2020/05/26 14:18

本プロジェクトへの温かいご支援、誠にありがとうございます。

今回は記念ビールの開発を担当したブルワーの多田隈よりメッセージをお届けします。

記念ビールはまもなく完成予定!タンクの中で瓶詰めの日を待っております。

デザインも近日中に公開致しますので、いましばらくお待ちください。

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今回「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」25周年記念ビールの開発を担当しました、多田隈と申します。
この度は本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。また、すでに100名を超える方々にご支援いただいており、誠に感謝しております。

25年前といいますと、地ビール醸造の規制が緩和され全国に多くの醸造所が誕生した時期でございます。当醸造所は全国で2番目にオープン致しました。オープンを目前にして阪神淡路大震災に被災するなど苦難もございましたが、多くのお客様のご支援もあり無事醸造所を立ち上げることができ、四半世紀を迎えることができました。現在世の中はコロナショックによる苦難を抱えておりますが、25年前と同じくこれを乗り越え次の25年、50年とお客様とともに歩み続ける醸造所でありたいと思っております。
今回、25周年を記念して「特別なビール」を造ろうという話になりました。今年は丁度、小西酒造が日本酒醸造を開始してから470周年の年でもあります。小西家発祥の地である丹後半島から現在の伊丹までの歴史を限定のビールで醸し出せないかということで、丹後半島からは京都府与謝野町産生ホップを、そして伊丹からは地元企業様が数年前に開発された希少糖を使用しています。まさに温故知新のビールと言えます。
技術面では、30年前から輸入してきたベルギービールの醸造技術を元に日本酒の蔵元としてのエッセンスを加えております。生のホップを加えることでホップの繊細な香りを引き出し、新しい糖(希少糖)の甘味を残しつつ発酵させました。また、この醸造所のフラッグシップ商品であるスノーブロンシュの醸造手法を応用してクラウディな濁りと風味を引き出しています。
ほのかな甘みの中にやさしくホップ香る、今年だけの「特別なビール」をお楽しみください。
                  
                                     多田隈圭

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多田隈圭(ただくま けい):

大学卒業後、生物系の研究所へ。
ビールが飲みたくて醸造所へと転職。ベルギービールやクラフトビールのすばらしさに目覚める。

その後、より面白いビールを作り出せるように全国の醸造所を渡り歩く。
2011年、ベルギービールの醸造技術を持つ小西酒造に移り、以来ビール開発・醸造を担当している。