2017/05/28 22:40
ウルトラセブンねぶた「再会」


クラウドファンディングを終えて「初」の公開日記となります。
もっと早く報告をしたかったのですが、私たちウルトラノ會のメンバーも「セブンねぶた」のその後(制作報告記 其の六以降)の姿を見ることが叶わずにおりました。

が、この度、晴れてようやく「セブンねぶた」に再会できました。北村麻子先生より「仕上がりました」とのご連絡を頂戴してから3週間以上を経てようやくです!
本来ならば、7月後半の「台上げ」という「ねぶた」にとっての一大行事まで公開はできるだけ控えるのが普通、とのことでしたが、「セブンねぶた」は支援者の皆さまと共にその制作過程を見届けてきました。今現在のセブンねぶたをお知らせし、そこから更にどうなるのかをお知らせすることがウルトラノ會としての勤めです。

さぁ、制作現場から市内の保管場所に移った「セブンねぶた」は、どんな風になっているのでしょうか。
ノスタルジックで「昭和レトロ」観を湛えた、「昭和情緒の再来、大人たちの童心回帰と笑顔」といった理想を叶えてくれる存在になっているでしょうか。

少々雑多ではございますが、早速ご覧いただきましょう…☆

◇ビニールシートに厳重に包まれた中を覗くと…鮮烈な赤が見えました!

◇慎重にシートを外していきます。

◇エレキングとゴツゴツした波しぶき。このアングルはもうお馴染みですね☆w

◇こちらは初公開となる全体図、正面からの貴重なアングルです☆

◇エレキングさんのベージュとセブンさんの赤のコントラストが素敵です。

◇セブンさんの顔UPです。影なのか、汚れなのか、データが古いことによる劣化なのか、ウルトラセブンの資料を入念に確認をされていた北村麻子先生でした。ねぶたに明かりが灯り、夜にどう映えるのかを想定した着色です。

◇セブンさんの真横ショット。台上げされたセブンねぶたの高さは3メートルを超えますが、観覧者の方々からの視点を考慮した細部の表現です☆


いかがでしたでしょうか。
基本的にねぶたの造形や彩色は、「ねぶた師」と呼ばれる職人たちの感性や技量に委ねられますから、ねぶた表現として、創作の自由度が高い「神話や昔話」が題材として選ばれるのは大いにうなずけるところです。
しかし、ウルトラセブンのようなキャラクターを模倣(もほう)し、それを「ねぶた」として表現すること、また、針金と和紙、彩色でその世界観を表現するというのは、とてつもなく大変なことです。「創作」と「模倣」(もほう)は元来、相反する力ですが、その対立の中に「ねぶたらしさ」を込めるというエネルギーが必要だからです。

「マネなきゃ似ない でも似てるだけじゃねぶたにならない」 …。セブンねぶたにはそんな布石を感じます。1日中眺めていたい程に…(笑)

この度、セブンねぶた制作を引き受けてくださった北村麻子先生に、改めて感謝申し上げます。
セブンねぶたには、先生の愛情が随所に詰まっておりました。
懐かしさと愛情に溢れた、素晴らしいねぶたをありがとうございます!!

さて、ひとまずここで「セブンねぶた」の報告はお休みとなります。
次回の報告記「ウルトラノ會のひみつ」は7月の「台上げ」となる予定です。
この先、セブンねぶたは一体どんな装飾が施されていくのでしょう。
どうぞお楽しみに☆!

 

kiiro

<ご報告>
おかげさまで目標金額を達成することができました。
クラウドファンディングは終了いたしましたが、皆さまから頂戴した愛情は「セブンねぶた」出陣に向けて大切に使わせていただきます。
この度のご支援に改めて感謝申し上げます!

青森ねぶたウルトラノ會一同