2020/04/22 11:08

こんにちは。ツル多はげます会の須郷貞次郎です。

神社設計打合せ前に、高増神社境内にある本殿、拝殿、摂社等を見学しながら神社について設計者さんと一緒に考えいきました。

神社設計は、木造住宅とは違い、いろんな作法や木割など奥が深く難しいようです。

舘岡建築の大工さんが宮大工の資料を持っていたため、神明造りを基本に神社をつくれないか相談してみました。

設計者も伝統建築に興味ある方で、舘岡さんの話に耳を傾 けながら神社建築について理解してくれる姿勢は、勉強家タイプのようです。 

大工さんは、神社図面が描けないので図面化して、どのように造るか設計者と相談しながら進めていきます。

複雑な構成でもある部材をひとつひとつ理解しながら、図面をつくるのは、なかなか難しく専門性を感じます。

しかし、神明造りを調べたところ模倣してはいけない決まりがありました。神社庁の作法なのか、伊勢神宮の格式ある伝統に粗相がないよう別な方法で考えてみることにしました。

設計者からの提案で、ツル多はげます会のユニークさを神社にする方法もあるのかなと思いはじめてきました。 設計者の提案を受けてから判断することにします。

設計者の提案図面を見せていただきました。

発想が斬新であり、理由を聞くと理に叶う部分も多い。

ツル多はげます会のハゲを象徴するように天窓をもうけた構成はじつにユニークです。

神社様式とは異なりますが、建立場所である鶴田八幡宮の 様式、八幡造りの反り屋根をモチーフにした宝形屋根です。 屋根上部から光が入り、本殿に光が満ち溢れ、あたかも玉祖命御神体から光が放たれたような仕組みは、ツル多はげます会のユニークな活動に近いように感じます。

神明造りを基本とした図面について、舘岡建築の大工さんと一緒に打合せしました。

釘無しでどのように納めるのか、なかなか難しいとの見解で悩んでしまいました。

宮大工の技法は、木を刻み重ね合わせて強度持たせて噛み 合わせる、言葉では簡単ですが、仕掛けをつくるのは現代の大工さんでは難しそうです。

もう少し、簡素につくれる案を設計者にお願いしてみます。

ツル多はげます会らしい神社は、現代技法と伝統技法を織り交ぜながらつくる構成で設計が進んでいます。 現代は、プレカットという機械でほぞ穴や仕口、刻みをしてくれるので精度が高く工程が早くなります。 しかし、小さな神社ゆえに組み立てが難しい点もあり、今後つくる上で、段階的に協議しながらつくる方向でまとまりました。

これからの活動にもご期待ください。