2019/09/10 13:39

15日目見聞録

深夜1時ごろに、花火の集いは完全御開きとなった。

各々家に帰るなり、熊駅で野宿しに行ったり、散り散りになった。

そんな折、花火の余韻に浸って、残ったおやつである柿ピーをぽりぽり咀嚼していた時だった。

一緒に花火をした双子の妹さんが、似顔絵を描いて欲しかったと連絡をくれた。

たしかに描いてないな、と思った。

時刻は深夜1時半である。

翌日、僕は宮崎へ行くつもりだ。

いつ描けばいいのだ。

2時半に熊駅に来ると、あの子は言った。

33台目 デイリーヤマザキ松橋IC店まで

来た。

双子ちゃんが2人。

見分けはつくが、顔と雰囲気がめっちゃ似てる、といつも思う。

同じ飯食って、同じように育ったからだと言っていた。

それもそうだ。

似顔絵を描くことになった。

その際、この2人がめっちゃ下向くんだ。

顔が見えない。

なぜだ。

似顔絵を描いてもらいに来たのではなかったのか。

話の流れで、僕の似顔絵も描いてもらえることになった。

20歳にもなって、似顔絵の描きあいっこをすることになるとは思わなかった。

描いてもらった僕の顔は、滅茶苦茶可愛く、上手に描いてもらった。

何度か、人に描いてもらったこともあるが、ダントツでもらって嬉しい似顔絵だった。

時間があるというし、せっかくなので色んな話を聞いた。

中学から音楽を聴くことにはまったそうだ。

聴くことが好きなのであって、演奏する側には行こうと全く思わなかったそうだ。

大学では、姉さんが薬学、妹さんが放射線技師の勉強をしているようだ。

とにかく、小学生の頃から勉強はしておきなさい、と大人に言われていて、勉強した方がいいんだ、といった具合で続けていたそう。

勉強をすることは嫌いではなくて、姉妹のどちらかが勉強していたら、自分もしようと思うことで、互いにいい意味で刺激しあっていたそうだ。

夢を追う人を応援する、という、すごいね、という。

勉強は誰でもできる、という。

僕はジャンプで描く、と言うと、度々、すごいね、と言われる。

僕はよく思うことがある。

すごい人って、たくさんいるんだなぁと。

素で人を応援する人、勉強をし続けている人、何者かになるため、苦しいけど努力する人、淡々と忙しい業務をこなす人、優しい人、人の親になった人、恋愛に真摯な人、人を思いやれる人。

僕は、みんな素晴らしいと思います。

そして、僕はあなた方2人を尊敬してやみません。

時刻が5時半を過ぎて、そろそろ解散。

その前に、松橋IC近くのデイリーヤマザキまで送ってもらえることになった。

6時ごろにつくという。

移動の際、後部座席で横になって寝ていていいと言われたので、その言葉に甘えた。

起きたら6時半だった。

双子は前の座席で、なにやら談笑していた。

旅で疲れているだろうからと、着いたけど起こさないでくれていたそうだ。

その間、パンを買って朝食を済ませていたから気にするなという。

その後、お菓子の詰め合わせとパンと水をくれた。

精一杯の感謝を伝えた。

別れた後に、カメラを置き忘れたことを思い出した。

その旨を連絡した。

マナーモードにしていて、気付いた時には家についていたという。

また、戻ってきてくれて、カメラを渡してもらった。

1度、広島で乗せてもらった車に忘れたのに、同じ轍を2度踏んだ。

申し訳ない気持ちがいっぱいになったし、己の不甲斐なさがこみ上げる。

2人とも眠い中、本当に申し訳ないことをしてしまった。

無事に帰宅出来たようで本当に良かったと思う。

実際は、似顔絵を描いてもらうことを方便に、熊本駅で1人野宿して過ごしてる僕のことを気遣って、来てくれたのではないかとさえ思う。

なんにせよ、優しさからきた行動の数々なのだと容易に察せる。

本当にありがとう。

必ず期待に応える。

このごろ、下の学年の女の子と出会うことがあるが、みんな滅茶苦茶しっかりしてる。

年上お兄ちゃんである僕は、名もなき浮浪者から、何者になれるだろうか。

34台目 宮原SAまで

デイリーヤマザキの駐車場でヒッチハイクをする。

拾ってもらった。

Kさん、住職、43歳、小学2年生の娘さんが、少しバトルの多いプリキュアとしてシンフォギアを見る。

漫画、アニメが好き。

あまんちゅ!、ブラックラグーンは紙の本を買うほど好き。

漫画は30年前から読んでいて、現在はネカフェ、電子書籍で読む。

本音は紙派だが、奥さんに漫画を買うとどやされるから買っていないそうだ。

住職さんのスケジュールは、詰まっている日もあれば、空いてる日もある。

この日は、朝からお坊さんのお仕事、その帰りに乗せてくれた。

11時ごろに法事を行なって、その日はお仕事おしまいだそうだ。

余暇は家族サービスで、どこか遊びに連れて行ったりするらしい。

35台目 出の山公園まで

M夫婦、お二人のお名前は伺えなかった。

宮崎に3年前、新築マンションを買ったが、出張で熊本に過ごすことになり、住むことはなかったそうだ。

それでも、週に一回は宮崎のマンションへ帰って、掃除をしたりしていたようだ。

そして、満を持して宮崎の新築マンションに住むことが叶うのだそう。

奥さんはたくさんお話ししてくださる快活な方。

ご主人の風貌が、三びきのおっさんのキヨに激似だった。

おやつにとっておいていた、パンを二つくださった。

36台目 山江SAまで

HKさんとご家族、奥さん、子供さん3人。

キャンピングカーに乗っていた。

HKさんは、35歳で独立しようと思ったが、HKさんたちのために会社を大きくすると会社に言われて、やめるにやめにくくなったそうだ。

やめるタイミングを見失ったそうだ。

40辺りで会社が軌道に乗ってからやめようと思ったが、衰える体力と、愛する家族が路頭に迷う時間ができてしまう予感がそうさせなかったという。

全は一、一は全。

海外へ行っても価値観は変わらない。

地元で全て学ぶことはできる。

全てが見えていないだけで、身近に学びはあるものだ。

全てから一つを学べるし、一つから全てを学べる。

初めてヒッチハイカーを乗せたから、緊張して鹿児島に行こうと思っていたが、熊本方面に行ってしまったらしい。

若いうちに必ず挑戦するべきだと言っていた。

37台目 鹿児島空港まで

名前はわからない

おばあちゃんとお母さんの親子。

4人の娘さんがいて、一番上が34歳、一番下が18歳。

薙刀を次女が始めて、その影響で三女も末っ子の娘さんも薙刀を始めたそうだ。

薙刀のインターハイや国体にも出るほどの腕前となった末っ子の娘さん。

試合が大分で行われていて、その応援に行った帰りに乗せてもらった。

お子さんか、お孫さんのどちらが可愛いのかという話になり、おばあさんは孫より子供が可愛いと言った。

昔から、孫より親として子供を守ろうと思うのが人だ。

だから、私は孫より子供がかわいい。

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