2020/05/30 19:29

日本を代表する合唱指揮者のお一人であり、現在は大阪音楽大学学長を務められるほか、このコロナ禍においては「テレコーラス・プロジェクト」を立ち上げられるなど合唱文化のためにあらゆる形で尽力されている 本山 秀毅 様から応援コメントを頂きました! この場を借りて御礼申し上げます。

以下、コメント文章となります。



本来、平時においても若手音楽家が演奏を職業として生きていくのは難しい課題です。しかし音楽に関する職業につなげるためには、若い間に演奏の実績を積むことが必要です。ご承知のように感染症の拡大は、あらゆる職業にその影響を及ぼしています。とりわけ文化、芸術の領域は大きな打撃を受け、若手演奏家はおしなべて大きな困難を抱えています。

 このクラウドファンディングは、様々な意味において先進的かつ独創的だと感じています。

まず、彼らは単に支援を願うだけではなく、その手段を新たな可能性に繋げるものとして構想しています。配信される演奏は、演奏家にとってプレッシャーではありますが、同時に自身の糧であり、間接的に皆さんが彼らの成長をサポートすることになるのです。また、その形式は聴衆にとって、既視感のない新しい音楽体験が得られる予感があります。

最も重要なことは、本来ライブが生命線である演奏の領域に、あえてweb上にその場を設ける、もちろん必要に迫られたこととは言え、ここに「コロナ後」においても演奏発信の大きな可能性があります。そしてその発信に用いられる作品すべてが、新作や本邦初演を含めて新時代を切り拓く予感を感じさせるものばかりです。

才能ある若手演奏家に対する物心両面にわたって支援を可能にし、演奏の場に新たな地平を創り出す、素晴らしい企画です。想定以上のご支援を受け、力強く前進されることを心から願っています。

本山 秀毅