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廃材利用で豊かな暮らしを。信州諏訪にリビルディングセンターをつくる!

世界一住みたい街・アメリカのオレゴン州ポートランドにある建築建材のリサイクルショップ、リビルディングセンターを信州諏訪につくります。いま、ゴミとして処分されているモノたちが10年後、資源と呼ばれる文化をつくります、より豊かな日本社会をめざしていけると信じて。

現在の支援総額

5,434,900

181%

目標金額は3,000,000円

支援者数

447

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/08/15に募集を開始し、 447人の支援により 5,434,900円の資金を集め、 2016/09/26に募集を終了しました

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現在の支援総額

5,434,900

181%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数447

このプロジェクトは、2016/08/15に募集を開始し、 447人の支援により 5,434,900円の資金を集め、 2016/09/26に募集を終了しました

世界一住みたい街・アメリカのオレゴン州ポートランドにある建築建材のリサイクルショップ、リビルディングセンターを信州諏訪につくります。いま、ゴミとして処分されているモノたちが10年後、資源と呼ばれる文化をつくります、より豊かな日本社会をめざしていけると信じて。

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\はじめまして、リビルディングセンタージャパンです!/
こんにちは、リビルディングセンタージャパンの東野唯史(あずの・ただふみ)です。この度は、数あるプロジェクトの中から、私達のプロジェクトに目をとめてくださって、ありがとうございます。
私達のこと、私達がこれからやろうといていること、お伝えしていきたいと思います。



▼私達について▼
私は、空間デザインユニットmedicala(メヂカラ)としてこれまで妻とふたりで空間づくりをしてきました。
2012年にデザインした東京・蔵前のNui. HOSTEL & BAR LOUNGEからはじまり 、長野・下諏訪のマスヤゲストハウス、山口・萩のゲストハウスruco、神奈川・鎌倉hotel aiaoiなどが代表作としてあります。









「いい空間をつくる」ために、依頼をもらった土地に生活道具・工具・調理道具を一式車に詰め込んでその土地に3ヶ月程仮暮らしをしながら、取り組んできました。
そして、完成したらその土地を去る。そんな遊牧民みたいなはたらきかたをしてきました。
デザイン、施工、運営設計、ディレクション、撮影、ケータリング…自分達が出来ることならなんでもやる!をモットーに体まるごとプロジェクトにのめりこむ。
かっこいいだけでも、料理がおいしいだけでも、接客がいいだけでも、「いい空間」はつくれない。じゃあ、いい空間ってなぁに?どんな空間?
そんなことを施主と話しつくりつづける毎日は、なかなかしんどいながらもいい時間でした。







そうして空間が完成して自宅に帰り2,3日過ごしたら、また次の現場に旅立つ。ここ4年ほどそんな生活をしていました。


▼建築建材のリサイクルショップをつくります▼
その生活のなかで気づいたことは、日本中で古い空家やビルが壊されているということ。
2年前に移住した長野県下諏訪町は数カ月ごとに帰ってくる度になんだか道の見通しが良くなっていて、そこにあった建物がなくなっていたし、
日本全国で仮暮らしをしていると、解体現場に出くわすことも少なくありませんでした。
私達はそういった場面に出会う度、処分するはずだった廃材を分けてもらい、その建物の思い出を引き継ぐような気持ちで空間におさめてきました。








本当は古い建物がその姿のまま、これからの10年20年の街の風景をつくってほしい。空家がどんどん壊されていくのは、古いものが好きな私達としてはかなしい。
だけどみんなそれぞれの事情があって暮らしが変化するなかで、同じ姿でいられないのは仕方がないこと。例えば家族構成の変化で建替が必要だったり相続のタイミングで手放さざるを得なくなったり。
その中で、自分達がいま持っている技術や知識、いまの日本の状況やこれからの日本にある可能性や問題、そういったものを省みた時に自分達になにができるだろう?と考え始まったのが、今回のプロジェクトでした。


