2022/06/21 19:00

皆さま、お久しぶりです! 認定NPO法人D×P(ディーピー)です。


2022年も、今井はマラソンを続けています。

2020年、須磨から宝塚までの六甲全山縦走路56キロの大会に出たときの今井。


2022年、熊野古道を走る今井。


9月に丹後100kmウルトラマラソンに参加予定です!

日々の走っている様子は、今井紀明のTwitterでツイートしています。

ぜひフォローしてみてください!


さて、現在D×Pでは、必需品の値上げでごはんを我慢してしまう10代150名に1年間、食糧支援を届けるために月額寄付サポーターを募集しています。

しかし、その寄付集めが難航しています...。

最後まで諦めずご寄付を集めたいと思っており、こちらのページで皆さまにお知らせさせてください!



今の日本は、貧困世帯ほど苦しんでしまう社会情勢になっています。

ユキサキチャットは困難を抱えた若者が集まっており、緊急事態宣言が明けた今も相談が寄せられています。


その根拠となるデータが2つあります。


<今の日本が貧困世帯ほど苦しむ社会情勢になっていると言える根拠>

・根拠1:コロナをきっかけに貧困世帯ほど収入が下がってしまった
・根拠2:年収が低い人ほど、値上げの負担が重くなってしまう


詳しくお話しします。


▼根拠1:コロナをきっかけに貧困世帯ほど収入が下がってしまった

内閣府が実施した子どもの貧困についての調査によると、貧困家庭(※)の47%がコロナ前と比べて世帯収入が減ったと回答しました。

コロナ前から不安定だった生活が、一層厳しい状況になったことが伺えます。

引用:内閣府「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」(D×Pでグラフを一部編集)
※世帯の年間収入を同居家族の人数の平方根で割った値を等価世帯収入としその「中央値の2分の1未満」に該当する世帯を、「貧困」の課題を抱えている世帯であるとしています。


▼根拠2:年収が低い人ほど、値上げの負担が重くなってしまう

みずほリサーチ&テクノロジーズが発表したレポート※によると食料・エネルギー価格が上昇すると低所得世帯ほど相対的に負担が重くなるとの推計がありました。

※みずほリサーチ&テクノロジーズ「必需品の価格上昇で家計に逆進的な負担発生~低所得世帯の負担は消費増税 2%超に相当するインパクト~」より作成


年収に対する食料・エネルギーの負担率の増分を比較すると、年収1,000万円以上世帯では0.5%の増加にとどまる一方、年収300万円未満世帯では1.8%の増加となります。

D×Pが支援を届ける若者の多くは債務超過であり(詳細は後述)、価格の高騰は深刻な影響を与えます。


<ここまでのまとめ>

今の日本は、貧困世帯ほど苦しんでしまう社会情勢になっています。


<ユキサキチャットには、どんな困難を抱えた若者が集まっているのか>

・支援を希望する若者の45.2%が「ひとり親家庭」で育った
・支援希望の若年層の約6割が借金や滞納を抱えています。
・「半額になった食品で飢えをしのいでいます」若者の声を紹介します。


どんな若者が集まっているのか、お話しします。


▼支援を希望する若者の45.2%が「ひとり親家庭」で育った

統計データでは、ひとり親家庭は1.46%。社会的養護は0.04%と、どちらも少数派です。

しかし、D×Pの支援を受けた若者は45.2%がひとり親家庭であると回答しました。統計データと比べると、ユキサキチャットにはひとり親家庭や社会的養護の経験を持つ若者がたくさん集まっている、と言えます。


▼支援希望の若年層の約6割が借金や滞納を抱えています。

全体の57.8%にあたる275名が「返済が必要な借金や滞納がある」と回答しています。2021年末に支援した若者のアンケート結果です(有効回答数476名)


学費に充てる奨学金のほかに、生活費のために消費者金融からの借金やクレジットカードの滞納、スマホ代の未払いなど。

どうしても支払いができず、後払い決済アプリやリボ払いなどでその場を凌いできたという人のなかには、利子によって金額が膨らんでいる状況にある場合もあります。


「半額になった食品で飢えをしのいでいます」若者の声を紹介します。

「飲食店でアルバイトをしていたのですが、コロナ禍によりシフトが減らされてしまいました。戦争による食料品の価格高騰などもあり、とても厳しい経済状況です。半額になった食品で飢えをしのいでいます。今後もなにかと値上げになると思います。そうなると、もっと困ります。」


