2020/06/08 12:00

こんにちは! D×P広報スタッフの熊井です。
#働くを取り戻すのクラウドファンディングは3団体で実施しています。

3団体がどんな人をサポートしているか?
第二弾として「育て上げネット」についてお伝えします!

【サポート対象者】

育て上げネットでは、さまざまな理由により「働く」こと、「働き続ける」ことが難しい若者を就労支援という枠組みをベースに支援しています。社会参加から始めたい、居場所がほしいという若者もいます。

家族支援の「結(ゆい)」を通じて、まずはご家族がご相談に来られることをきっかけに若者と出会えたり、高校や少年院のような教育機関から紹介されてくる若者もいます。
もちろん、私たちのところに直接足を運んでくれる若者、まずはオンライン相談やSNSから関係を作りたいという若者もいます。

【サポート内容】

これまでは主に対面をベースにした施設型でした。学校のようなイメージで、ご自身のペースに合わせて少しずつ通いながら、その人に合った「働く」に向かって一緒に歩みます。地域での活動、心理士やキャリアカウンセラーによる面談、プログラミングなどITスキルを身に付ける機会も提供しています。

特徴的なのは、これまで多くの若者が「働く」と「働き続ける」を実現しています。私たちのところから企業などに採用され、その真摯な対応や仕事が認められると、「同じようによい若者がいたら、ぜひ出会いの機会をくださいね」と企業から依頼が来ます。
そのような過去にさまざまな経験をした若者を採用し、その努力を認めてくれた若者に理解ある企業との職場見学やインターンシップの機会がたくさんあります。

しかし、寄付などによって支援にかかる費用を無料にできても、交通費をお支払いさせていただいても、施設型の限界はそこに通うことができる距離や心身状態であるかに左右されます。
これまでも一部オンラインで支援プログラムを開いていましたが、新型コロナウイルスにより、外出することが困難になりました。それを受けて、私たちは多くの支援プログラムをオンラインで受講できるように形を整え、若者たちの「働く」と「働き続ける」を支え、そして #働くを取り戻す ことにも貢献したいと思っています。

【力を入れていること】

育て上げネットでは、若者に「働き方」の選択肢を増やす機会作りに力を入れています。多くの若者は、「働き方」を就職すること、つまり、雇われること一択で考えています。それは無理もないことで、何となく成長するなかで目にする「働き方」の多くは、どこかひとつの会社や組織に属しながら、そこからの給与で生活をするものだからです。

しかし、いまは副業/複業も珍しくなく、自分が役に立つことや、自分が好きなことを、ひとつの形にして、インターネットを通じて誰かに届けるような「働き方」もたくさん出てきました。
写真を撮る、絵を描く、ファッションアクセサリーを作る、動画に字幕を付ける、そんな自宅で空いた時間、自分の身体が無理なく動く自分のタイミングでやれること、それを小さな「働き方」として捉えることができます。

若者が多くの選択肢を持つことで、若者が自分に合った選択肢を組み合わせ、自分に合った「働く」を一緒に考え、応援することが私たちの活動の柱になっていこうとしています。

例えば、イラストや絵を描くのが好きな若者に向けてこんな動画を作成し、それを視聴しながら一緒にやってみたり

例えば、写真を撮るのが好き、自宅の何気な風景ならスマホで撮影できるよ、という若者にはこんな動画を作りました。これを一緒に観ながらちょっとやってみるを支えます。

他者との会話、コミュニケーションがとても苦手だった若者がいました。働けるようになりたいと思っていましたが、人と話をすることが極端に苦手なため、就職活動よりも、支援プログラムを選ばれました。
その若者には得意なことがありました。それはピアスやイアリングをハンドメイドで作ることでした。それを仕事にしようなんて思いもせず、また、普通に大人に相談したら、そんな趣味が(安定した)仕事につながることはレアケースだ、となるかもしれません。
確かに、ハンドメイド作品を作るという意味で、正社員や安定した給与を貰える企業に就職を、となったら難しいかもしれません。
それでも私たちは、一緒に話し合い、その若者の作品をオンラインのフリマ市場で売ってみることにしました。するといくつかの出品は翌日にはソールドアウトしてました。一つひとつの商品は決して高くはないですが、安くもないものです。

自分の好きなことが、誰かに喜んでもらえる。そして、それが自分の「働き方」の一つになる。そんなことに気が付いたようです。その若者はこう考えました。ハンドメイド作品の販売は続けながら、自分を安定させる。そして、収入の安定を確保するため、アルバイトから働いていけるようになる。

いま、週3日ほど若者に理解のある、育て上げネットとつながりある企業で働きながら、ハンドメイドの作品を販売しています。育て上げネットの活動にもかかわり、手伝ってくれます。
正社員を目指すこと、アルバイトから始めたいのであれば、私たちはそれを応援します。それ以外の「働き方」もチャレンジしてみたいのであれば、それも応援します。そして、コロナの影響で自宅から出ることが簡単でない若者がいれば、私たちは応援させていただきます。