2016/12/14 19:26

こんにちは、高岡です。

皆様のおかげで、現在80%を越えました!!本当にどうもありがとうございます。

また、Facebookでの”いいね”やシェア、Twitterでのリツイートや貴重なコメントにご協力いあただき、心より御礼申し上げます。本クラウドファンドも〆切まで残り1週間となりました。

 

本日は虐待対応の現場でなぜAIなのかということについて、もう一度内容をかみ砕いてお話させて頂きたいと思います。

 

同じ内容を先日私のFacebookに書いたので、重複してご覧になられた方は大変申し訳ありません。

**************

先日一時帰国し、プロジェクトの説明をしていた時に、ある現場の方から「AIなんて、子ども虐待対応の最前線にいる私には関係無いです」というご意見を頂きました。

 

理由を伺うと、「虐待対応の現場で必要なのは、同僚や先輩、スーパーバイザーとケースバイケースで経験を積み重ねることでしか培えない能力だから」と教えて頂きました。

 

確かにアウトリーチ時では顔を合わせた面接技術や度胸など体験から学ぶことはとても大切です。

 

私は現場で一番大変なことはなんでしょうか?と伺いました。すると、「対応に困る事例で行き詰まってしまう時や、所内が忙しくスーパービジョンを受けられずに一人で考えなきゃいけない時。それに関係機関と連携が上手くいかない時」とその方は言っておられました。

 

そうですよね、そういう時って本当に大変ですよね。相手にとりつく島もない時ってとってもしんどいですよね・・・。

 

最後に、そのような問題について今まで上手く解決に導けたときはどんな時でしょうか?と伺いました。その方は「今まで考えもしなかった視点や、より良いアイデアについてベテランの先輩やスーパーバイザーの指摘で気づけた時や、科学的な知見や具体的な対応方法を知れた時」と言われました。

 

さて、”今まで考えもしなかった視点や、より良いアイデアについてベテランの先輩やスーパーバイザーの指摘で気づけた時”とは、担当者の気持ちを汲んだ上で、第三者の視点から客観的で合理的な指摘をもらえたという場面ではないでしょうか。

 

また、”科学的な知見や具体的な対応方法を知れた時”とは、専門的な論文や本を読んだり研修会で得られる知見を、目の前のケースの特性に合わせて具体的に活用できるアイデアを知ることではないでしょうか。他にも、今やっている対応で正しいんだとそっと背中を押される時もあると思います。

 

それを聞いて、私は今回のプロジェクトについて次のようにお伝えしました。

 

<今回のプロジェクトで開発するAIは、ベテランの先輩やスーパーバイザーが経験してきた事例のデータを積むことで、どんどん精緻化された対応のアイデアをお伝えすることが目的です。それを利用して、事例の特性に合わせた対応方法のアイデアで、現場での判断をリアルタイムにアシストしようとしています>

 

その時それを聞いて頂いた人は、「・・・ん?なんか現場で同僚や先輩に相談できることや、研修会や事例検討会で学ぶことと似てますね」と言われました。

 

はい、そうなんです。

 

データを積む=経験値を増す
科学的根拠に基づく=過去の先輩達の対応で上手くいった点はそのまま活かす+失敗した点はそこから学ぶ

 

ということをこのプロジェクトは目指しています。

 

最後にその人に言って頂いたことは

「それなら、今まで個々人に蓄積されていた経験や専門性が、現場で人が異動で変わっても、そのままAIで引き継げますね。なんかベテランのスーパーバイザーにいつでも相談できるみたいな!このAIって、めっちゃ現場と同じじゃないですか!」

でした。

 

はい、その通りです!

現場では、先輩やスーパーバイザーと相談しても、その通り目の前のケースが進行することは稀ですし、結果として対応を臨機応変に変えなければいけないことも多くあります。AIの意思決定アシストだって、その通り使わなければいけないだなんてことはありません。

 

あくまでAIはアシストです。最後にどのようにゴールを決めるかどうかはユーザー次第です。

************

いかがでしょうか?

少しでもヒューマンエラーを減らし、システムとして整備していくために。

そして、なるべく過去の先輩達の取り組んだあらゆる経験から学び、目の前の一事例に活かすために。

そのために、私達は本プロジェクトを立ち上げました。


残り1週間、ご支援、またはプロジェクトのご紹介だけでもご協力賜れましたら幸いです。

引き続き何卒宜しくお願い致します。

今日も良い一日になりますように!