2021/01/17 21:35

令和2年9月17日 (木)
会場:浄土宗 阿弥陀寺


「勧進キャラバン」第8回目のイベントは、北海道岩見沢市にある阿弥陀寺で開催させていただきました。阿弥陀寺の副住職、松岡瑞翔さんは「僧侶のためのグリーフケア講座」で知り合い、その後も様々な形でお世話になっています。松岡さんは竹を割ったような性格の方で、今回の会場提供も二つ返事で了承していただきました。 前回のクラファンでも支援していただいております。


1日に2つのイベント


紅櫻公園でのイベントを終えたのち、そのまま岩見沢市へ移動し、その日の夜に2つ目のイベントを開催しました。キャラバンのはじめは、1日に2つイベントをすることもあり、かなりタイトなスケジュールで動いていました。「前回のクラファンでいただいた資金を有効に利用しなきゃいけない」という責任感と、「コロナの状況が悪くならない内に多くの会場をまわっておかなきゃいけない」という焦りもありました。当然、スタッフの疲労も積み重なってきており、改めてこの日の映像を見返すと、前田さんやバイナルマンの表情には疲れが見られます。

ちなみに、この日あたりから登場し始めているのが、「大仏造立マスク」です。
まわった先々で「そのマスクいいね。」と好評のマスクなのですが、クラファンの規約としてマスクをリターンに設定できないのが残念です。 以前も一緒に靴や鞄などを作ったことのある神戸の会社「株式会社 ひだか・光八」さんがプロジェクトのために提供してくれました。

株式会社 ひだか・光八
https://www.mitsubachi38.biz/


法要と対談


会場に到着して打ち合わせを終えると、勧進仏像、法要道具、作品、販売物、AR用のパネル、募金箱などを手分けして運び入れます。今回は僕の方で法要をとり行わせていただきました。数名ではありましたが参加してくれた方に、勧進仏像にチラシを貼ってもらいました。

法要後に、松岡さんを交えて対談を行いました。プロジェクトの概要をお話したのちに、松岡さんから「たしかに大仏は仏教のものだが、意外とお寺からは出てこない発想なので感心した。」「宗派を飛び超えて行われる活動に広がりを感じた。」「何よりも、勧進キャラバンやクラファンという形をとることで多くの人が携わることができる、それがこのプロジェクトの一番重要な部分。」など、率直なご意見を伺うことができました。

この時点ではまだ大仏造立の方法も決まっていませんでしたが、このようにして様々な方から意見を頂戴しながら、「プロジェクトのあるべき方向性」「今作られるべき大仏のあり方」などを導き出していきました。


三味線演奏

前回の紅櫻公園では縄文太鼓を演奏してもらいましたが、この会場では「奉納演奏」という形で三味線演奏をしてもらいました。札幌を中心に東京などでもライブ活動をしている「こうの紫 (ゆかり)」さんです。

ご本人に近況を聞くと、当時(2020年9月)はライブ活動も三味線教室もコロナの影響で全て中止になり、これまで取り組めていなかったオンライン配信にチャレンジしているようです。コロナ禍でライブそのものが壊滅的に無くなり、そもそもお寺で三味線を聞くことも少ないので、参加してくれた方々は、この貴重な機会を満喫されていました。

結局あまり実施できていないのですが、せっかくならイベントの中で、このような演奏やパフォーマンスを鑑賞する機会を設けられたらと思っています。もしこれから訪れる先で、何かを披露してくれる方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。

こうの紫
http://konoyukari.com/profile


配信映像にはあまり映っていないのですが、いつも会場にはGermanSuplexAirlinesの作家の作品を並べています。お寺で開催する場合は、本堂の空いている場所に「絵画」や「立体作品」をおかせてもらいます。画像は海野良太の作品。今回のキャラバンは、自ら「仏像」や「法要」をお届けする目的の他に、「アート作品をお届けする」という趣旨もあります。この時はまだ3密の対象となる美術館に入りにくい風潮があったため(今は予約制などの対策をとり、開館され始めています。)、せっかく移動するなら「アートを鑑賞できる機会」も一緒にお届けしようという思いから、大仏カーには作品を積んで動いています。

アート作品以外にも「水引アクセサリー」や「ポストカード」、そして「ミニ大仏」などを用意して、販売を行っています。この売り上げは活動資金にさせてもらっています。中でも特に「ミニ大仏」は人気が高く、前田さんの制作が追いつかないくらい購入していただきました。この会場では、もともと売る予定ではなかった「三つの頭のミニ大仏」を気に入った方がおり、購入されていきました。そのミニ大仏は、Tシャツのデザインにもなっています。

このイベントでは、「プレス空知」「北海道新聞社」の記者さんが取材にきてくれました。

風間天心