2019/11/19 07:00

こんにちは.けんゆーです.
7回目の活動報告を行いたいと思います.

先日(2019.11.18)の沖縄は,午後から結構なが降りました.
けんゆー観測史上,初の雨ですね.
ありがたいです
雨が降ると仕事が捗るということは,5回目の報告書に書きましたので,そちらをご覧くださいませ!
農業は,雨が降ると仕事が捗るのです.

さてさて,一昨日(2019.11.17)はマルシェと言われるものに出品させていただきました!
最近,市民権を得たような気がする「マルシェ」という言葉は「市場」という意味です.もともとはフランス語ですね.

マルシェの簡単なイメージは,フリーマーケットでしょうか.
かつて「フリマ」と言われていた言葉が「マルシェ」になったような気もします.

なんちゃらマルシェで果物や創作パンなどを買って食べた際には,「セボーン(美味しー)」や「トレビアーン(素晴らしー)」などと言っておいたら,よりそれっぽくなるのでオススメです.

話がフランス語に引っ張られましたが,マルシェに出品した時に感じたことや,経験したことなどを活動報告とさせていただきます!


Sango マルシェ

Sangoさんが企画したこちらのマルシェに飛び入りで参加させてもらいました!

実は,チラシを見たのがマルシェ前日16日の夜8時くらいで,全くもって自分を知らない方々でしたが,担当のソブエ・ユリさんに電話をして直談判,出店の許可をいただきました!

出店の仕方も,フルーツの見せ方も全く分かりませんでしたが,勢いと熱意をかけ,状況を説明し,快諾をいただけました!ビギナーズラックなのです.
徹夜でマルシェの出し方・商品の用意・準備などをドタバタで行い,根気で仕上げました!笑
(前日は農作業を夕方6時までやっていたのでフラフラしてましたが,,,なんとか!!)

研究論文を書いているときのあの締め切りに追われる日々のおかげで徹夜の底力が付いてます!笑

あーでもない,こーでもないと,身内間で作戦を練りながら,ポップや会場での売り出し方を議論してはドン・キホーテに走りました.朝5時まで空いているのは助かります.笑

ビギナーズラックですね.(使いたいだけ...)

現場の様子など

↑現場の写真です.日当たりがよくトレビアンな一日になりました!
Sangoファームさんの畑の前でやるマルシェは最高でした.

↑接客中はこれの10倍笑顔で頑張っていました!笑
夜中作ったポップです.

ちゃっかり,自分の宣伝もしております.

マルシェで出品したメンバーさんたち!

↑素敵な出会いをありがとうございました.

↑東村にて森のパン工房 Sangoを運営されているまりえさん.
スターフルーツ食べていただいて,ありがとうございます!

↑フルーツを二つもお買い上げしていただき,母とかなり仲良くなっておりました!ありがとうございます.セボーンのようでした!

農業をやると決めた当初から,生産と販売に同じくらい力を入れて活動をしていかないといけない!ということは常に頭にありました.つまり,作り方を工夫することと,売り方を考えることですね.お百姓さんは毎日夏休みみたいなものですが,作りっぱなしでは,夏休みの自由研究です.自分が作ったものを対価を払って人に買ってもらわなければいけません.

そのため,作ると売るを同時進行で行う!そして,どちらも改善してより良いものを作り,より良い方法で売る!ということをしないとダメなのです.

今回のマルシェでは,スターフルーツ1袋(1個か2個)で100円で販売しました.
39袋,持ってきたものほとんどすべてが売れました.

Sangoさんの集客のおかげさまです.
そして,市場のおかげさまさまなのです.

喜び楽しみを担保しつつ収益最大化の工夫が足りないし,自分はまだまだ認知度が低いのです.それでも売れたのは,スターフルーツの認知度が低いためです.物珍しいのはスターフルーツだけにしたいところです.

また,始めから1つ100円という安売りに逃げて,精神的安定を図っていたのかもしれません.
楽しいことも多くあって,つながりも増えたと感じましたが,まだまだ自分は甘いです.
甘いのは作っているスターフルーツだけにしたいところです.

つまり,「ブランディング力」の大事さを深く痛感しました.

あまり反省ばかり書いていると,日が暮れる量になってしまうので,ここらでマルシェで感じた面白さを書いてみたいと思います.


マルシェで感じたface to faceの面白さは,野生のメダカを見つけた感じ!

対面販売での面白さ,つまりface to faceの面白さを実感しましたが,今日はそこで感じた面白さをおいらなりに言語化していきたいと思います.わーいわーい(言語化能力が乏しい).

インターネットが発達して便利になってきた世の中でありますが,この便利さは,Electronic Commerce (EC),Live Commerce を通してより一層便利になっていきます.情報や物流コストも,日進月歩のテクノロジやあらゆる仕組みの最適化によって,かなり低コストになりました.そしてこの先,まだまだそうなります.今では私たちの頭の中の知識ですら共有財産なのです.

このような現代社会における野菜やフルーツの売買というものの新しい価値創出というものは,一周回って face to face にあったりするのかなと感じました.
そこではお金とモノの移動だけではなく,喜びや楽しみという感情の上で売買できる高濃度の思い出・経験,仕事をしているようで実は遊んでいるような不思議な感覚です.

発達しすぎた便利なEC形式の売買や室内設計が最適化されたスーパーマーケットには無い「新しい」形式の売買です.実はこれは昔から「フリマ」としてあることなのですが,現代ではかなり珍しいのです.珍しいから新しいと感じ,そして価値を感じるからわざわざ足を運びたくなるのです.人間は新しいものが好きな生き物なのですね.新しいモノや出会い,新しい感覚がそこにはあると思うのです.

これは例えると「野生のメダカ」を見つけたときみたいな感覚です.

メダカは特に高価なものではないのですが,いま,そこでメダカを見つけたということに価値があったりするのです.心が動きます.子供だったら持って帰ります.
別にこれはメダカでなくてもカブトムシでも良いのです.

ふらっと広場で開催されているマルシェで買う葉野菜は新しい価値なのですね.それはスーパーで買うものと同じものかもしれないのですが,やっぱり何か違うのです.そしてついついマルシェで何か買ってしまうのは,子供がメダカを拾ってくる感覚と似ていると思いませんか?

懐かしくも新しい価値ですね.


まとめます.

生産者と消費者が直接やりとりをするという機会は,もっと多くなっても良いと感じますが,それだとやっぱり上手く経済が回りません.というかここまで大きく発展した現代社会を支えることができないと感じます.多くの人の食が崩れます.慣行農法を取り入れているすべて農家さんが手売りで消費者に野菜を渡すなんてものすごく非効率だし,これは有機・自然農法を実践している方も同じです.

しかしながら,生産者と消費者のface to faceに,「野生のメダカ的価値がある」と感じるのも確かです.
この世の中,やり方はいくらでもあると思います.

新しいフルーツや野菜作り・販売方法を考え,自分なりの行動に返していきます.
1日1日を無駄にせず,今日も頑張りますです!

ではー!また次回!
(本当は多品目少量栽培について書いていきたかったのですが,また今度です!)