〇プロジェクト概要と想い(ラーモー先生の留学)

~その国を真に成長させるのはハードではなく『人』である。~

 『貧困の連鎖』と言う言葉を聞いたことがありますか?
カンボジア・ヴォッカタウ村の村長さんとの話で、子供たちは小学校4年生の頃から学校に行かなくなると聞かされました。理由は家業の手伝いです。子供たちは立派な労働者のひとりなので働かなくてはなりません。村長さんは子供達の将来のために学校に行かせてあげたいと言います。でも現実的には厳しく、親も学校に行って勉強する主旨と理解に欠けています。

 今から約40年前、ポルポト政権時代にカンボジアでは悲しい内戦がありました。独裁的な政治を求めたポルポトは反乱を恐れ、人々から知恵や技術、教育そのものを奪いました。今の親世代はまともな教育を受けず生きてきました。ゆえに、勉強をする事の意味や重要性に乏しいと考えます。
『貧困な生活→目先の収入→子供達の労働力→勉強が出来ない→貧困な生活』
これが、長く貧困から逃れられない一番の理由だと私は考えます。

 今年、ボランティア団体などの活躍によって、多少の日本語を話せるカンボジア人はたくさんいます。でも日本の文化、マナーや習慣を知るカンボジア人はあまりいません。ただ単に言葉を覚えても意味がなく、社会で通用する人材を育成する事が今のカンボジアには必要だと考えます。日本へ留学をする事で、『見て』『聞いて』『触れて』『感じて』、ここカンボジアに戻ってきて欲しい。そしてカンボジアの教育レベルを高めると共に、カンボジア教育者の社会的地位の向上を図りたいと思います。

※たくみ日本語学校教師、ラーモー先生。

※たくみ日本語学校教師、ヴッター、ラーモー、ヴァッテイ先生。

〇校舎はオンボロでも先生は一流!

 日本語だけでなく日本の文化やマナーを知る先生をたくさん育成する事で、カンボジアに住むたくさんの人達に勉強をする意味とチャンスを与えてあげたい。

『看板の無い日本語学校をたくさん作りたい!』

『オンボロ校舎でも先生のレベルはどこにも負けない!』

 いまある物を利用すればいい。使ってない校舎、施設、村の集会場、民家など、日本語の勉強をしたいって声があれば優秀な先生を派遣してあげたい。教える側と教えてもらう側が互いに協力し合って勉強ができる環境を整える。これが真の教育に繋がると考えます。

※コンポンチャムにあるカンボジア先生が運営するボランティア学校。

〇なんでカンボジアだったのか?

 発展途上国であるアジア最貧困国のカンボジアが、真の意味で成長する為には、ハード面でなく、そこに住む人達の学力向上が必須だと考えました。また、カンボジア人が日本に留学することで様々な文化交流が生まれ、先進国しか知らない日本の学生や社会人に対し、発展途上国の現状と国際支援・最貧困国の問題点について考えるチャンスときっかけが生まれるとも考えました。

 これから日本を背負って立つ若者に今足りないのは、世界の現状を知り、今の日本について考え、今いちど自分自身を見つめ直すことが大切だと思います。日本は安全で、物があふれ、何をするにも便利です。ただそんな先進国しか知らない日本人に対して、ある意味危機感を感じることもあります。私がカンボジアに惹かれるのは、哀れみでなく、人の逞しさと心の豊かさです。貧しいながらも、家族を大切にし、日々笑顔を絶やさずに生活をしているカンボジア人を見ていると、先進国で暮らす日本人よりも幸せではないかと思うこともあります。日本とカンボジア、上下関係でなく互いにリスペクトする事で、解決できる問題もたくさんあるのではと考えます。

※ラーモー先生の大家族とカンボジアのお盆にて。

〇個人活動から法人活動になるまでの経緯

~カンボジアとの出会いは4年前~

  ほんの軽い気持ちで観光に行ったのが、私とカンボジアの最初の出会いです。アジアで最貧困国であること、ポルポト政権時代に悲しい内戦があったこと、人身売買、物乞いの子供たち・・私はなにも知りませんでした。

痩せこけた子犬を抱く少女に物乞いをされ、私は哀れみではなく、むしろ逞しさと可能性を強く感じました。

『この子たちにチャンスときっかけがあれば!』

この写真を見るたびに、その時の気持ちを思い出します。

※4年前に初めてカンボジアの首都プノンペンに行った時の物乞いの少女。

 

~カンボジアに何が必要なのかを模索した2年間~

  屈託の無い笑顔と貧困ながら元気に生きる心の豊かな子供達に惹かれ、2ヶ月に一度のペースでカンボジアの村、学校、孤児院、スラム街を日本のお菓子と文房具、時にはスポーツ用品や楽器を持って訪れました。