▼リビルディングセンターについて▼
アメリカ・オレゴン州にあるポートランドという街をご存知でしょうか?そこにあるReBuilding Centerという建築建材のリサイクルショップから名前やロゴを正式に引き継ぎ、私達はこの秋、長野県・諏訪市にてリビルディングセンタージャパン(以下:リビセン)として、オープンすることにしました。
本国のReBuilding Centerは繁華街の中にある店で、小さなコンセントプレートや戸棚の棚板一つから、トイレやバスタブ、キッチン一式まで売っています。





アメリカにはこういった建築建材のリサイクルショップはたくさんあるのですが、ReBuilding Centerは古材を販売することよりも地域コミュニティをつくることを大きな目的のひとつにしていて、それはスタッフやボランティアスタッフ、お客さんのありかたや過ごし方をみているだけで感じられます。
おばあちゃんや若いカップル、小さなお子さんを連れたお母さんから大工さんまで、様々な人が訪れ買い物をしていく。
(私達が行った時は、おばあちゃんが2m以上ある細長い木材を何本かまとめて買って、牽引車に乗せて帰っていってました。格好よかった!)
そんな当たり前のように自分の家を自分で工夫して直しながら暮らす人々や、お客さんをウェルカムしながら楽しそうにはたらくスタッフの姿に、1年前訪れたときに感動しました。
そして、去年の秋に正式に日本でリビルディングセンターを名乗りたい!というお願いをして、返事は快諾!
会社を立ちあげ、物件も無事見つけることができ、いよいよ出来る目処がたったので、先月リビセンで働く社員全員連れて、挨拶にいってきました。


8月から工事が始まったリビセンでは、主に古民家から古材や建具などを救済(レスキュー)して販売をしていきます。
前述のとおり、いま日本ではたくさんの古い建物がその役目を終え、その土地にあたらしい役割を求められ解体されています。
リビセンでは、そういった建物から建具や床板をレスキューして販売していくことで、時間が育ててくれた古くてうつくしいものを次の世代に繋げていきたいなと、そう思っています。
そして、あたりまえのように古材が身近にある、そんな暮らしや文化をつくっていきたい。
まずは、諏訪から。そして全国に展開して、日本全国で日本の古いものを守っていきたいです。
 

▼ReBuild New Culture▼
私達の経営理念は「ReBuild New Culture」。
世の中に見捨てられてしまったものに、もう一度価値を見出し世の中に出していく。
”ゴミだと思っていたけど、磨いたりちょっと違う使い方をしたりしてみたら、すごく素敵になるんだ”
そんな体験をひとつ積める場所に、リビセンがなれればいいなと思っています。そういう文化をつくりたい。

さて、そんな文化をつくっていくために、リビセンでは3つの事業を行っていきます。
古材の販売、デザイン、そしてカフェ。

まずは、古材の販売。
古材をレスキューして販売し、地方にある「古材」という資源をストックする場所をつくります。
いまはただ壊され燃やされていることの多い古材・廃材ですが、それをレスキュー・販売していくことで、10年後それらが資源と呼ばれるような文化をつくりたいと思っています。

そして、デザイン。
medicalaの時のように全国各地に住みながらデザインも施工も全部まるごと!というのは出来ませんが、リビセンとして古材を使用した空間や家具のデザイン提案を積極的にしていきます。
リビセンの古材を使用した店舗やお家のデザインをしていくことで、まずは古材の活用方法の提案・流通という流れをつくる。そして、よりたくさんのひとが実際に古材のある空間に触れることができる機会を増やしていくと共に、通常の素材と比べて少しコツがいる古材の使用方法を広めていく役割を担っていきたいと考えています。


最後に、カフェ。
ここが要!本国のReBuilding Centerにカフェはないのですが、あちらのエグゼクティブ・ディレクターのスティーブも「いいね!カフェはマグネットだからね。」とこの提案を喜んでくれました。
リビセンのカフェは、建築や古材に興味がないひとにも来てもらえるきっかけとなる場所をつくる、というのがいちばんの目的。
カフェからは、古材販売スペースや加工場が見えます。木が運ばれてくる風景、それを加工しているスタッフの姿、商品になっていく工程。
カフェが目的で来たひとが、そんな景色を窓の外に見ることが出来たらと思っています。
そして、ちょっと本棚がほしいなって思った時に、そういえばいつもいくカフェで古材を買えばつくれるかも、って思いだして貰えたら嬉しい。
それに、もし実家を解体するとなったときには、この景色を思い出して声をかけて貰えたらすごく嬉しい。そうなったらレスキューにいって、実家の床の間の板をレスキューして、例えばいま住んでいるおうちでも使える机や本棚につくりかえられれば、実家の思い出をいま住んでいるおうちに引き継ぐことができます。そんなことをしていきたいと思っています。
もちろん、カフェ内装も廃材やレスキューしたものをたくさん使ってつくる予定なので、実際にレスキューしたものでつくられた空間を体験してもらえる場所にもなります。
「建築」を生業としている人とそうじゃない人が、古材や古材を活かしたものづくりが身近に感じられる場所に出来るように。



  ▼最後に▼
私は名古屋市立大学芸術工学部というところで、デザインを学びました。
そこで、教わったことは「デザインは世界を良く出来る」ということ。
デザインには世界を良くする力があるということを信じてデザインの勉強をしてきました。


そんな思いを胸に、medicalaでは「いい空間」を全国につくってきました。
ひとついい空間ができればいい街ができる。
いい街があつまればいい日本になる。
そう信じて空間をつくってきました。


そして次のステージに。
リビルディングセンタージャパンは日本をより良い国にするために、いま私が全力で取り組める最高の手段だと信じています。
日本は連日ニュースで報道されている様に少子高齢化、人口減少に伴う空き家問題、過疎の問題などなど様々な病を抱えています。リビセンができれば今まで産業廃棄物としてお金をかけて処分してきたものが資源になり、古材という豊かな資源を活用して移住者は従来よりも手軽に格好良く空き家を改装できます。空き家が活用されやすいコミュニティを形成できれば、移住者が増え街は若返ります。
リビセンがひとつできた程度では劇的な変化は望めないかもしれませんが、全国にフランチャイズとしてひとつ、またひとつと増え、リビセンではなくても思いに共感してくれた別のお店が増え、企業が賛同して・・・・と、この小さな動きから広がる未来を夢見ています。
2016年7月にポートランドでは築100年以上の建物を重機で解体することを禁止する条例を制定しました。手作業による解体のみ認めるというものです。これは古い家はなるべく活用し、壊す場合はその家に使われている素材を資源として再利用することを大きく後押しする条例です。移住者が増え続け人口が増えているポートランドが、ポートランドらしくあるために選んだその手段を、私達は素直に格好いいと思いました。
守ることも大切だけど、守ることが暮らしを豊かにすることとは限らない。守ることばかりを優先していたら、失われる未来だってある。
だから考え続けなければいけないし、未来を夢見続けたい。豊かな暮らしを、想像し続けたい。
そんなポートランドにあるリビルディングセンターはもっと先の未来を目指して現在進行形で進化中です。
日本がその状態になるまで何年かかるかわかりませんが、本国のリビルディングセンターが僕らに未来を見せ続けてくれる限り、夢をもって日本のリビセンをつくっていきたいと思います。


応援、よろしくお願いします!!!!!!

 

▼今回の資金について▼
最後に、今回Campfireを通じてご支援頂いた資金の使い道について。
今回の私たちのプロジェクトの総予算は900万円で、
その内の600万円を現在銀行に融資を申請しています。
残りの300万円を、Campfireにて支援を募らせていただければと思っています。
予算内訳は、以下の通りです。

内装工事費:210万
設備工事費:150万
厨房設備費:50万
工具等木工設備新規購入費:100万
ロシア式ペチカストーブ:120万
雑費:50万
現場めし!:20万
運転資金:200万
------------------------------------------------
予算合計:900万円

どうぞ、よろしくお願い致します!
私達の現場はいつでもオープンになっています。
現場の状況にもよりますが、可能な限り中も見学して頂ければ、と思っています。
今回の支援を通じて私達に興味を持って頂いた方と、
完成してしまったら見れない、ひとつの「空間」になる前の現場の景色を、
そこで現場に向き合うスタッフやお手伝いさん達のいる風景を、
共にすることが出来たら嬉しいです。
9月末までほとんど毎日現場におりますので、お近くにお立ち寄りの際はぜひご連絡くださいーーー!

長々とお付き合い頂きありがとうございました。
リビセンでお会いできる日を、楽しみにしています!

