2017/05/02 18:32

 1936(昭和11)年、ヒマラヤの未踏峰「ナンダ・コート(6867㍍)」を征服した立教大学山岳部の若き学生達の夢を、大蔵喜福(64)、栗城史多(34)の2人の登山家がナンダ・コート初登頂80周年を記念して語り合った。

 大蔵は、マッキンリーに24回登頂し、「風の研究」で第三回秩父宮記念山岳賞に輝くベテラン登山家。栗城は、六大陸の最高峰に登頂し、無酸素、単独でエベレストに挑み続ける若きアルピニスト。

 栗城は、十分情報の無い時代に独学でヒマラヤの山を研究し、未踏峰に挑んだ学生達の夢の力に驚き、“否定の壁”を超えた初登頂の偉業を称えた。

 大蔵は今年10月、立大山岳部OB達と遠征隊を組んで再びナンダ・コートの頂を目指す。大蔵は、真摯に語る栗城の話に耳を傾け、80年前の学生達のロマンをトレースしていた。

 ナンダ・コート初登頂80周年記念事業は今秋、再登頂の山場を迎える。