2019/07/04 09:14

LITALICO研究所OPEN LABへの応援、ありがとうございます。

最後にご紹介するのは、3月24日(火)開催の、家入一真さん、東畑開人さん、尾角光美さんによる講義です。


第9回 それぞれの孤独を携えて、私とあなたが隣に「居る」こと 

日時: 2020年3月24日(火) 19:30〜22:00(18:30開場)
場所: 株式会社LITALICO本社 セミナールーム(東京・中目黒)
ゲスト:
家入一真さん
株式会社CAMPFIRE 代表取締役CEO


2003年 「ロリポップ」「minne」など個人向けサービスを運営する株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)を福岡で創業、2008年にJASDAQ市場最年少で上場。退任後、2011年株式会社CAMPFIREを創業、代表取締役社長に就任。他にもBASE株式会社の共同創業取締役、エンジェル投資家として60社を超えるスタートアップへの投資・支援、現代の駆け込み寺シェアハウス「リバ邸」の世界展開なども。 2018年、シード向けベンチャーキャピタル「NOW」を設立。第一号として、最大50億円規模のファンドを組成。生きづらさを抱える人の居場所づくりや、「やさしい革命」を合言葉に、テクノロジーによる社会のアップデートを人生のテーマに活動しています。


東畑開人さん
臨床心理士・十文字学園女子大学准教授

1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、現在、十文字学園女子大学准教授。「白金高輪カウンセリングルーム」開業。博士(教育学)・臨床心理士。著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か』(誠信書房2015)『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房2017)「居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書」(医学書院 2019)など。訳書にDavies『心理療法家の人類学―心の専門家はいかにして作られるのか』(誠信書房 2018)。


尾角光美
一般社団法人リヴオン代表理事・国際比較社会政策学修士

2003年19歳で母を自殺により亡くし、翌年よりあしなが活動で病気、災害、テロ等による国内外の遺児らのグリーフケアに携わる。2006年の「自殺対策基本法」制定を機に全国の自治体、寺院、学校での講演、研修で講師を務めるようになる。2009年リヴオンを立ち上げ、「グリーフサポートが当たり前にある社会の実現」を目指し活動してきた。京都では死別を経験した若者のための「つどいば」、石巻、東京、京都、愛知でグリーフを学べる「いのちの学校」を開いたり、現在までに、1万人以上のお坊さんの教育にも関わってきた。近著に『なくしたものとつながる生き方』(サンマーク出版)


それぞれがそれぞれの孤独を生きている


テクノロジーを通して能力を拡張する。治療を受けて症状を緩和し、福祉サービスを通して生活の自立や就労を実現する。信頼できる仲間と出会い、安心して共に過ごせるコミュニティに所属する。

本人の工夫や頑張り、周囲の理解とサポート、寛容で過ごしやすい環境づくり。たくさんの真摯なアクションの積み重ねが、いま私たちが生きる社会を豊かにし、個人のエンパワメントを実現してきました。

ですが、どれだけ問題が解決され、生活が豊かになったとしても、それでも孤独は残ります。大切な人との離別経験、事件や災害のトラウマ経験、家族や恋人からの受け止めきれない言葉や感情。時間をかけても、誰かの話を聞いてもらっても、それぞれが抱える痛みと孤独は決して「ゼロ」にはならないという事実に、他人が何かを「する」ことの無力さを痛感させられます。


重ならない私たちが、それでも共に居るということ


「わかりあえる」という期待と「わかりあえない」という諦め。決して重なりきらない別々の人生を生きる私たちが、それでも共に「居る」ということは、いったいどういうことなのか。LITALICO研究所OPEN LAB、シリーズ最後の講義は、人が生きる孤独とそのケアについて、悩み、考え、言葉を紡いできた3人のゲストと共に語ります。

1人目のゲストは、CAMPFIRE代表取締役CEOの家入一真さん。ひきこもり経験者であり、孤独を抱える人たちをつなぐ数々のインターネットサービスを立ち上げてきました。現在も、生きづらさを抱える人の居場所づくりや、「やさしい革命」を合言葉に、テクノロジーによる社会のアップデートを人生のテーマに活動しています。

2人目のゲストは、リヴオン代表の尾角光美さん。19歳の時に母親を自殺で亡くしたことをきっかけに、あしなが育英会の遺児支援活動に関わります。その後、「いつ、どこで、どのような形で大切な人をなくしても、その人が必要とするサポートを確実に得られる社会の実現」を目指してリヴオンを立ち上げました。

3人目のゲストは、臨床心理士の東畑開人さん。現在、十文字学園女子大学准教授として臨床心理学・精神分析・医療人類学を専門に臨床と研究に携わっています。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、何かを「する」ことではなく、人が「ただ、いる、だけ」で他者やその場にもたらすケアの力についての体験と考察を著書『居るのはつらいよ』で描きました。

わかりやすい答えも、便利な処方箋も出ないかもしれない。それでも、共に過ごし、語ることで、何かが見えてくるかもしれない。そんな小さな希望を胸に、最後の講義へ皆さんをご招待します。


講義への参加方法

①クラウドファンディングでの先行予約券の購入

LITALICO研究所OPEN LABは、社会問題と向き合う人のクラウドファンディング「GoodMorning」にて、6/11~7/7の期間、クラウドファンディングを実施中。地域・経済格差を越え、マイノリティ当事者をはじめ誰もがオープンにアクセスできる学びの場を作るための「開講サポーター」を募集しています。

開講サポーターのリターン(お礼のお返し)として、当日の講義に参加する先行予約券をご購入していただく形で、現在お申し込みを受け付けています。

・第9回講義の先行予約券: 6,000円(限定20枚)
・全講義のオンライン受講券: 5,000円(枚数制限なし)
・全講義の参加・オンライン受講・講義の合間に開催のゼミフリー参加券: 50,000円(限定20枚)

第9回講義に参加することができるチケットは上記3種類ございます。以下のサイトからリターンを選択し、クラウドファンディングのご支援という形でご購入いただければ幸いです。

https://camp-fire.jp/projects/view/162982


②Peatixでの通常チケットの抽選申し込み
7月中には、Peatixでの通常申込みチケットの抽選を開始します。通常チケットは4,000円(限定30名)となります。追ってお知らせいたします。

③スカラーシップ生としての参加
こちらも、Peatixと同じタイミングで募集要項を公開いたしますが、経済的に困難な状況にあるが、ぜひ講義に参加したいという方向けに、各回人数限定・選考制での無料参加「スカラーシップ生」枠を設けております。こちらも追って公開いたします。

ぜひご参加ください!

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LITALICO研究所OPEN LAB クラウドファンディング「GoodMorning」で開講サポーター募集中!

オンライン講義やレポート記事・動画、スカラーシップ制度、会場での合理的配慮など、困難のあるマイノリティ当事者の方もアクセスしやすい環境整備のための資金を集めています。ぜひご支援ください。

https://camp-fire.jp/projects/view/162982