2019/11/24 01:05
参加演奏家 田村賢一さんからのメッセージです!

小学校から高校卒業まで徳島で育った私にとって、第一次世界大戦の捕虜の話は、鳴門の第九での何度かの演奏機会を通じて、少し身近な存在でありました。

今回「青野原オーストリア2019プロジェクト」に参加させて頂くこととなり、捕虜収容所に因んだ演奏活動が出来る事に、改めて大きな縁を感じられずにはいられません。

加西市青野原に収容されていたオーストリア=ハンガリー帝国の捕虜の方々が、東の最果ての地日本で、明日はどうなるか分からない状況にもかかわらず、想像以上に文化的で人間味溢れる暮らしをしていた事を知って、人生とか何か?祖国とはなにか?ということを改めて考えさせられました。

そして音楽をはじめ芸術が、人の心を癒したり勇気づけたりして、生きてゆくのにとても大事な存在だということに、改めて気付かせられました。

今回ウィーンでのプロジェクトでは、100年前に捕虜の方々が祖国への思いを馳せながら、実際に演奏された曲を幾つか演奏します。

作曲されて半世紀程度の当時最先端のクラシックの名曲の数々が、期せずして西洋音楽黎明期の青野ケ原で捕虜方々によって演奏された事は、当時の日本人にとって貴重な体験だったに違いありません。

今回私は、光栄にもこれら縁のあるクラシックの名曲のアレンジと、今回のために特別に書き下ろしました、当時日本で歌われていた唱歌の数々をモチーフにしました「日本の四季メドレー」を、作らせて頂きました。

時代を越え、国境を越え、音楽がどんな時も繋がっていることを感じながら、作・編曲家そして演奏家として、今回のプロジェクトに関わる全ての方々に、心を込めて演奏したいと思っております。

そして今回のプロジェクトが、日墺の文化交流と平和に少しでも役立ちますように、心から願っております。

音楽家 | チェロ奏者 / 指揮者 / 作・編曲家 田村賢一

この活動報告が気に入ったら、
シェアしてみませんか?