2020/03/03 20:52

皆さま、こんにちは!スタディーツアーの活動報告も後半戦となりました。地域住民の皆様から貴重なお話を聞く機会が多く、考えること、感じることが、日々増しております。さて、4日目のスタディーツアーをご報告いたします!遅くなってしまい申し訳ございません。


▼4日目のスケジュール

*抗議船に乗船

*汀間区長の方とお話

*各抗議活動から学ぶ

*クッション訪問

*コザ(沖縄氏)に訪問、地元の方が経営する飲食店でお話しを聞く


抗議船に乗船

辺野古新基地の抗議活動に参加してる方々の抗議船に乗船した。新基地建設に必要な土砂を搬入しているところを、船に乗り間近で見た。そこで一緒に乗船してくださった方から、

"アメリカ軍隊員も沖縄の海が好きであり、基地建設でその海が消えていくことは悲しいと言っている。アメリカ軍が全員悪い人ではない。"

と言う言葉がとても印象に残った。生まれ育った国は違えど、同じ1人の人間として、在日米軍=悪い人と一方的に決めつけるのではなく、辺野古新基地建設に複雑な思いを抱える人たちは日本人だけでないことが改めてわかった。


汀間区長さんによる講義

そこに住む住民だからできる取り組みとして、漁業権の獲得に取り組んでいる方であった。海水があるところから発生するのが、『漁業権』だ。防衛省が購入したこの権利の復活を目指す。そのために、元々漁師でない方々も時間をつくって海へ出る。このように様々な人が様々な手段で辺野古新基地建設を阻止しようと活動している。3回出した申請書も棄却されているが、現在も組合員一段となって取り組んでいる。


各抗議活動


基地反対の抗議活動に参加(各自の判断で)と見学を行った。この抗議活動の内容としては、土砂を搬入してくるトラックを、基地の工事現場に侵入させないために、トラックの出入り口に座り込みをしながら、基地反対の意を表す非暴力運動だ。そして、機動隊や民間警備隊も出動して抗議活動をしている人たちの行動を制限する。

しかし、私たちがそこで見た光景は、抗議活動の参加者と機動隊がいがみ合うものでは決してなかった。機動隊の中でも、安全な場所に移動させた参加者とごく普通に会話をしている。この光景は、ごく普通池生活していても見られるものと変わらない日常の一部だった。そして、機動隊と参加者の会話の中でも特に印象的だったものとして、

"4月からは、こっち(座り込み運動)に新人が来るから、おじいとおばあを移動させる時に優しくて移動できないかもしれない。でも気をつけさせるからなぁ。"

この機動隊の1人がかけた言葉には、高齢者の方々に対する優しさを感じるものであった。素晴らしい団体行動をする警備員の中にも涙を流す警備員もいた。普段、私たちがTVやSNSを通して見るものは、両者がいがみ合うものを想像しがちであったが、今回実際に足を運んだことで、両者が非暴力を意識して話し合うことを大切にしてることを実感する日となった。


コザ(沖縄市)に訪問、地元の方が経営する飲食店でお話しを聞く

本日の最終目的地であるコザに訪問。コザは近隣に嘉手納基地があるため、お店の看板やメニューなどには英語表記が使われているなど、在日米軍基地がある事が関連する町並みであった。この町で、飲食店を経営する地元の方のお話しを聞いた。もともとこのお店は、戦後ご両親が質屋を経営しており、のちに飲食店としてオープン。同町の飲食店では、日々多くの米軍人の方々が訪れる中、このお店の特徴として「在日米軍の入店はあまり嬉しくない」という考えを持っていらっしゃることであった。

店主の方曰く”米軍基地で働いている人たちの中でも、海軍の部隊は高校を卒業してすぐに入隊している子たちがいる。その子たちの多くは、貧しい家庭環境で育ったがために大学に進学することがでず、家にお金を入れるために基地で働いている子がいる。つまり、十分に勉強することできず、兵士として戦う事を教え込まれるため『人間』になれない。それは、非常に可哀想なことだ。”とおっしゃっていた。

また店主の方が、昔自分の子どもから”なんで勉強はしないといけないの?”か、と聞かれた際に”人にやさしくなるために、勉強はするんだ。勉強を知らない子がいたら、その子に教えてあげなさい。”という話がとても印象に残った。