<ここまでのまとめ>

ユキサキチャットは困難を抱えた若者が集まっており、現在も相談が寄せられています。


D×Pは食糧支援をきっかけに、まずは安心できる環境をつくることを目指します。


その後、就職やスキルアップ、福祉制度の利用など本人の希望や状況にあわせたサポートで生活の安定を目指します。


<D×Pが届けるごはん、3つの特徴>

・特徴1:すぐに送る、長期的につながる
・特徴2:ひとりひとりが受け取りやすく
・特徴3:人とのつながりや文化的経験を得られる工夫


▼特徴1:すぐに送る、長期的につながる

温めるだけで食べられるレトルト食品や、1日に必要な栄養素を補う完全栄養食など。手軽さと栄養を考慮し、ひとりひとりの事情に合わせた食糧を30食分、すぐに送ります。

その後も3ヶ月〜半年ほど長期的に関わり、生活の安定にむけた次のステップ一緒に考えます。


▼特徴2:ひとりひとりが受け取りやすく

「ユキサキ便」と名付けた箱で送ります。

食糧支援を受けることは、相談者が自分のユキサキに向かうこと。後ろめたく思わずに、受け取って欲しいと思っています。

食糧の他にも必要なものがないかを選択式のアンケートで聞き、マスクや生理用品・シャンプー・歯ブラシなどの日用品も届けています。


▼特徴3:人とのつながりや文化的経験を得られる工夫

ひとりひとりへの手紙を同封し、人とのつながりを感じられる体験をつくります。

また、余裕のない生活をしていると文化的経験が得づらいことがあります。季節を感じられる食べ物や美術作品の印刷されたメッセージカードを同封するなど、文化に触れられる機会もつくります。


発送個数が多い日はこんな状況になります。


生理用品など本人が必要とする場合は日用品も送っています


お湯のみで調理できるセット。「体調が悪く食べやすいものがよい」という若者へ、お湯のみで調理できるスープなど手軽に食べられる食品やゼリー飲料などをセットにして送ります。


ひとりひとりに合わせたカスタマイズを実施


発送作業の様子



・出産を控えてアルバイトをすることも難しく、家を失いそうな状況だったAさん
・ブラック企業を退職後、コロナの影響で働けなくなり、貯金が0になったBさん
・あと3ヶ月で就職...というところで貯金が尽きたCさん


▼出産を控えてアルバイトをすることも難しく、家を失いそうな状況だったAさん


「親もお腹の子の父親とも連絡が取れない状況でした。紹介していただいた支援者の方とつながり、母子寮に住んでいます。先日出産し、母子ともに健康です。今後のことは母子寮の支援者さんと話し合っています。」

出産を控えてアルバイトをすることも難しく、家を失いそうな状況でした。
D×Pからサポートを行い直近の生活を支えました。
Aさんの近くで住居の確保や生活保護の申請などをサポートしてくださる支援者を探し、相談員から連絡を取りました。
Aさんへ情報提供すると、支援者とつながることができました。
現在は、引き続きユキサキチャットでやりとりしながら状況を見守っています。


▼ブラック企業を退職後、コロナの影響で働けなくなり、貯金が0になったBさん

「家賃の支払いなどから慌てて次の職場を探していましたが、食糧支援によって転職活動を落ち着いて進めることができました。現在は新たな職場で仕事をすることができています」

「勤めていた会社がブラック企業で体調の悪化もあり退職しました。アルバイトで当面の生活費を稼ごうと思っていたのですが、コロナの影響でアルバイト先の経営状況が悪化。思うように生活費を稼ぐことができず、貯金がもうすぐ失くなりそうです。家賃の支払いができません」とご相談がありました。
すぐに、食糧支援と現金給付を実施。地域若者サポートステーションへ相談員が同行し担当者とつなぐと、履歴書の添削をしてもらうなど活用されました。


▼あと3ヶ月で就職...というところで貯金が尽きたCさん

「春から働く先もすでに決まっていて、あと3ヶ月で卒業という状況でした。学費と生活費を貯金とアルバイトで賄っていましたが、コロナでアルバイトに入れなくなり、貯金もなくなりました。現金給付や食糧支援で試験勉強に集中することができ、卒業もできました。春からは資格を活かして働いています。」

食糧支援を実施。資格試験の勉強に集中できるように、生活をサポートしました。
試験には合格しましたが、初任給が入るまでの生活も苦しい状況でした。
家賃の不足分に充てるため再度現金給付を実施し、Cさんはフリマアプリへの出品や単発バイトをしながら生活費をつなぎました。


▼他にもたくさんの若者からメッセージが届いています。



今やご飯に困っているのは海外だけのことではありません。日本にもご飯に困っている若者がいます。

今後も物価上昇の影響から、若者の生活はより厳しくなっていくと考えられます。緊急事態宣言が解除された今も食糧支援を希望する声は途絶えず、毎週約1,000食ほどの食糧を発送しています。

物価上昇は多くの人の生活にも影響することですが、できる範囲で追加のご寄付を検討いただけないでしょうか?

若者が当たり前のようにごはんを食べ、10代が孤立しないセーフティーネットをより広げていくために、ご協力をよろしくお願いいたします。

認定NPO法人D×P理事長 今井 紀明


150名の困窮する10代に、最大1年間の食糧支援を届けるために。

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6月30日までに、あと102名分の寄付を集めています!


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ごはんを我慢してしまう若者に2ヶ月ごはんを届けることができます。


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