2020/03/29 22:51

リターンとして協力していただいている宮下果樹園さんは、アウトドア行動食である"APPLE TRIP “の生みの親であり、昨年の台風19号での千曲川決壊に伴い甚大な被害を受けた地域で栽培をしており現在も林檎の栽培と併せて復興の毎日を送っています。

弊店で"APPLE TRIP “取り扱いたいと思ってお会いした後すぐに、このクラウドファンディングを通してリンゴが生み出す美味しさを体験してもらいつつ、復興支援に繋げていきたいと思い現在に至りました。

リターン内容は、”APPLE TRIP “を含む丁寧につくられた林檎アイテムのギフトセット(Apple Trip × 2個/信州プレミアムアップルジュース × 1本/信州プレミアムジャム × 1個 のGIFT SET)をお届け予定。

美味しく食べて復興支援を」が、私たちの願いです。


そんな宮下果樹園さんの”APPLE TRIP “ができるまで、そして台風被害から現在に至るまでのことをお聞きしました。


りんごの行動食"APPLE TRIP "発売への道のりと後継者の想いが繋がるまで

長野県でも有数のりんごの産地である長野市豊野町で、りんごを100年以上栽培する「 宮下果樹園」

その宮下果樹園の5代目・宮下直也さんは、数年前に大阪の大手アパレル会社を退職し、結婚を機に伝統を引き継ぐためUターンで親元に就農、改めて帰って分かった長野の自然の素晴らしさに感銘を受け、「農業=自然を楽しむこと」をコンセプトに、長野県だからできる農業、そして大自然の恩恵により農業ができるている事に感謝し、日々農作業に努めています。

また長野の豊富な自然を作り出す山々に魅了され、長野の自然をより肌で感じる為にハイクにも出かけるようになりました。

通常ドライフルーツは、加工用のりんごで作られますが、こちらのアップルチップスは信州生まれのりんごの中からも生食用の厳選したもののみを使用し、じっくり乾燥させて出来上がったプレミアムドライフルーツ。

乾燥することで生食りんごの約10倍もの栄養価に、ビタミンCに至っては生りんごの50倍にもなるそう。山で食べることでアウトドアで必須なエネルギーや炭水化物から、リンゴ酸やクエン酸、ビタミンCによる疲労回復効果、また、りんごポリフェノールは脂肪燃焼まで助けてくれる高栄養価食品です。

2018年の2月にabn 長野朝日放送で放送された「天空の頂に 槍ヶ岳 山小屋 100年物語」を見た直也さんは、そこで特集されていた槍ヶ岳の肩にある槍ヶ岳山荘の4代目として東京から父親の跡を継ぐ為に3年前にUターンで帰郷した穂刈大輔さんの伝統を受け継ぐ熱い想いや同じ境遇に感銘を受け、大輔さんに会いたいと槍ヶ岳に行く事を決意。

そこで直也さんは、槍ヶ岳には日本から世界中の方まで沢山の人が訪れるので、もっと長野の事を好きになって欲しい、もっと多くの方に槍ヶ岳をはじめ長野の山々に訪れて欲しいという想いから、SNSを通じて大輔さんに連絡を取り、当園のりんごを使ったドライフルーツを槍ヶ岳山荘に展開したい旨を伝え、実際に展開することになったのだ。大輔さんは、「同世代で父の後を継ぐ為に帰郷し伝統を継承する者同士で、彼の熱い想いに共感し展開することにしました」と話しています。

通常3000m級の山小屋への納品はヘリコプターだが、直也さんは「自分の足で想いと共に届けたい」と、リュックに商品をパンパンに詰め自分の足で約2日かけ届けたそうです。

一年間販売を続け、登山者や山小屋の方の意見を聞き、より登山者に喜んでもらえる様になり、ドライフルーツの製法からパッケージまでアップデートし昨年 "APPLE TRIP "としてデビュー。

りんごは厳選した美味しい生食用りんごを使用し長時間にわたって乾燥、また湿度の低い季節に作業を行いより美味しさ、栄養を凝縮。パッケージデザインには、ハイカーにも絶大なる人気を誇るアーティストの苦虫ツヨシさんをディレクターに、持ち運びやすい携行性、ラベルがシールになっていて、食べた後も山でゴミにならず持ち帰る精神まで考え尽くされた逸品なのです。



台風19号から半年あまり…爪痕と宮下果樹園を取り巻く現状とこれからの想い

昨年には台風19号の影響で、宮下果樹園のある豊野町では、千曲川の決壊により、多大なる被害を受け収穫を前にしたリンゴ達が約8割被災し、全て廃棄となってしまいました。かろうじて家は助かったそうですが、仲間の家や畑が多大なる被害を受け、あの出来事から6ヶ月あまり経つ今でも仲間と共に連日復興作業に尽力しています。

雪も少なく暖冬と言われる今年は、りんごの芽吹きが早いと予想されます。被災した畑の片付けや復旧・改植なども行いながら今年のりんご栽培に向け、より美味しいりんごを育てるために、りんごの養分の蓄え、光の入り方、木の個性に合わせて剪定作業を行なっています。

酷い濁流にのまれ、木はなぎ倒されてしまったり、ダメージを負っている所があったり様々ですが「また美味しいりんごをたわわに実らせてあげたい。そして、その光景をボランティアや助けて頂いた皆さんに見せたいし食べにきて欲しい」という直也さん。

必ず復興して人間の生活の原点である農業で、りんごを通して、みんなを少しでも笑顔に、そして大自然あふれる信州を好きになって、沢山の人がまた訪れる、明るい一歩になりたいと願っている宮下果樹園さんの想いが、このクラウドファンディングを通すことでも、少しでも多くの方に届きますように!!

そして、クラウドファンディングが終わっても災害復興はこれからも続きます。

今だけにとどまらず、継続してこれからの長野の豊かな地の復興をひとりでも多くの方に支えていっていただけたらと願い、そして私達もできる限りのことをしていきたいと思います。