2020/01/23 11:58

大変ご無沙汰しております。
シェア=国際保健協力市民の会の山本です。
寒い日々が続きますが、風邪などひかれていませんか。

昨年10月のクラウドファンディングではご支援いただき誠にありがとうございました。
おかげさまで、Female promoterと呼んでいる保健ボランティアさんたちとともに、活動を行うことができています。

1月中には、皆さまのもとへ、寄附金受領証明書(領収書)を発送予定としていますので、ご確認いただきますようよろしくお願いいたします。

さて本日は、12月22日に高円寺保健センターと共催で開催しました妊産婦セミナーについてご報告いたします。


12月22日ネパール人妊産婦対象セミナーを開催

2019年、Female promoterと呼んでいるネパール人の保健ボランティアたちは、妊産婦向けに栄養のセミナーを開催するという計画を立てていました。せっかくなので、妊婦だけでなく3歳以下の子どもを育てるお母さんたちも対象として、高円寺保健センター共催で12月22日に妊産婦セミナーを開催しました。

ちょうどその3週間前に、高円寺保健センターがトライアルとしてネパール人妊婦を対象に母親学級を開催していました。その際参加した妊婦さんも参加しやすいよう、同じ高円寺保健センターで開催させていただきました。

今回は、栄養だけでなく、ネパール人の中には、妊娠中、出身地域や民族の伝統的習慣の影響で、歯の手入れを避ける人がいることから、妊婦に歯科健診の必要性を伝えられるよう、歯科衛生についても取り上げることとしました。


地域の“保健センター”についての理解が広がっている?

当日は、雪が降りそうなとても寒い日となりました。参加者は誰もいないかもしれない、と覚悟していましたが、それでも3名の方が参加してくださいました。

参加者たちが到着してすぐ、「あれ、なぜネパール人がこんなに来ていないの?」「もっと来ていると思った。来たらいいのに」というつぶやきが聞かれました。“せっかくの機会なのにもったいない”、というような発言に、言葉の問題が解決すれば、実は参加のモチベーションが高い人たちも多いのではないか、と感じました。また、「保健センターからの手紙が来たから開けなければいけないと、と思って開けた。」「何が行われるか良くわからなかったけど来た。」という声も聞かれ、保健センターからの案内なら行ってみよう”という行動に至っていることがわかりました。

保健センターから何か得られるものがあるということが理解できている、ということです。参加者のうち1人は、過去にシェアがFemale promoterとともに妊娠中と出産後に訪問したお母さんでした。訪問の度に、保健センターからの手紙は捨てないように、必ず開けるようにと説明してきたお母さんです。移動の際も夫の同伴がないと難しかったお母さんが、今回は“ママ友”と来てくれるまでになり、うれしくなりました。

保健センターからは、対象の方々にネパール語で作成したチラシを送っていました。その際、封筒の表にネパール語で「母親学級」というネパール語文を張り付けてくださっていました。手紙が自分たちネパール人に向けであることが明確で、その効果も大きかったと思います。


実演交え自分の歯と向き合えた歯科衛生セミナー

今回は、ご縁があり、「ネパール歯科医療協力会」の歯科衛生士、白田さんに講師としてご協力いただきました。白田さんは自治体の歯科衛生士としても活躍されながら、30年以上ネパールでも活動されてきました。

歯の手入れの必要性や、自分の歯の状態のチェック方法、手入れの方法として磨き方やフロスの使い方、食事の際はよく噛むようにすることなど、わかりやすいように、実演や目で見て伝わる方法などを用いながら、説明してくださいました。
参加者からは、「爪楊枝をつかうなどして、自分の歯の状態をチェックする方法がわかってよかった」など、いろいろな感想が聞かれました。

鏡を用いて、自分の歯や歯茎の状況をチェック!

笑いが絶えなかった栄養セミナー

2018年に初めてシェアの健康相談会で開催した、沐浴と栄養教室に協力してくださった、栄養士さんに、今回も講師をお願いしました。
今回はまず3つのグループに食材を分け、1つのグループに偏った食事をしないようにバランス良くたべることや、食べる量を意識できるように、目でみて伝わるように工夫しながら説明してくださいました。油、どのようにフライパンにそそぐか、という質問に対して、参加者は、「量は意識せず直接ドボドボとフライパンに注いでいる」という回答でした。
大さじを見せながら、適量を説明してもらうと、「普段の使用量は多すぎだわ」と笑いながら、みんなで盛り上がりました。ネパールは大きなお皿いっぱいにご飯(お米)が盛り付けられることもあるということで、1回に摂取するのに適正なご飯の量も栄養士さんが説明してくれました。

終了後、「適切なご飯(お米)の量がわかってよかった。」という感想が聞かれ、加えて「でも、すぐに忘れてしまいそう。出されたご飯は食べてしまうから」と素直にコメントされていて、また笑いに包まれました。

この日参加した理由として「栄養のことを知りたかったから」という声が聞かれました。
「豆腐や納豆の食べ方なども知ることができてよかった」などの声もあり、保健センターの保健師さんとともに、栄養のテーマは今後も取り上げていく必要性を感じました。

食物の摂取量など笑顔で話し合う参加者と講師

今後の取り組み

2019年12月に、シェアが申請していた杉並区協働提案事業が採択されました。今年4月から高円寺保健センターの保健師の皆さんと共に、正式にネパール人対象の母親(妊婦)学級開催を目指し、活動していくことになります。

クラウドファンディングで応援していただいたFemale Promoterとの活動も並行して進めてまいります。Female Promoterとも協力しながら、対象者の特性に合わせた母親学級が実現していけたらと思っています。保健機関側そして外国人コミュニティ側の双方から積極的なかかわりを増やし、連携して様々な課題を解決していけたらと考えています。

これからも活動をご報告してまいりますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします!

山本 裕子

シェア=国際保健協力市民の会
在日外国人支援事業担当



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