Stop the Attacks Campaign (SAC)は、2019年に、フィリピンの人びとと交流を続けてきた研究者らが中心となり、超法規的殺害(政府が関与する、あるいは、黙認のもとに実行される殺人)を食い止めるために始まりました。 友人が次々に殺害され、不当逮捕されていく状況に、危機感をもったからです。 フィリピンでは長年にわたり、法律に則った農地分配を求めたり、公正な労働環境や労使関係を要求したり、環境破壊や開発に反対したり、腐敗や不正を正そうとしたりする人びとが、政治家や国家警察、国軍などによって弾圧されてきました。いま、その状況がいっそう悪化しています。 私たちは友人の死をもう見たくありません。 そして、私たちにはそれを止める責任があるとも考えています。なぜなら、異論を唱える人びとへの暴力は、バナナや砂糖、鉱物資源などの生産現場でも起こっていて、実は、私たちの生活と直接つながっているからです。
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