2012/06/26 18:51
【田植えツアーにて】
前回の田植えツアーにて
富岡町、川内村のお母さん、お父さんとの交流で生まれたものは
単にもてなす、もてなされるという関係だけでなく、一緒にひとつのものを
つくるという行為がなにより目指すべきひとつの始まりの形となったと感じれました。


車を停めた場所から棚田までの10分あまりの距離も、杖をつきながら
「自分の足で歩きたい」
と言って歩いたお父さん
「足の調子が良くないから」
と田んぼに入れないと話していたお母さんも、皆が一生懸命植えている姿をみて自然と土の中に入っていたり。

特に福島で農業をされていた方が多かったこともあり、お米を作るという
作物を植えてから収穫する迄の工程を、共に汗かき、行えることで
お互いの言葉を超えた交流が出来ることを、田植えを通して実感しました。




【川口木沢の棚田】
中越大震災発生時、被災し崩れおちた棚田は
震災以降、街並みやインフラの復旧に伴い
棚田もホースで水を引っ張りなおし
崩れた斜面や道も整備しなおして、木沢の棚田で米作りが再開されました。

米作りが再開され、近年大きな穂を実らせていた棚田も
昨年の3月12日の長野県栄村を襲った震災にて
再び斜面が崩れ落ちてしまい、現在も補修中です。

先日の田植えの際にそこを通ったお母さん達が

「あの日に長野でも地震が起きていたことを忘れていたよ」

「こんな山中の険しい場所で
何度も被災しながらも、田んぼを作り続けている川口のかたは凄い」

「震災から負けじと耕されてきたこの川口の田んぼで苗を植えられて感慨深い。
またこうして再び出来た田植えがここで良かった」

と話しており、中越大震災の震央地であった
川口での米作りにより意味を感じてもらえました。

被災を乗り越えた棚田の稲は今日も元気に育っています!





【次の繋がり】
5月に田植えツアーを終え
先日棚田のオーナーである平澤さんが
郡山の仮設を訪れ
次回の草刈りツアーの話をしてきたと話してくれました。

来月、草刈りを予定していますが
これから、福島の方と新潟中越地域の方との繋がりが、この米作りツアーを通して深く交流をもてればと思っています。