2020/06/24 19:27

byACRE カーボン・ウルトライトのメインフレームは、カーボンモノコック構造です。


ここで言うカーボンとは炭素繊維強化プラスチックのこと。炭素繊維の織物を貼り込んで形作ったものをエポキシ樹脂で塗り固めたもので、一般的にはカーボン素材と呼ばれています。

カーボン素材は非常に高い強度と軽量性を兼ね揃えており、なおかつしなりと弾性に富むもので、身近なところではゴルフクラブや釣り竿、高級傘の骨などに応用されています。


モノコックとはウィキペディアにこう書かれています。

ギリシャ語で「ひとつの…」という意味の接頭語"mono"と、フランス語で「貝殻」という意味の語"coque"を組み合わせた合成語。車体・機体の骨組み(フレーム)の代わりに、外板に必要最小限の加工を施して強度剛性を持たせる設計のことで、内部空間を広く取ることができ、構造を簡素化することで軽量化にもつながる。 (引用元『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2020年5月17日 (日) 22:50 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org )

要するに、カーボン素材で外形を形成した中空の構造体のこと。内部は空洞、外皮に強度を持たせたもので、軽量設計が必須な競技用自転車やレーシングカーなどに用いられています。


これまでの歩行器はアルミニウムのパイプが主な材料でした。アルミニウムは金属の中では軽量であるものの強度を得るためにはある程度の使用料が必要で、結果的に10kg程度の本体重量のものがほとんどでした。

それに対して、カーボン・ウルトラライトの本体重量は4.8kg!

進行方向を変えたり、段差を越えたり、乗り物に載せたり。この重量ならばお身体が不自由な方にも大きな苦労なくお使いいただけます。


中空構造はその歩行性能にも大きな効果を生み出します。

解りやすく表現すれば、まさに竹のよう。フレームそのものが適度にしなり、路面や段差からの衝撃をうまく吸収します。L字型のフレーム形状もこの効果を高めるために必然的に生まれたもの。これらによりお使いになられる方の疲労軽減と取り回しのしやすさに繋がります。



そしてもう一つの大きな効果は、歩行中や取り回しの際、身体がフレームに当たった時の肌あたりが優しいこと。アルミニウムの場合はやはり金属なので、少しの接触でアザができたりお怪我をなされたりするおそれもあります。カーボン・ウルトラライトは当たった感触がプラスチックのそれなので心配は要りません。ここでも竹と鉄パイプに置き換えて考えていただければ伝わりやすいかと思います。


まさに良いとこずくめ。カーボン素材は歩行器にぴったりの素材です。


当プロジェクトの実施期間は2020年6月29日まで。残りわずかです。

皆さまからの温かいご支援を心よりお待ちしております。


合同会社FANGOW

代表 小川高弘