2019/05/20 18:36

皆様、温かい応援、誠にありがとうございます。
お陰様で目標額の130%に到達いたしました。

この作品は、多くの子供たちに届けたい。
そして、大人たちが子供たちとこの作品をきっかけにして、
身の回りにある社会の問題を一緒に考えてもらいたい、
そう思っております。

私たちは身の回りにある『当たり前』は、自然と当たり前に思い、生活をしております。
ですが、ある時気付かされるのです。
・今食べているものはどこで誰が作っているの?
・健康ってお金では買えないんだ……
・スマホやネットが使えなくなったら、私たちってどうやって生活するの?

私たちは豊かさを求めるが故に、代償として、
身の回りにある当たり前のものに支えられている畏敬を忘れ、
人工的なものを生み出し、私たちが本来持っているものを無くしてきました。

精神性や感謝、人との絆、知恵や工夫など。

現代社会は、テクノロジーの進化で便利さが加速しておりますが、
震災や大惨事が起こることで、私たちはふと、見失っていた見えない価値
健康や絆の大切さに気付かされるのです。

この作品も題材は犬や猫の命ですが、
本当に発信していきたいのは、私たちの心のあり方なのです。

原発でエネルギーが豊かに賄えても、核廃棄物はどうやって処理するのか、
放射能という見えない存在と向き合いながら、健康に不安を抱く社会が本当に幸せか。

殺処分を受ける犬や猫たちは、人間の負の心の現れだと思っております。
犬や猫に罪はない、その命たちが苦しんでいく。

小生は、福島第一原発の付近に行き、街中で彷徨う犬や猫、家畜の姿を見て、
直接関わっているわけではないにも関わらず、こう思ったのです。

「とんでもないことをしてしまっている日本人の一人なんだと」

社会は繋がっている、殺処分の問題も、飼い主だけではなく、
それを起こしている社会全体の問題として考えない限り、決して無くならない。
自分ができることは見てきたこと、聞いてきたこと、感じてきたことを
しっかりと映画で表現して、自分たちが幸せであることは、どういうことなのかを
発信していきたい、そう思っているのです。

自分の心を磨いていく、それは大人たちの役割です。
子供たちの心を引き出していく、
それは心を磨き続ける大人がいるからこそ、できることです。