり、ダンスカンパニーの多くは支持者による援助で幅広い活動ができています。そういった文化が優れたアーティストを育て、それにより客層が増え、雇用がうまれるといった良い循環があります。

もし、日本でも国や企業の助成金制度に加え、クラウドファンドのようなシステムで寄付金を集い舞台を作ることが普通な事として可能になったら、確実に日本の芸術文化は変わります。ダンサーがダンサーであると胸を張って言える日が、いつか日本にも来ると信じ、その実例をあげたいのです。

 

■これまでの活動と新作『HUG』

 

 

「人はいつかは必ず死ぬ、ならば、それまで愛と欲望を貪欲にぶちまけたい」

という信念で「劇団ピンクドクロ」を2010年にダンサー藤井泉と立ち上げ、今まで東京、新潟を中心に4回の公演を行ってきました。

大雪の中、蔵を改築したギャラリーで踊りながらトマトを投げ合った『ハッピーアワー』を皮切りに、築100年の民家でお客さんと四つの部屋を行き来し、部屋一杯に新聞紙の風船を膨らませた『三度目の正直』、タタミ8畳の狭く囲まれた空間で踊った『熱』など、劇場で踊ることより、身近にある生活自体が舞踊に変わるような、劇的でコミカルでシリアスな作品をこれまで発表してきました。

 

 

 

 

 今回の新作『HUG』も今までと同様に決して敷居の高いものではなく、日常のひとコマの人間模様の中に、ダンスの要素をふんだんに取り込み、フランス人作曲家のDavy Bergierと映像作家の遠藤龍の世界観を掛け合わせた、大人から子どもまで楽しめる劇的ダンス作品になります。 

 

 
■コンテンポラリーダンスの可能性

 

「コンテンポラリーダンス」という名前は今でこそ少しずつ浸透してきてますが、海外では既にバレエと並ぶ人気のダンスで認知度も高いです。バレエより自由度が高く一人づつの個性を尊重する所に大きな魅力があります。

 

 

私は全国の学校、大学、スタジオなどで15年近くワークショップを開いてきました。そこで感じるのは身体と身体の触れ合いがもたらす心への効果です。近年、インターネットなどの普及で失われがちな人との直の関わり。心が固まっている人は身体も固まっている場合が多く、身体発信で関わりの中で展開していくコンテンポラリーダンスのワークショップはコミュニケーション教育の面においても大きな需要があります。

私たちが行うワークショップのメニューでは、二人一組で行うエクササイズに重きを置いています。人と組んで動くことは、人を受け入れ、人に委ねるといった信頼関係が大切になります。そういった体験はストレートに身体を通し心の成長を培います。実際、自信のない人が自信をつけたり、他人に興味を持てない人が興味を持てたりといった意見も頂きます。

これからの時代にはこのような身体を通じて、心を繋いでいく活動がもっと大切になってくるとおもいます。

 

 

 クラウドファンドで支援金の協力をお願いする理由と使い道。

 

国内3都市での公演とワークショップを行うには、稽古場代、会場費、広告費、衣装費、キャストとスタッフの報酬、移動費に宿泊費など経費がかかります。小さな会場での公演のため、チケットの収入だけでは補填できない部分が出てきます。

そして、なにより支援金を集い公演をするという事がコンテンポラリーダンス界のみならず、日本の芸術文化に大きな意味があると信じ、クラウドファンディングで皆様のお力をお借りしたいです。

 
★リターンについて

 

●Thanksビデオメッセージ 心を込めて感謝の気持ちを映像でお伝えします。

●Specialメールマガジン リハーサルなどの創作過程や舞台裏の様子をお届けいたします。

●写真(サイン入り)リハーサルや公演の写真に出演者全員が心を込めてサインをします。

●Big HUG!! 心を込めたHUGをし、写真もお撮りします。

 

●ご来場公演の良席確保 前方のお席でご覧いただけるよう、お席を確保いたします。

●Big LIFT!!! 心を込めて天高く持ち上げます。リフトはいくつかのバリエーションの中から好きな形をお選び頂き、一緒に写真をお撮りします。

 

 

●あなただけに!Specialダンスメッセージビデオ あなただけのために全身で感謝の気持ちを身体で表現し、映像でお届けいたします。

●あなたのためのワンシーンを作ります! 舞台上でこんな事をやってほしいというあなたのリクエストを作品内に盛り込み、心を込めて上演いたします。

●あなただけに、特別マル秘映像大公開します! オフショットだったり、真剣な話し合いの様子だったり、はたまた特別な小作品になるか?特別な映像をお届けいたします。

 

 

■ 最後に

 

 

皆様から頂いたご支援で一人でも多くの方に、私たちの身体の声を届けます!

