2019/12/09 23:20

こんにちは!
いつも応援本当にありがとうございます。


せっかく多くの方に応援していただいてるのだから、もっと私たちの活動や私たち自身のことを知ってもらいたい。そんな想いで、これから何回かに分けて、ANTCICADAのことや各メンバーのことを少しずつお伝えしていけたらなと思っています。

ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。



さて今回は、私たちの活動が社会にとってどんな意味を持つのかについて考えてみました。


ANTCICADAには、食や生き物、地球が大好きなメンバーが集まっています。
そんな私たちだからこそ、動物も、植物も、虫も、分けへだてなく向き合える空気感を目指して、地球上のあらゆる生き物たちの魅力を発信していきたいと思っています。

特に、ネガティブなイメージが先行してしまっている昆虫に対する思い入れは強いため、「昆虫食への固定概念を払拭し、その魅力を伝える。」ことを大きなテーマにしています。昆虫の魅力を食体験として表現し、昆虫=ゲテモノという世の中のイメージに一石を投じる。

虫もこの地球を生きる仲間だし、虫だからといって特別な事なんてないんです。


そんな中、今、世界では昆虫食が社会問題を解決する糸口になると期待されています。
今後人口増加によって予想される食糧難や、地球温暖化、それら多くの社会問題を昆虫が救うのでは?という期待。

実際、世界的にも注目度は高まっていて、 FAO(国連食糧農業機関)が昆虫食の可能性を言及したのを筆頭に、EU圏内での昆虫の自由取引解禁、フィンランドでの国家レベルのロードマップ策定と、昆虫食への取り組みは世界中で盛り上がっています。愛情や好奇心で活動している私たちも、せっかく昆虫の様々な魅力に触れているのだから、昆虫と社会を繋ぐ一つのきっかけになりたい。そんな想いから、以下のようなことにも取り組んでいけたら嬉しいなと思っています。


【害虫被害】

ぷりっぷりで濃厚な蜂の子に、強くてかっこいい成虫たち。そんなスズメバチをはじめとする虫たちは、いわゆる害虫と呼ばれ、人や農作物への被害が後を絶ちません。さらに駆除された虫の多くは、焼却処分されているというのが現状です。

(ANTCICADAができること)
→ 焼却処分ではなく美味しく食べる

害虫とされる虫たちの魅力(美味しい食べ方など)を積極的に発信し、焼却処分ではなく食材利用という選択肢を作ります。ゆくゆくは、「駆除したい人」と「食べたい人」のマッチングなんかができたら嬉しいです。


【伝統文化の消滅】

川底にいて、旨味たっぷりの美味しいお出汁が取れるざざ虫。このざざ虫を食べる文化は、世界中を見渡しても、長野県の伊那谷という地域にしかありません。しかし今、後継者や販路の不足によって、この伝統的な食文化の持続が難しくなっています。(ざざ虫漁師さんは日本にあと10人ほど。最年少の方でも70代と、後継者不足が深刻です。)

(ANTCICADAができること)
→ ざざ虫を使った商品やメニュー作り

食材としてのざざ虫の価値を上げ、需要を高めます。また、私たち自身が漁師さんの元で修行し、漁の魅力などを発信できたら嬉しいです。


【食糧廃棄

養殖技術が日々進んでいるコオロギ。私たちの捨てる食材は、雑食であるコオロギたちにとってはごちそうです。世界の食料生産量の3分の1ほどが廃棄されている今、コオロギたちと一緒なら、無駄のない食の循環を作れるかもしれません。

(ANTCICADAができること)
→ コオロギビールの開発

人間の捨てる廃棄食材をコオロギたちに食べてもらい、そのコオロギを食材として利用する、食の循環を目指しています。具体的には、現在、ビール作りの際に残るビール粕を餌にコオロギを育て、そのコオロギを原料にビールを醸造しています。こちらのコオロギビールについては、近々またご紹介できたら嬉しいです。


その他にも、「美味しい虫もたくさんいるよ!」という考えが広がれば、

身の回りに食材が豊富にあるという状況になったり。コオロギ養殖の生産性が上がってタンパク源の低価格化が進んだり。各家庭での美味しいコオロギ養殖キットの広がりによって、タンパク源の自給自足が可能になったり。牧畜の代わりにコオロギ養殖を始める人が増えて、森林伐採が減り、連日のニュースになっているアマゾンの火災が少しだけでも食い止めることができたり。


こんな風に、虫たちにはいろんな可能性があります。

そんな虫たちの魅力を世界中に届けていくのが、ANTCICADAの使命。
私たちの活動が回り回って、社会が少しでも良い方向に向かっていったら、こんなに嬉しいことはありません。


虫たちの魅力を皆さんにしっかりと伝えられるよう、引き続き彼らととことん向き合っていきたいと思います!


ANTCICADAより。