2020/04/05 17:47

外出自粛の週末。例年にないほどの桜の満開に合わせた雲ひとつない快晴。

しかし、街は人が居なくなったかのような静けさ・・皆さんはどう過ごしていますか?

今朝、講読している飲食専門誌のメールマガジンで、ライターさんが「自宅で料理すると自分の下手さがわかる」と書いておられました(笑)飲食業を相手にしていると、お店で食べるプロにはなっても作る機会は減っちゃいますもんね・・。わかりますw

さて、そんなことを見越して・・いた訳ではありませんが、クラウドファンディングのリターンに「レシピ動画」を用意していました。先日、NHKの取材の際も、この「レシピ動画」のことを「面白いアイデアですね」と言ってもらえ、しかもこの数日このリターンの購入が伸びているので、「美味しい料理の作り方」は、今、おうちで料理を頑張っている皆さんに必要とされているのかもしれません。

お料理動画を先出しできれば、皆さんのお役に立つのかもしれませんが、今このタイミングではすぐに準備ができないので、私がオーナーから聞いている「料理を楽しむコツ」を少しだけご紹介します。(※このブログを書いているのはハピヒルオーナーの妻の方です)

1.「道具」にこだわる

えっ、そこから!?と思われそうですが、実はめちゃくちゃ重要のようです。私もしばらく野菜の皮を剥く「ピーラー」を、可愛いデザイン重視で選んでいて、それほど不便を感じていなかったのですが、夫であるオーナーから「皮が剥きにくい」「切れ味悪い」とブーブー言われていました(気に入っていたのに・・)。先日ついにそのピーラーが壊れ、新しいものを購入するときにお店で使っている「貝印」の業務用ピーラーにしてみたら・・すごいんです・・!スルスル剥ける!力が要らない!!まさに目からウロコ状態でした・・!これだけでも料理の楽しさが違います。プロである以上は道具にこだわれ、というのは夫の持論ですが、ありがたいことに料理系の道具というのは、プロが使うものほどお手頃価格なんですよね。上記の貝印のピーラーは、飲食人御用達のお店で1000円以下で買えます。家庭用はちょっとお高いみたい・・笑 さすが皆さん商売が上手!

また、お気に入りのお皿を使う、というのも料理を楽しむ方法によく紹介されますが、これは盛り付けが上手な方向けです。器は料理の洋服、と言われます。未熟な料理に高い器を使うのは、学生が全身一流ブランドのスーツをきているようなもの。お料理初心者は、シンプルで白い器がオススメです。何を盛り付けてもそれなりにオシャレに見えます。私の家庭でのヘビーユーズは100均一の白いプレートシリーズです。食卓がシンプルになる分、お花を一輪挿しで飾ったり、季節を感じる「小物」で食卓を演出するのも良いですね。

2.「段取り」をリズムよく、「いただきます」までのチームワークが大事

自分が作った料理を「美味しい」と言ってもらえたら、作る方も嬉しいですね。うちのお店のキッチンメンバーも「美味しいものを美味しいタイミングで提供する」ということに常にこだわっています。日々の作業が増えても、炊きたてのご飯を出したい、作り置きじゃなく、あったかい状態で出したい。そんなキッチンメンバーのホスピタリティが、HAPPYHILLの料理の美味しさに繋がっています。

家庭で料理を作るとき、ありがちなのが「メイン料理から作る」なのですが、メイン料理を作って空き時間で副菜を作って・・としていると、メインの美味しさのピーク時間を逃してしまいます。いただきます、のタイミングで、メイン料理が「完成する」というのがベスト。それまでに食卓の準備・副菜の並べ方などにかかる時間を逆算し、準備を済ませおくことがポイントです。食卓の準備はぜひ「食べる側」の家族の皆様にもご協力いただきたいですね(笑)

そして食べる専門の方は「いただきます」「ご馳走さま」「美味しかった!」の言葉を忘れずに!「食事を楽しむ気持ち」も、大切です。

3.最後は「真心」を込める

具体的なテクニックや技術は、料理を繰り返していけばそれなりに身につきます。試行錯誤を繰り返していけば、自分に合ったやり方も見えてくるでしょう。

しかし、「美味しいものを食べたい(食べさせたい)」という気持ちより「(自分が)ラクをしたい、テキトーでいい」と気持ちが上回ってしまうと、やっぱり料理にもその気持ちが現れてしまいます。

時短や手抜きは、家庭においてはものすごく大事ですが(毎日のことですしね!)、家族には美味しいもの、身体に良いものを食べさせたい、その気持ちが何よりのスパイスです。

お一人暮らしの皆さんは、「美味しいものを食べる」ということに貪欲になることが上達のコツでしょうか。

HAPPYHILLのオーナーも、美味しい料理の作り方のコツとして「結局、最後は技術よりも『美味しくなれ』って思いながら作ることかな」と、常々言っています。

料理は、思いやり。

外出自粛の日々が、皆様にとって少しでも良い時間になりますように。