※プノンペン近郊の村にアメ玉を持って訪問。

※プノンペンにあるダンコー小学校にて。

※シェムリアップに初めて観光にきた時に訪問した小学校。

※プノンペン近郊のスラム街をアメ玉持参で訪問。

※コンポンチャム・スンダイ中学校に野球道具の寄付。

 

~なにも変わらない~

  お菓子や文房具を持って行くと子供たちはすごく喜びます。子供たちの笑顔を見ていると悪い気持ちはしませんし、悪いことをしているとも思いません。
ただ、この子たちの生活はなにも変わりません。

『ほんとうに必要なものは何か?』

『カンボジアの人たちの本心はどうなのか?』

具体的な活動内容がうっすら見え始めたのはこの頃からでした。

 

~ハードではなくソフトに力を入れよう~

  私は学校建設、井戸掘りには興味がありません。立派な活動だとは思いますし、それによって助かった子供たちも多いかもしれません。でも、私が見てきた4年のカンボジアには、使われていない立派な校舎、とても使えない井戸水が多かったのも事実です。

『学校に看板が無くてもいい』

立派な校舎が無くても、黒板と机と椅子、そして子供たちに教える事のできる志の高い先生がたくさん入れば、今すぐにでも学校ができる。

  カンボジアの就学率は小学校では90%を超えますが、卒業できるのは50%未満です。その理由は、家庭が貧しい、働かなければならない、学校までの距離が遠いなど多くの場合が貧困によるものです。しかし、勉強しなければ知識は育めないし、ろくに字が書けない子だっている。これが正に貧困の連鎖を生む原因です。

  また、もうひとつ大きな問題があります。それは教師の社会的地位が低い事です。お給料が非常に低く、教師は日々の生活のために副業をしなければなりません。学校と塾を掛け持ちしたり、運転手をしたり。だから先生になりたいと思う人も少ないし、教師としての意識も学力レベルも高くはありません。2008年度のデータでは中学校卒業の教師が6割を占めています。

 

※プノンペン・ダンコー小学校の授業を見学。

 

~NPO法人ま心の設立~

  カンボジアの子供たちが将来自立してちゃんとご飯が食べれるようにしてあげたい。NPO法人ま心は京都市山科区に拠点を置き、カンボジア人の自立教育支援団体として2014年12月に設立させました。貧困でも通えるボランティア学校、優秀な先生の育成、日本への留学などを主に活動をしております。

※プノンペン・バサック孤児院を訪問。

 ※2014年11月30日、NPO法人ま心の決起大会を行いました。

〇カンボジア自立教育支援団体NPO法人ま心としての活動内容

  4年前から主に物資支援でしたが、2014年12月のNPO法人ま心設立後はカンボジアのアンコールワット近くに拠点を置き、子供から大人まで、カンボジアの人達がちゃんとご飯が食べて行ける様に自立教育支援活動に取り組んでいます。

~2015年8月8日~
日本語ボランティア学校(ま心スクール of Takumi Classroom)スタート!
2016年2月現在で約60人の子供たちが日本語を頑張って習っています。
※小学生対象

~2015年8月10日~
たくみ日本語学校(新日本語研修センター)スタート!
2016年2月現在で21人の生徒さんが日本で働くために頑張って日本語を勉強しています。
※18歳以上対象

~2016年8月18~8月23日~
大学教授参加の理科実験ツアーの実施(小学校、高校)
カンボジアには理科の実験授業はほとんどありません。また体育や音楽や図工などといった授業もほとんどありません。日本語教育だけでなく音楽やスポーツなどの教育も今後実施して行こうと考えております。

~2016年9月4日~9月10日~
同志社大学団体CHAD学生15名とカンボジア・プノンペン大学生10人の企画、
『日本語教育プロジェクト』
『運動会プロジェクト』
の現地コーディネーターとして参加。
先生5人(カンボジア)、小学生約130人(カンボジア)、学生25人、スタッフ5人、その他応援5人(カンボジア)、総勢約170人で大盛況で終わりました!