最後までご覧いただきありがとうございました。

ご支援ご協力のほど、何卒よろしくお願い致します。

 

劇団ピンクドクロ 宮河愛一郎                    

 
出演者紹介

 

宮河愛一郎 Aiichiro Miyagawa

Photo: Takizawa Fumio

埼玉県出身、関東国際高等学校演劇科卒業後ニューヨークAileySchoolに留学。世界で放映されたGAPのテレビコマーシャル「WestSideStory」出演など様々な舞台でキャリアをつむ。劇団四季のAIDAのオリジナルキャストとして年間320ステージに出演。2005年には金森穣が芸術監督を務める日本初の公的資金によるダンスカンパニーNoismのメンバーになる。カンパニー在籍中ダンサー兼バレエマスター、ワークショップ担当を任され国内ツアーほか、海外7カ国、10都市での公演すべての作品に出演。2013年8年間在籍してきたNoismを退団後はダンサー、俳優、振り付け師として精力的に活動をしている。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻非常勤講師。劇団ピンクドクロ主宰。http://aiichiro-miyagawa.com/

 

島地保武 Yasutake Shimaji

『ダンス甲子園』というテレビ番組の影響で踊り始める。日本大学芸術学部演劇学科卒業。ダンスを加藤みや子に師事。山崎広太等の作品に参加。2004年から2006年まで、Noism(新潟市)に所属。2006年から2015年ザ・フォーサイス・カンパニー(ドイツ・フランクフルト)に所属。その一方で自身の創作活動と日本でのワークショップを精力的に行う。2011年にシルヴィ・ギエムの呼びかけではじまった東日本大震災チャリティー公演HOPE JAPANに参加。2012年東京・渋谷のセルリアンタワー能楽堂『藪の中』を発表。2013年酒井はな+島地保武によるユニットAltneu(アルトノイ)を結成。2014年「NHKバレエの饗宴」にてAltneu× 古川展生(チェロ)で『3月のトリオ』を発表。2015年にNoism2に『かさねのいろめ』を演出・振付。資生堂第七次椿会に新メンバーとして15年4月より参加。7月より日本を拠点に活動を開始。Shimaji Projectを立ち上げ、原美術館で『glimpse ミエカクレ』神奈川近代美術館葉山にて『 身奏/休息』を発表。9月神奈川近代美術館鎌倉館でAltneuで『身奏/記憶』葉山館にて『身奏/始点』を発表。

 

中野綾子Ayako Nakano

Photo: Kazuhiro Shiraishi

04年~09年新潟市レジデンシャルダンスカンパニー Noismに所属。以降フリーランスとなり国内外で活動しながら舞踏を堀川久子に師事。加藤千明と共に実験的なパフォーマンスを試みるUNIONというユニットで、誰でも感じることのできる、ある種の「人間らしさ」を、ダンス、演劇、ショーやお笑いなど様々な表現方法の「間」に存在する表現を追求している。

 

映像

遠藤龍 Ryu Endo

1983年新潟県出身。映像・写真を用いて創作活動を続ける。個人活動の他にプロジェクトユニットmikkyozから作品を発表している。

 

音楽

Davy Bergier

フランス出身で現在は東京在住の音楽家、作曲家、イラストレーター。ロックバンドVOLGAのメンバーで2013年にでファーストアルバムをリリース。チキンラーメンやファミリーマートなどテレビCMの作曲を手がけ、SMAPなどのアーティストのツアーにギタリストとして参加。イラストレーターとしても高い評価を受けている。

 

チラシデザイン

高橋トオル Toru Takahashi


イナムラシンヤ shinya inamura

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください