2020/12/02 23:16
「令和の大仏」


先日一般公開された全長18mの「機動戦士ガンダム」が「令和の大仏」として話題を呼んでいます。確かに、実際に見にいきたくなりますね。

しかし、なぜ皆さん、あえてこのガンダムを「大仏」と称するのでしょうか。

https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/1007565/


やはり「大仏」という存在、「だいぶつ」という響き、には親しみを感じます。

僕たちがなぜ今「大仏(だいぶつ)」を造ろうとしたのか、その理由の一つも「その親しみやすさ」にあります。「奈良の大仏」と聞いて、多くの人が思い出すのは「修学旅行」です。もちろん崇拝の対象であることは間違いないのですが、それと同様に、誰もが修学旅行で鑑賞するものという認識です。だからこそ、より多くの人の「心」に映し出されるのではないでしょうか。


ちなみに、メイン画像は、「勧進キャラバン」で訪れた岐阜のお寺「覚成寺」さんに鎮座していたガンダムのプラモデル。人形供養的な意味合いで、引き取り手のなくなった、ガンダムをはじめとした沢山のプラモデルがお寺に並べられていました。

ただ、普通のガンダムと違う点は、武器と捉えられる箇所は外されていること(頭のバルカン砲はテープで塞がれています)。そして、ガンダムは跪いて合掌をしています。


想いを託した紙を、仏像に貼り付けてもらっています。


「想いを託す」

 

日本では、これまで沢山の巨大ヒーローが存在してきました。
その多くは、人間が操縦していたり、人間と同化していたりするのです。

鉄人28号、ウルトラマン、スーパー戦隊のロボ、エヴェンゲリオン、進撃の巨人、、etc.

全てが「ヒト型」をしています。

きっと、1000年以上前から日本人にとっての「大仏」とは、自分自身を投影するものであり、想いを託すものであったことが、窺い知れます。

 

このプロジェクトにおいて造立される大仏には、「胎内仏」があります。

「勧進キャラバン」で、全国各地の想いを集めている「勧進仏像」が、最終的に造立する大仏に格納されるのです。(もう一つの画像の仏様です)


大仏が造立されていく経過は、皆さんと情報共有していきます。

そして何よりも、実際に皆さんの手を借りながら、作りあげていきます。
(母型大仏の表面に直接「布」を貼ってもらい、造りあげていきます)


ぜひ令和時代にしかない貴重な大仏づくりに参加してください!

宜しくお願いいたします。


風間天心