2019/12/01 07:24

 12月23日のキックオフミーティングの会場が決まりました。三鷹のSCOOLです!

 この日は、先日終演したばかりの「終わりにする、一人と一人が丘」の戯曲について、和田ながら、蜂巣もも、三浦雨林の3人がそれぞれの演出プランをプレゼンする発表会や、2020年度の鳥公園の具体的な活動スケジュールのご紹介など、コンテンツが盛り沢山なのですが、中でも圧倒的に初めての試みが闇鍋です。

 そう、みんなが具材を持ち寄って、お鍋にランダムにどんどん入れて、味が混ざってカオスになるアレです。つまり、ご参加いただくお客さんにもお好きな具材を一品ずつ持ち寄っていただきます。
 なんでそんなことをするかというと、一瞬一瞬で清算される等価交換ではなく、時間を超えて手渡される贈与の関係を、鳥公園の〈場〉で生み出せないか?と思っているからです。

 何年も前に見た作品が、そのときは全く分からなかったのに、何年も経ってから「あ! あのときのあれは、こういうことか!」と突然思い出されてメキメキ自分に効いてくるようなことがたまーにあります。そういう演劇の遅効性を、信じています。

 遅効性が発生するためには、でもそれが求められ、受け入れられる〈場〉の力が必要です。ティンカーベルみたいなもの(?)かもしれません。信じる人がいなければ、それは効かない。観客は〈場〉にただボーっといて劇を消費する存在ではなく、受け取って反応しながら〈場〉をつくり、劇を生成しています。
 例えば上演中に客席で誰かのスマホが鳴って、シーンが台なしになるようなことがあります。「その程度でダメになってしまう、弱い作品なんですか?」と問われたら私は、「作品が弱いのではなく、観客一人ひとりの存在がそれだけ重いんです」と答えます。
 劇空間では観客も、質量ゼロではいられません。ものすごいコミットメントがそこにあります。

 というわけで、闇鍋です。
 何が「というわけで」なのか、自分でも上手く説明できない感じはありますが、あなたの持ってきた具材で鍋全体の味が左右されるかもしれない! それをみんなで完食するはめになるかもしれない! ということです。コミットメント。

 お金があんまりなかったら、白菜とか葱とか持って来てもらえたらいいと思います。ちょっと余裕のある人は、カニとか持って来てもらえたら喜びます。闇鍋といっても普通に美味しいお鍋が食べたいので、靴下とかチョコとかはやめてください。

 * * *

 キックオフミーティングには、4,000円コースのご支援でご参加いただけます。『終わりにする、一人と一人が丘』の戯曲&宣伝美術の打ち合わせ議事録「長いちらし」を収録したプロセスブック付き!