2019/09/06 18:00

皆さんこんにちは。このクラウドファンディングを企画しているLiving in Peace(https://www.kodomo.living-in-peace.org)です。

これから5回にわたり、ステップハウスにどのような方が、どういった事情でやってくるのかについて、可能な範囲でご紹介していきます。


今回は、子どもシェルターの弁護士からの紹介でやってきた女性Aさんについてご紹介します。


子どもシェルターとは、何らかの事情で行き場を失った未成年が保護される緊急避難施設です。より多くの子どもを保護するという目的のため、原則として3カ月しか滞在することができません。Aさんは、子どもシェルターの滞在期間3カ月を経過した後、帰る家もなく、借りられる部屋も見つからなかったため、ステップハウスともにやってきました。


Aさんのように、子どもシェルターを出た後、居場所がない方は多いといいます。18歳以上の場合、その方々の居場所を用意する公的支援としては自立援助ホームがありますが、自立援助ホームには定員があり空きがないことが多いです。実際、Aさんも自立援助ホームを探したそうですが、入居できる自立援助ホームが見つからなかったそうです。

また、自立援助ホームは月3万円程度の費用を入居者が負担しなくてはならないので、シェルターを出てすぐの女性にとっては入居が難しいという事情もあります。

さらに、自立援助ホームとステップハウスの決定的な違いは、22歳になったら必ず退所しなければならないという点です。

虐待やネグレクト、DVなどで逃れてくる女性たちが、その傷ついた心身を回復させるのには相当に長い時間がかかります。年齢制限がなく、いつまででもいられる居場所があること、いつでもまた戻ってやり直せる居場所があるということが、彼女たちに安心をもたらします。


今はまだ、ステップハウスは、公的な支援ではなく民間資金によって運営される事業です。しかし、このクラウドファンディングにより荘保さんの活動を後押しする皆さまの声が集まれば、ステップハウスを公的な支援にすることが可能になると我々は信じています。女の子や母子の居場所がある社会を、誰一人取り残さない社会を、皆様と一緒に実現することができればと願っております。

どうぞご支援の程よろしくお願いいたします。