2019/06/13 07:13

応援してくださっている皆様へ


先日、無事に小田原市下曽我の田圃に真菰を植えることができました。
予定日の初日には充分な水が水路からとれなかったため代掻きをしながら少しでも土と水を馴染ませながら植えていく作業。いっぱい分蘖(ブンケツ)して増えてしかも2メートルを超える高さになるので、1メートル感覚で植えていきます。
翌日も、水路の改善と草刈りも兼ねて真菰の苗を植えました。

そして、翌週。
見事に瑞々しい葉っぱを出してがっつりその土地で生きていてくれるのを確認して、
ありがたくて、涙が出ました。



 これは、私達には奇跡のような光景でした。



苗は、熊本の阿蘇・はなまろ農園さんからと
相模原の眞継さんからと
受け取ることができました。受け取った時はどちらも元気いっぱい!

でも、まこも日和のメンバーは都内や離れた処から通うため、
後日みんなで植えることにして、その時はしっかり水の入っていた
田圃の角に置いておいたのです。充分な水さえあれば大丈夫、と。

でも、全然大丈夫でなくて。

素人考えもあり、

その水路からの水の量が例年と比較にならないほど少なかったこともあり。

せっかくの緑鮮やか元気いっぱいだった苗は、

私達が「さぁ植えるぞ!と再び訪れた時、


 かすかすの茶色でした。


絶望にぞっとしました。後悔で目眩がしました。


せっかく応援してもらって、

土地も苗もこうしてありがたくあって。

でも

万端ではない田圃の状況にすっかり枯れて見える苗。





 どうしよう。





       どうしよう。




でも、そこで泣いたってなんにも始まらない。

苗を1本手に取りました。葉っぱは茶色くぐにゃり。でも、


 「…なんか…生きている重みがある…」

 「…よぅく根本を見ると、白い細い根が生えてる…」


とにかく神頼みみたいな心境で
その田圃を代掻きしました。長靴で泥の塊を砕くように踏む。

土と水を馴染ませて泥にしていく。

気がついたら、祝詞を唱えていました。


祓い給い 浄め給え 神ながら 護り給い 幸い給え


土をしっかりと擦り、撫で、ほぐし、温めるようにしていきました。

オケラやミミズと一緒に。

完全にマッサージの時の、その感覚でした。

もうホントに一緒でした。

足で代掻きするのも、足裏で施術するのと一緒でした。
体重を移動しながら円運動と振動でした。深い処までエネルギーが届くようにと
土の感触を自分が味わうことに意識を持って踏むのでした。


それから、1本1本祈るように植えていく。

生きている重みも新しい根も感じてはいても、掴んでいるのは茶色い棒です。

3日後にはすっかり朽ちてるかも知れない。



でも、できることを全部やる。

できる限りの工夫と情熱で、やる。



全部の作業をして電車に乗り込み、御殿場線で1駅、国府津まで。
そこから上野駅まで。で、山手線に乗り換えに降りようとした時、足は、
完全に即席筋肉痛のような状態でくっきり固まっておりました。


長靴と某作業着を抱えて、足は固まる。


苦笑。


でも、ともあれやるだけのことはやったと。


そして、先日、みんながすっかり定着してくれているのを確認してきました。


嬉しかったです。


借りた田圃に、受け取った苗を、しっかり植えきることができました。

そして植えた苗たちが、元気に、そこで根を生やし土を掴み、生きていてくれました。



もうすぐクラウドも終了します。

おかげさまで、1000を超えるシェアをしていただきました。
70名を超える方々の支援をいただくことができました。

ありがとうございます。


秋の真菰浴、みんなでできたら嬉しいです。

来年の春にも、みんなで遊びに行けたら嬉しいです。

すぐわきには無農薬の梅林。


みんなで木陰で休みながら、美味しいおにぎりやごぱんバーガーを頬張れたら最高です。

ありがたいことに梅雨が来ています。

潤いの雨にも感謝しつつ。


 また報告いたします。