2020/07/08 20:09

こんにちは!

NICEクラウドファンディングチームの岡林です。

新着情報を見てくださりありがとうございます。


今回は私のワークキャンプでの経験についてお話ししたいと思います。



まず第一に言えること。ワークキャンプでの経験は私の視界を広げ人生の選択肢を広げてくれた、私にとって非常に大きなものでした。


私の参加したワークキャンプは以下の2つです。


①大沼

●湖の灯篭祭りの準備

●湖周辺のごみ拾い

●湖の環境問題について、保全活動をしている方から学ぶ

②赤目

「NPO赤目の里山を育てる会」という、

開発や荒廃から里山を20年以上守り続けている団体のもとで

●山に入って木を切ったり運び出す

●団体が飼育、栽培している鶏やきのこの世話・販売のお手伝い

どちらも、環境問題に関心のある若者達が意欲的に作業することで、微力ながらも地域の方の助けとなり、また、活気をもたらすことができたと思います。さらに、環境を守るために自ら立ち上がり様々な活動をしている人生の先輩方から直接、見て聞いて学んだこと・彼らの熱意をそれぞれが持ち帰り、自分の関心のある分野の勉強に活かしたり、今後の活動に反映し、社会貢献という形で社会に還元できるのではないかと思います。


ワークキャンプには、日本の様々な地域から、そして海の向こう遥か遠くの地域からも仲間が集まります。そんな、様々なバックグラウンドを持ったカラフルなメンバーと寝食を共にし、協力してワークをし、様々な話をすることで、世界が大きく広がりました。それが私のワークキャンプでの一番の成長です。必死に英語を使ってコミュニケーションをとり、相手の国の言葉でおはようやありがとうの挨拶をし、文化の交流をし、考え方や価値観の違いにぶち当たるという経験を通して、今まで自分の思考や生活の範囲にはなかった考え方や価値観、生き方を知り、とても濃い異文化体験・異文化コミュニケーションができました。

例えば、こんな体験がありました。

高校卒業後にギャップイヤー(*)を取り、自分のやりたいことをしたりワークキャンプに参加していたドイツから来た仲間や、夢のために一人で日本に来て勉強していたインドネシアから来た仲間、強くなるために軍に入り、やめた後は欲しいバイクを買うために懸命働いて貯めたお金を使って、ボランティアに参加しながら世界を旅したマルティニークから来た仲間がいました。彼らはみんな18歳でした。だけどみんな、人生で自分のやりたいことを考え、自分で道を選び、選んだ道を全力で生き楽しんでいました。

私にとってそれは衝撃でした。高校を卒業したら大学に入り、単位を取って、就活をして、卒業して、社会に出て働く。なるべくストレートで行ったほうが印象がよく就職に有利。だから、敷かれたレールに沿って、レールから外れないように進学・就職していく。私は自由に生きたいと思いながらも、そういう流れがある日本で、それが当たり前だと思い、過ごしていました。でも彼らは、周りの流れを気にしたり、レールの上を歩くのではなく、自分の意思で道を選び、力強く歩いていました。

日本は、というか自分自身は、「こうでなければいけない」「こうしなければいけない」などの“常識”に、知らず知らずのうちに縛られていたということに気づきました。私も、彼らのようにもっと自分のやりたいことを考え、常識に縛られずに自分の意志で道を選ぼう!と思いました。


彼らの生き方に触れ、こんな考え方・生き方もあるんだ!!と衝撃を受けると同時に自分の選べる人生の幅もパッと広がったような気持ちでした。自分の将来について、今までと違った視点・考え方を持てました。


また、以下のような経験もしました。

買い出しに行った時や、フリーデイに買い物をした時、マルティニークの男の子は、レジを後にするとき必ず、店員さんの目を見て笑顔で「have a good day(^^)」とあいさつをしていました。店員さんも笑顔になり一緒にいた私も温かい気持ちになりました。一言のあいさつが人を笑顔にするということを改めて実感。私は今まで、買い物をコミュニケーションととらえたことはありませんでした。しかし彼は、この一瞬の機会もコミュニケーションととらえ大切にしていたのです。マルティニークではほとんどみんなそうする、日本で、笑顔や会話が一切ない時は冷たく感じると言われました。買い物、ほんの数秒の出来事だけど、せっかく人と対面する機会なのだから、わたしもコミュニケーションを大切にしようと思えました。


このように、ワークキャンプでの経験が、私の考え方に大きな変化をもたらし、世界を広げてくれました。これらはほんの一例で、ワークキャンプ中は毎日が驚きと学びの連続でした。他にも、ここには書ききれませんが様々な年代の地域の方との交流や、普段はふれることのない、生産や販売の裏側で見た心のこもった丁寧な作業、大人数での共同生活の中で、気づくこと・学ぶことはたくさんありました。



このような経験は人を大きく成長させると実体験から強く思います。

ワークキャンプはもちろんワークキャンプ以外にも、様々な形でこのような経験を得ることができます。世界を広げ人生の選択肢を増やしてくれるような経験を誰もが持つべきです。


しかし、経済的な理由により、その機会を得られなかったりあきらめざるを得なかったり、そもそもそういった機会とのコンタクトがない(機会を知らない)人たちがいるのが現状です。


このプロジェクトは、ワークキャンプに参加するための費用を支援することでこの現状に立ち向かおうとしています。


みなさんぜひこのプロジェクトに力をお貸しください!

よろしくお願いいたします!



*ギャップイヤー:ギャップイヤーというのは、進学、進級や、就職の合間に空白の期間(半年や1年間、もしくは2年間など期間はさまざま)をとり、自分の好きなこと、やりたいことをすることの一般総称。(留学voice)