~2016年11月15~12月15日~
カンボジア現地スタッフ、ヴッター先生の日本への研修旅行。
介護センター、技能実習学校(協同組合)など静岡県~福岡県まで数ヶ所訪問させて頂きました。

ヴッター先生の日本訪問は初めの体験であり、たった3週間程度の滞在でしたが、カンボジアで日本語を教える教師としては刺激的で実のある旅行だったに違いありません。なぜ日本が先進国と呼ばれるのか、今のカンボジアに何が足らないのか、言葉だけで無く身をもって感じた彼は母国カンボジアに帰国してからもより一層日本語教師として頑張っています。

~2015年12月13日~
ま心スクール of Takumi Classroomにてカンボジア小学生200人とクリスマスイベントを実施。
プレゼントは日本の皆様約50名の方から、たくさんの支援をして頂けました。
カンボジアにはクリスマスをする習慣があまりなく、子供達にとっては初めてのクリスマス、初めてのサンタクロースになりました。

~2016年4月1日~2017年3月31日(予定)
カンボジア現地スタッフ、ラーモー先生の日本への留学(京都民際日本語学校)

 

▼資金の使い道

今回募集させていただく40万円のうち、手数料を除いた金額の使い道は下記の通りです。

~入学時納付金~
・入学金48,000円
・授業料562,000円
・施設費23,800円
・入学選考料30,000円
・教材費は実費
合計663,800円(一部今回の資金400,000円、その他寄付など)

~1年分の生活費~
・家賃360,000円
・光熱費120,000円
・食費120,000円
・交通費(電車定期)131,180円
合計731,180円(NPO法人ま心)

ラーモー先生の留学のための予算は1年で約140万円程度必要となります。もし目標金額以上の金額をご支援頂けました際には、全て留学のために使わせて頂きたいと思います。

▼リターンについて

支援していただいた皆様には、募集金額が達成した場合。

私達ができる限りの感謝の品とサービスを提供させていただきます。

(リターンに関しては4月以降順次送らせていただきます。)

・今回のチャレンジーであるラーモーさんからのメッセージ

ご支援いただいた方にラーモーさんから手書きのメッセージをカンボジアの絵葉書でお届けします。

 

・今回のチャレンジーであるラーモーさんからのメッセージ

ご支援いただいた方にラーモーさんから手書きのメッセージをカンボジアの絵葉書でお届けします。

・カンボジア名産のコショー

カンボジア名産のコショーのオリジナルブレンドした商品をお送りします。

 

・今回のチャレンジーであるラーモーさんからのメッセージ

ご支援いただいた方にラーモーさんから手書きのメッセージをカンボジアの絵葉書でお届けします。

・カンボジア名産のコショー

カンボジア名産のコショーのオリジナルブレンドした商品をお送りします。

・5月に開催するラーモーさんのクメール語教室とトークショーへご招待。

今回ご支援いただいた方に5月にNPO法人ま心が主催するラーモーさんのクメール語教室とカンボジアを題材にしたトークショーへ無料ご招待します。(開催場所、日時に関しては、4月上旬におしらせします。)

 ・今回のチャレンジーであるラーモーさんからのメッセージ

ご支援いただいた方にラーモーさんから手書きのメッセージをカンボジアの絵葉書でお届けします。

・カンボジア名産のコショー

カンボジア名産のコショーのオリジナルブレンドした商品をお送りします。

・5月に開催するラーモーさんのクメール語教室とトークショーへご招待。

今回ご支援いただいた方に5月にNPO法人ま心が主催するラーモーさんのクメール語教室とカンボジアを題材にしたトークショーへ無料ご招待します。(開催場所、日時に関しては、4月上旬におしらせします。)

・カンボジア研修ツアー3日間へご招待。

ビジネスや教育が急成長中のカンボジア研修ツアー3日間(宿泊費、ガイド代、カンボジア国内移動費)に無料でご招待します。(渡航費用とVISA代はご負担いただきます。開催日時に関しては、4月上旬におしらせします。)

 

▼最後に

最後までお読み頂きまして有難うございます。また、このクラウドファンディングにチャレンジさせて頂いた事をCAMPFIREに感謝致します。教育と言う実体のない事へのチャレンジですが、教育関係者様、教育に関心のある方々、また国際支援に興味のある方などご一緒に参加して頂けたら幸いです。

『やった後悔より、やらなかった後悔の方が大きい』

私たちはこれからも、人の可能性を信じ、いつでもチャンスを与えれる様な団体として活動を続けて行きたいと思います。

~今井 巧(Imai Tkumi)~
引っ越しのハッピードライブ 代表取締役

カンボジア自立教育支援団体NPO法人ま心 代表理事

夢も希望も無かった22歳プータローがとあるきっかけで引越し業界に入る。甘い考えと腐った根性を叩きのめされて引越しマンとして覚醒。33歳で自社ハッピードライブを設立し、2013年7月7日七夕の日に大阪心斎橋のクラブを貸し切っての10周年感謝イベントを開きリピーターのお客様を100人無料招待。11年目以降の計画にカンボジアの支援活動を発表。現在はカンボジアのシェムリアップに住居を置き日本語学校の運営をしながら教育支援を活動中。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください