2017/03/13 16:37

前回までの報告で、何故学校建設をしているのか、
アフリカにかける想いなどをお伝えしました。
今回から実際にどうやって学校建設が行われているのか、
その建設方法や経過をお伝えしたいと思います。

①測量とライン引き

日本の建築現場では測量機を使って正確な測量をしますが、
高価な機械なので持っている建設会社は少なく、紐を使って感覚でザックリと測量します。
ただ、ガーナは国土のほとんどが平地なので、平らな場所を見つけることが出来れば
紐だけでもほぼ正確な測量が可能になります。写真の黒い部分は草が生えていたので、
焼いて更な土地にしました。

 

②基礎をつくる為の穴掘り

ラインを引いたら、そのラインに沿って穴を掘ります。
校舎全体を支える土台となる基礎にする為、1.5~2m程掘りますが
ショベルカーがないので、全てつるはしとスコップを使って手作業で行います。
40℃を越える灼熱の中、こうした土木作業が行われています。
実際私も掘る作業を行いましたが、一瞬で汗だくになり、手が震えました。

③ブロックづくり

穴掘り作業が終わったら、そこにブロックを積んで固めます。
ブロックは砂とセメントを自前で購入し、混ぜ合わせてつくります。
写真にあるように村に住む女性が、井戸から水を汲んで運んできてくれます。
その水を使って砂とセメントを混ぜ合わせて、型にはめて天日干しをします。

こうして数日間水をかけては干してという事を繰り返し、
固いブロックに仕上げてから実際の建物に使用します。
写真の後ろにある校舎が、2年前に完成したアマチャ幼稚園校舎なのですが、
総計7000個以上のブロックを使いました。
写真のブロックで300~350個ぐらいなので、校舎を完成させる為には
この20倍ぐらいのブロックが必要になる訳です。