一般社団法人松井須磨子協会の代表理事を務めております堀川健仁と申します。当法人は芸術文化振興を目的とし、明治末期から大正時代に活躍した新劇女優・松井須磨子(長野市出身、神楽坂で活動)の顕彰活動を行っております。 松井須磨子は坪内逍遥が主宰した文芸協会で日本初の新劇女優となり、後に恋人である早稲田大学文学科教授・島村抱月と共に芸術座を主宰しました。芸術座は100年前のコロナと呼ばれるスペイン風邪罹患による抱月の死去と須磨子の後追い心中により解散します。芸術座は僅か5年半という短い活動ではありましたが、日本演劇史と日本音楽史において後世に与えた影響は計り知れません。松井須磨子の功績を讃え、次世代に伝えていきたいという想いと、当時のスペイン風邪を彷彿とさせる現在の新型コロナ禍で苦しんで来た芸術活動を支援したいという2つの想いから、私は新宿区神楽坂で20年以上続く歴史文化祭・神楽坂まち飛びフェスタ2022で「女優・松井須磨子と神楽坂~養家子孫が紡ぐ大正ロマンの世界」(新宿区後援)という松井須磨子顕彰講演会を主催しました。 そして、数多くの方々から温かいご声援をいただきまして、芸術座結成110周年である記念すべき2023年に「一般社団法人松井須磨子協会」が誕生しました。「松井須磨子記念館」の設立を目標に、「カチューシャの唄の日記念祭」と「松井須磨子祭」を主催しております。 不束者ではございますが、皆様からのご指導ご鞭撻を賜りながら、熱き志を持って精進して参りますので、温かい応援の程何卒宜しくお願い申し上げます。
松井須磨子は、大正時代に活躍した「日本初の歌う女優」です。2024年12月8日(日)に「松井須磨子祭2024」を早稲田演劇の聖地としても知られる神楽坂の赤城神社...