株式会社ミュージック・ステーション代表取締役。 1994年よりクラシック系の芸能プロダクションに3年勤務し、社長の故Eddie氏よりマネジメントの仕事とは「アーティストが演奏に専念できる環境を作り上げること」「徹底的に“裏”であること」を学ぶ。そして独立、1997年7月にミュージック・ステーションを設立する。 大手食品会社(本社:大阪)、総合広告代理店(名古屋市中区錦2)を経て、音楽業界へ飛び込んだ怖い物知らず…。音楽の専門教育を受けたことは一切なく、クラシックは大好きだがギターを独学で弾いて遊ぶ程度である。とはいえOvation(エレアコ)とGodin(エレガット)を所有。高校時代にはブラバンでトランペットを吹き、部員数90人の吹奏楽部の部長を務めたが、ソロコンでは大貫妙子のインスト曲『ルクレツィア』を独自のアレンジで臨み、地区大会で銀賞という人には言えない成績であった…。 地元アーティストのコンサートマネジメント、公立文化施設や地方自治体の自主事業の公演制作、主催、コンサートや文化講演のプロデュースなど東海三県を中心とした幅広い活動を行う。 特にクラシックギターの公演制作には多数携わり、地元名古屋のギタリストたちはもちろん、山下和仁、福田進一、村治佳織、鈴木大介、大萩康司、村治奏一、アンドリュー・ヨーク、オスカー・ギリア、スコット・テナント、ヨージェフ・エトヴェシュ、ウィリアム・カネンガイザー、エデュアルド・フェルナンデス、パヴェル・シュタイドル、J.C.ラグーナ、カルロ・ドメニコーニ、ステファノ・グロンドーナ、デュージャン・ボグダノヴィチ他(敬称略)の名古屋でのリサイタル開催に深く貢献しています。 2006年より、宗次ホール(名古屋市中区栄4)の開館準備室の設置に伴い、スタッフとして勤務。2007年3月のオープンに向け、副支配人として開館のためのあらゆる業務に携わる。開館前のプレッシャーと激務が続く中、生まれて初めて血尿が出た時は、この業界に全てを捧げる覚悟を決めたものだった。 オープンでは第1回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール、ランチタイムコンサート、オープニングシリーズの企画運営と制作を、そしてマスコミ&プレス対応など広報活動を進めていく。また舞台ではステージマネージャーとして全ての公演を担当するが、ヴァイオリンコンクールの審査委員長であるヴァイオリニスト、シュロモ・ミンツ氏より“Perfect!”と評されたことで、更にステマネ人生が調子に乗ることとなった。開館以降は100日近くの連続勤務をこなすなど、体力と精神力を養いながら“現場主義”を貫く。 その後は、声楽家&オペラ制作の団体である「名古屋二期会(現一般社団法人名古屋二期会)」の事務局長を務める。関係各所との調整を図るだけでなく、主催するオペラ本公演や多数の声楽コンサートの制作実務を担いながら、事務局スタッフの育成と日常業務の効率化を進める。 2010年ミュージック・ステーションをリスタートし、名古屋市の千種駅近く「5/R Hall&Gallery」の建設のため、この音楽と美術の複合文化施設の開館準備の段階から携わった。 宗次ホールでの経験を活かし、アーティストや来場者の立場に立った目線での設計・仕様を目指した。そのため、本来であれば200席ほどのキャパシティが可能であったが、ラグジュアリーな感性を大切にするホールをコンセプトにすることにこだわったため111席とした。マスコミも注目し、『音楽の友』『音楽現代』『中日新聞』『朝日新聞』『毎日新聞』『読売新聞』『日本経済新聞』『ナゴヤ劇場ジャーナル』等の各紙にそのユニークな経営方針と共に伝えられた。 2010年10月10日「5/R Hall&Gallery」オープン。“5Rホール”のオープニングシリーズでは、自己資金の全てを注ぎ込んで「山下和仁(ギター)」「高木綾子(フルート)」「近藤等則(トランペット)」「藤森亮一(チェロ)」「後藤龍伸(ヴァイオリン)」「吉田恭子(ヴァイオリン)」など世界的に活躍する著名アーティストのコンサートを全13公演開催し、好評を博した。 ギャラリーにおいては、フランス政府よりレジオンドヌール勲章を受賞している「松井守男」(2011年)、日本芸術院会員で文化功労者「絹谷幸二」(2011年)の個展開催に関しても大きく寄与した。 以降も多くの公演を制作・開催しているが、2015年7月の主催公演「エレクトリックギターの現在」では、サントリー芸術財団推薦コンサートに選定される他、「音楽の友」「レコード芸術」等の主要音楽誌においても高い評価を得るなど常に注目を浴びた公演を制作し続けている。また若手音楽家の育成と公演機会の提供のために毎月共催しているリレーコンサートでは、84本もの回数を数えた。 他にも注目されているプロデュース公演は多数あり、中でも2017年よりスタートしたバラエティに富んだ45分の公演を1日に4本開催する「Y♡SEコン(よせこん)」では、ユニークで有意義なコンセプトとして専門誌や業界誌にて多数紹介されている。また乳幼児とその家族も一緒に楽しんでもらえる「わくわくキッズコンサート」「絵本コンサート」、主にシニアが中心客層となる平日お昼開催の「CDりすにんぐ〜っど」など、他のホールや主催者ではできそうでできない!?独自の目線での公演が話題を呼んだ。 開館前のコンサルタントから10年を機に、卒業。 どのような素人が担ったとしても容易に運営ができるほどに「5/R Hall&Gallery」を成長させ、知名度ゼロの段階からブランディングにも成功させた力量は、業界でも一目置かれた存在と言われている。 その他、上記ホール以外の会場においても、ビルボードジャパンとの協力関係により、村治佳織(ギター)、幸田浩子(ソプラノ)、八神純子(Vo)、玉置浩二(Vo)、西本智実(指揮)らの公演制作に携わってきた。 音楽と美術とのコラボレーション企画も好評で、三岸節子記念美術館(一宮市)における邦楽の公演、毎月恒例のリレコンなど、生演奏を通じてわかりやすく伝える内容による豊富な実績は、内外から高い評価を得ている。その他、演劇公演においてもエキセントリックな内容で世に問うてもいる。 近年では、音楽ホール建設のコンサルタントやアドバイザーなどの依頼・相談も多いが、“夢”や“希望”だけではなく、辛口&現実的なスタンスこそ継続していく為に必要なのだという立場は、官民を問わず強い信頼を受けている。 丙午。射手座。血液型A型。 これからも自然体で、楽しく、やりたいことをやりたいように進めていくだけである。 日本音楽家ユニオン会員。
ギタリスト山下和仁のソロリサイタル。 『火の鳥』は11月13日(日)。 『J.S.バッハ / 無伴奏チェロ組曲全曲』は12月24日(土)&25日(日)。 会場@...