最新の活動報告

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  • こんにちは、りょうこです。 リビセンもオープンまで残すところあと、5日となりました。(9/28オープンです。) 現場の作業も最後の仕上げや、最終のお掃除の段階に入ってきてます。 7月の終わりから始まったリビセンの改装工事。もうすぐ2ヶ月になります。 私たちは毎日、改装をお手伝いしてくださる方々を募って(その名もリビセンお助け隊!!)と一緒作業してきました。全国各地から集まったお助け隊のみなさんは、おチビちゃんからお父さん、お母さん世代までと本当に様々な方が参加してくれています。 今、現場のどの部屋、どの部分をみても、お助け隊のみなさんの顔やストーリーが頭に浮かびます。 「ここのタイルカーペットはがすの難しくてみんなで苦戦しながらはがしたなあ」 「ここの壁は初めて工具使った子がキラキラした顔で、できたよ!できたよ!って興奮気味に作ってくれたなあ」 、、、、なんて○ この間もご家族で参加してくれて、お子さんがいつも家でみる姿とはまた別の、ドキドキしながらもいろんな大人たちと関わって進んで作業していく後ろ姿をみて、わたしは親でもなんでもないけど、涙でそうになるくらい嬉しくなります。   ここには毎日いろんな景色があります。 大工できるできない関係なく、共に同じ空間で作業して、汗を流して、笑いあって、励ましあって、同じ釜の飯を食べて、銭湯で疲れを癒して、 この2ヶ月間、わたしたちが駆け抜けたすぐ横には必ずお助け隊のみなさんがいました。 今ここまでカタチになっているのは他でもなく、みなさんのおかげです* いつも元気を、励ましの言葉を、そしてどんな作業でも楽しくやってくれて 本当にありがとうございます!!! 残り5日も、たくさんの方が来てくださいます。一緒にラストスパート駆け抜けましょう! この場を借りて、お助け隊のみなさんにありがとうとこれからもよろしくお願いしますを。 これからリビセンに訪れてくれる方や、キャンプファイヤーに支援してくださった方、応援してくださる方々にお助け隊のみんながいて、今があることを知ってもらえたら嬉しいなあと思ってこの文章を書かせてもらいました。 今日もみなさんありがとーーー!!!明日もがんばるぞー!   もっと見る

  • こんにちは、かなこです。 現場にないもの足りないものっていうのはたくさんあって、その度に知恵をしぼって、どうにかしていくっていうプロセスは、結構お気に入りです。「これじゃなきゃだめだ」「これがないとできない」って思い込んでたことが、本当はそんなことないんだってことがわかってく。なくても大丈夫じゃん、って思えたら、またひとつ自由になれる。これがないと生きていけない、これがないと出来ない、ってものは少ないほうがいいと思ってる。それでも、モノは好きだし、増えていくのだけれど。何かがない!ってなったら、じゃあどうする?そこからが楽しいところ、頭のつかいどころ。いちばんイージーなのは買いに行くことだけど、あるもので代用品を探すのが楽しい。代用品を探す過程には、実は行為の本質や目的を見つめる、っていうことがあるのだな。これも、現場でおそわったこと。 この写真は、脚立がなかったので、たまたま近くにあったロッカーにのぼって、トラスの掃除をしているところ。昨日で2階部分もだいぶ綺麗になったし、左官も7割方おわった!さてさて、今日もがんばるぞーーーー! (みんなをとりまとめて左官に挑むあやか) (東野さんと一緒に、磨き左官に挑戦するあやかとりょうこ) (通勤路でレスキューしたイス達。東野さんとたかみーとりょうこの、3人と3台で行ってくれた今回のレスキュー。ありがとう!) もっと見る

