はじめに・ご挨拶

東京・錦糸町にて1996年より25年間、8ミリフィルム映画の機材、フィルム、現像、デジタル化の専門店として営業しておりますレトロエンタープライズ(通称名:レトロ通販)と申します。

2006年に東京・江古田にあった育映社さん(映画の現像所)の閉鎖に伴い、現像に関する機械と人材をそのまま引き継ぎ、日本で、そしてアジアで唯一の8ミリの現像所として約16年お客様のフィルムの現像を続けて参りましたが、間借りしている木造の建物が東日本大震災などによる建物の歪み等、老朽化がひどく、とうとう取り壊しが決まってしまいました。また人材の高齢化も深刻な問題となってきました。

このプロジェクトで実現したいこと

このプロジェクトを通して近くの新しい場所に現像部門を移転し、今まで通り8ミリの現像を存続させ映像文化、アナログ文化を守っていきたいと思っています。また老朽化した現像機の不具合を補修したり、高性能化を図りたいと思っています。
また2名いる現像担当者の年齢が70代、80代と高齢になってきているため、新たな若い人材を募集しこれからの現像士として育てていきたいと思っています。

プロジェクトをやろうと思った理由

映画フィルムの現像施設の引越しは3台の大型現像機の移転作業、電気工事、ガス工事、水道工事、薬品の再調合、暗室の設計・構築など複雑な作業が絡み合っており、とても費用がかかります。
しかし現像作業で得られる収入ではなかなか賄えるものではないため、このプロジェクトにお願いしようと思いました。


これまでの活動

映像を志す若者、かつて8ミリを愛した年配者、CMやPVのプロの方々、世界中の8ミリ愛好者の方々にご利用いただいております。 

我々の8ミリフィルムを使ったドラマ、関西テレビ「その街の今は」は2011年の日本放送文化大賞準グランプリ を受賞しました。


資金の使い道

今回の資金は次の用途に使用されます。
*重機を使った大型現像機の移転作業
*長年使ってきて老朽化した3台の現像機(カラーリバーサル用、カラーネガ用、白黒リバーサル用)の  修理、補修、改良。
*電気工事、ガス工事、水道工事
*新たなボイラーの購入
*新規薬品の購入、再調合
*暗室ルームの設計・構築
*新たな人材育成費用


また資金はCAMPFIRE様への規定の手数料としても使われます。


実施スケジュール

2022年1月初旬 旧現像所解体 新現像所へ移動

2022年2月 新現像所工事、暗室設置作業

2022年3月 完成予定


最後に

世の中がデジタルになる中、アナログ文化、フィルム文化を守っています。
ちょうど例えば絵を描く際、油絵で描く人もいれば、水彩画で描く人も、鉛筆で描く人もいるように、映像の世界でもデジタルで撮る人もいればフィルムで撮りたい人もいます。
フィルムは現像という作業を経て初めて映像が見られる媒体です。

現像が途絶えてしまうと、もうフィルムで撮影することができなくなってしまいます。

みなさまのご協力をお待ちしています。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/04/25 19:34

    みなさまのご支援が存続の危機を救い、現像施設の無事移転を果たしました。その模様を日経新聞さんが早い時期から取材され、映像と文章で残してくださいました。本日(4/25)の日経新聞夕刊にも、その記事が載りました。あらためまして、皆様にご支援の感謝を申し上げます。レトロエンタープライズ代表取締役 神山隆彦

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