◯はじめに
はじめまして!
私は京都の美大にて絵を学んでいる、やのあやと申します。
以前より「ちょんまげ隊」という団体が行っている東日本大震災の支援活動に参加しており、回を重ねる度、自分が得意な絵で何か出来ないものかと、悶々としていました。
そんな時に参加したちょんまげ隊のネパールでの支援活動にてお絵描き教室を開催し、そして出会ったのがサンティちゃんでした。
◯このプロジェクトを始めるきかっけと、実現したいこと
サンティちゃんとの出会いは、昨年11月に日本から集めた支援物資のダウンをこれから極寒の冬を迎える村へ届けに行ったときのことです。
お絵描き大会の際、彼女はひとり黙々と、まるで感情をぶつけるかのように描いてくれました。
その姿にも衝撃を受け、私はサンティちゃんと出会うべくして出会えたんではないかと思っています。
……………
彼女をつれて首都の大きな病院で受診し、治療できるかの判断をしてもらうことまでが今回のプロジェクトの目標です。
治療可能と診断された場合は、次回訪れる前に治療費を集めるためのプロジェクトを立ち上げます。
万が一耳が治らないと判断された場合でも、耳が不自由な者としての教育環境を可能な限り整えてあげたいと考えています。
サンティちゃんが描いてくれた絵
◯資金の使い道
彼女と彼女の両親を首都カトマンズの大きな病院へ連れて行き受診する。そのための費用13万円です。
今回目標金額が集まらずに終了した場合でも、必ずプロジェクトを実行し、リターンを履行する予定です。
もしたくさんのご協力をいただき目標金額を超えた場合は、第二回お絵描き教室を開くための画材費に使わせていただきます。
私自身、嬉しいときや辛いときなど感情が揺れ動いて一人では抱えきれなくなったとき、絵を描くことで何度も救われてきました。
その経験を子どもたちに伝えて、心のより所を作ってあげたいと思っています。
お絵描き教室の様子
前回のネパール支援活動にて、多くの方からの寄付によりたくさんの画材を村へ持っていくことができました。
はじめは小さく単色でしか描けなかった子どもたちが、少しのアドバイスで画面全体を使って自由にカラフルに表現できるようになり、絵を描くことの楽しさを体験してくれました。
ネパールを始め途上国では、美術や音楽など情操教育が行われていない学校が多いと聞いています。絵のチカラによって少しでも子どもたちが何かを感じ取ってくれたら良いなと考えています。
◯一人の少女の笑顔が村全体の希望に
サンティちゃんの耳は、事故による後天的な理由で聞こえなくなりました。一度村のみんなの募金で病院へ行き、補聴器をつけたことで聞こえるようになったそうです。
しかし、貧しいこの村ではその後の治療費が払えず、彼女の耳はまた聴力を失ってしまいました。
彼女は現在13才です。まだ若く前回の治療からあまり時間の経っていない今が、ちゃんと聞こえるようになる絶好のチャンスなのです。
「一人だけを助けるのは不平等じゃないか?」と思う方もいるかもしれません。ですが、彼女の耳が聞こえるようになることを村のみんなが望んでいます。
サンティちゃんの聴力が復活し、また声をあげて笑い、怒り、泣いたり歌ったりすることができれば、震災の傷跡が今でも残る村にどれだけ大きな希望が生まれるでしょうか。
ラムチェ村のこどもたち
地震によってヒビが入り立ち入りができなくなった学校の校舎
◯リターンについて
ラムチェ村の子どもたちが描いた絵をグッズ化したものや、ネパールで作ってもらうオリジナルデザインのTシャツなど、形に残るものをご用意しました。
また、「たくさんの人にラムチェ村のこと・ネパールのことを知ってほしい」という想いのもと、私たちが全国津々浦々どこへでも駆けつけて報告会を開催するリターンも設けました。ご自宅の玄関や、お気に入りのお店で!などなどどこでも承ります。
◯さいごに
東日本大震災の際、ネパールも日本へ多くの支援をしてくれました。 今度は私たちが、恩返しの思いを込めてネパールで活動しています。
私たちはこの活動において、「震災は他人事ではない」と「助け合い」のこの2つのキーワードを大切にしています。
このプロジェクトが協力してくださる多くの方にとってサンティちゃんのことや震災のことを考えたり、助けあうことの温かさを感じるきっかけになれば幸いです。
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