  • こんにちは、かなこです。現場は、お盆明けから現場は造作に入っています。先週から左官が始まって、昨日は遂に床の下地を組み始めました。どんどん、空間になっていきます。リビセンは私と夫を含め5人のスタッフで運営していくのですが、いちばん初めから参加してくれていたりょうことたかみーに加え、2週間前から5人目のスタッフ・あやかが会社を辞め現場にジョインして、ようやく全員揃いました◯*昨日、小さな壁一面のモルタルの左官をあやかにお願いした。自分で準備して、材料練って、左官して。何度も材料が足りなくなって練りなおしていたけど、「いまはこれくらいの材料でこれくらい塗れたからー…」「あとこれくらい残ってるから塗りきれるはず!」とかなんとか言いながら、結局何度も足りなくなってやっぱり何度も練りなおしていた。そんな姿をこそこそ見てたらなんだかそわそわしてきて、何かと思ったら、私はどうやら感動してしいたようだった。あやかのあーでもないこーでもないする姿は、うわー、これ試行錯誤だなー、という感じで、その景色に感動した。そして周りを見渡せばりょうこもたかみーもやっぱりそんな様子で、なんだか、とてもとても良かったのだった。左官は、塗るのも楽しい。どんなふうに力をいれると、どんな具合になるのか。ぐっと押さえこんだり、軽やかに滑らせてみたり、塗った壁を押さえていると、一度は乾き始めたのにまた水分があがってきたりする。そこを、また押さえていく。そんなことを繰り返す。観察して、体で感じる。練るのすら楽しい。材料によって違う必要な水分量、塗れる面積。塗る人によって変わる必要な全体量。1回分ずつわけられたものを注意書き通りに使うだけじゃ養われない感覚。考えながらやる。ただ言われたことだけをやるだけじゃ、養われない感覚。たったひとつの作業が教えてくれることはたくさんある。あやかが、そういう世界に触れてる姿を見つけて、やっぱり現場はいいなーーーとしみじみそう思った。それまで不動産関係のお仕事をしていたあやかにとっては、バールと玄能をつかって解体するのも、2mある脚立を登って左官をするのも、はじめてのこと。そのあやかが、釘がどこからどう打たれているか観察して、大きなバールを使うか小さなバールを使うか選んで解体したり、脚立にのぼってきゃーきゃー言いながら、それでも、左官に取り組んだりしてる。ひとまずどうにか、自分の体が落ち着く場所を探りながら。2年前のわたしも、そうだった。何をやっても上手に出来ず投げ出したくなったり、すぐに怖がってきゃーきゃーいってたなーと、思い出す。いま思えばそういう時、決まって私はなんにも見てなんていなくて、ただただ言われたことをやろうとしてたんだと思う。なんでそうするのか?しないのか?ろくに考えもせず。耳で聞いたり読んだりして頭でわかったら、そういうもんだと思い込んで、目の前で起きていることに、きちんと意識を向けていなかった。だってそう言ってたじゃん、とか、だってそう書いてあった、とか。目の前を、自分の手先を体を、全体を、全然見れていなかった。全然わかってなんてなかった。それでも、そういう時に夫がふっと何か声をかけてくれると、カチっと、ようやく目のピントが合ったような感覚になることがあった。そうすると、気持ちがおなかの底に落ちて、目と体と気持ちが一緒になって、よし、とそれまでと同じ作業をまったく違うように出来ることがあった。その世界の気持ちよさを、その時に知った。それがあったから、私はその作業を手放さずに済んで、出来ることもすこしは増えて、すこしずつ、感覚を養っていけている。まだ、まだまだだけど。* リビセンでは、現在工事現場をオープンにしてたくさんのお手伝いさんに、現場の作業に参加してもらっていますが、開店してからも本国のReBuilding Centerのように、作業への参加をオープンにしていきたいと思っています。レスキューしてきた板から釘を抜いたり、古材を磨いたりという単純作業から、家具をつくったり、解体したり。そこに来てくれるひと達に、そういうピントが合うような瞬間みたいなのをつくれたらいいな。 やってみなきゃわからない。やってみて、感じる。考える。 言われた通りやるだけじゃなくて、きちんと感じる。目で見て、手の平で硬さや温度、指先で質感を感じて、考えて、その先の自分の行動を決める。そうやって感覚を養って、物事を判断する基準を、調べたら教えてくれる世界の中だけじゃなくて、自分のなかに蓄積していくこと。そうやって、生きていくことってリビセン的だよね、とみんなで話す。 *さて、今日の現場は20人超えらしい!今日も気合いれて、頑張りますーーーーーーーーーー!◯ もっと見る

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