2018/08/27 11:21

森の基地〜モンゴルゲル完成までの道のり①〜

8月の上旬にクラウドファンディングでも目標にしていた、

森の基地となるモンゴルゲルが大陸と海を渡り葉山町の星山へ届きました。

モンゴルゲルの総重量は約300〜400㎏

モンゴルでは今でも遊牧民人たちの家になっているので、

現地ではさらにゲルの中にベットがあったり、家具があります。

ゲルが到着して、しばらくウッドデッキの上に雨にぬれないようにカバーをしていました。

台風が来るたびにゲルは大丈夫かな??と心配になった数週間でした。

モンゴルゲルを建てるにあたり、今回も素敵なご縁の中で進めることができました。

日本に留学しているモンゴルの素敵な青年3人が

朝早く、千葉から駆けつけてくれました。

星山に着いてゲルを見ると3人のスイッチが入ります。

テキパキと素早く荷ほどきをして、パーツごとに分けます。

 

格子状の木の壁は一つ一つ牛の皮で止まっています。

5つの壁になる木の格子をはじめは感覚で配置していきます。

この5つのパーツをパズルのように組み合わせてしっかりと結んでいきます。

ドアも組み合わせて紐でしっかり結びます。

本来ならドアは南向きに建てるそうです。

3人に「南はどっちだろう?」と聞いたら「あっち!」と即座に方向がわかり、そのことにも驚きました。

ここまで本当に手早い3人、「モンゴルで何度も建てたことあるの?」

という質問をしたら3人とも大きくうなずき

季節とともにゲルを建て直すということを教えてくれました。

夏は暑いので断熱材などを調整したり、逆に冬場はとても寒いのでたくさん断熱をするそうです。

現地モンゴルの断熱はフェルトを使ったり自然の中にあるものでしているそうです。

休憩なしで真夏日の中動く3人。

「水分補給しよう!休憩〜!」

と伝えると「モンゴルでは建て終わってから休憩するから途中で休まない」とのこと。

本当に働き者の3人です。

でも暑いので少し休憩してからまたスタート!

外側の壁が終わったら次は屋根を支える部分を作っていきます。

紐でしっかりと固定していきます。

そして固定したものを「せーの!」でおこしていきます。

結構な重量感・・・

おおよそ真ん中の感覚で建ててみてから、

丸い部分の屋根の中央部分の木の位置と、ドアの位置を目で見ながら微調整していきます。

位置を合わせたら屋根になる部分の棒を差し込んでいきます。

6個感覚で棒を入れていました。

この作業の繰り返しなのですが、一本差し込むと3本下に落ちたり。。

力のバランスがとても微妙で、微調整しながら感覚を研ぎ澄ませて組み立てていきます。

果てしなく感じた屋根の組み立てですが、3人は淡々と何度も微調整をして、声をかけあい直していきます。

出来上がった屋根の基礎はとても美しく、見とれてしまいました。

出来上がった骨組みに薄い布をかけていきます。

一枚の布がかかるだけで、ゲルの完成を間近に感じます。

もう一枚の厚手の布を最後にかけます。

薄い布と、厚手の布の間に断熱材をいれて冬場は過ごすそうです。

暑い布をかけた後は柔道の帯のような紐でしっかりとゲル全体を絞めていきます。

全員で「せーの!」で引っ張ります。

3本の帯が締まって、屋根にも布をのせて完成です

モンゴルゲルの作りは

木・ロープ・布で出来上がるとてもシンプルなものでした。

この移動式住居を建てるのに

感覚・みんなで作る間合い、

がとても重要なことを感じました。

この3人の感覚や働き方、工夫がとても素晴らしく、彼らの姿から学ぶことがたくさんあった時間になりました。

夢を追いかけながら日本で頑張っている3人。

新聞配達をしたり、自分の夢の為に勉強している話をしてくれました。

今回は急遽決まったモンゴルゲルdayでしたが、またモンゴルのお話や彼らと交流する機会を改めて考えていきたいと思います。

このゲルももう少しカスタマイズが必要なので、またその様子などもお伝えしていきたいと思います。

バヤルララー(モンゴル語でありがとう^^)