2016/08/10 23:01

 

 みんなさんこんばんは、

 有機茶に注目し始めて以来、お茶席で使える
濃茶用の抹茶を有機のもので探し続けてきました。
だが、中々美味しいものに巡り合わないのが現状です。

 そこで思うようになったのは、
「美味しい」というものは、現在「美味しい」と言われるものと
4〜50年前に「美味しい」と言われたものがかなり違ってきているのではないか
と思います。

 化学肥料が使用され始めたのは、
おおよそ戦後のことで5〜60年前のことでしょう。
化学肥料の導入以来、お茶の旨味が注目されるようになり、
だいたい30年前から「旨味趣向」になってきています。

 ということで、抹茶も同等に、旨味が必要不可欠な要素となり、
現在出回っているもののほとんどは旨味がたっぷり含まれています。

 そこで、肥料を使用せず、本来の農法を通じて、
作られる抹茶はもはや「苦い・物足りない・美味しくない」と
言われてしまします。

 でも、決してこれが失敗作だとは言い難いですね。
農法が進化したとともに、味も、それから我々の求める味も
変わってきたのではないと思います。

 以前から私が言い続けているのですが、
有機栽培のものと慣行栽培のものを比べてしまうので、
有機茶が上記のように据えられてしまうのです。
お煎茶の定番の味が定着してきているので、
有機栽培にもその味が求められます。
しかし、現実はどっちも全く違うものなので、
別々のものとして、見るべきだと考えています。

 ということで、私が今まで「美味しい」濃茶向けの
有機抹茶に巡り合っていないのは、そういうことです。
私が求めていたのは、慣行栽培の美味しさに等しい
抹茶の味だからです。

 ただし、有機抹茶には有機抹茶の美味しさと嗜み方があり、
市販の抹茶に市販の楽しみ方と美味しさがあると考えています。
この目線で、今回改めて濃茶用の有機抹茶を探し始めています。

 それから、もう一つ問題は、有機の中でも多様性があり、
化学肥料や農薬を有機スタンダードで認められているものを
使用し大量生産をされている農家もいれば、
肥料も農薬も一切不使用で茶樹を栽培していく農家もいます。
 私が個人的に注目しているのは、自然栽培で、
農薬も肥料も不使用の農法なのですが、
今回、濃茶用抹茶に当たっては、それはとてもハドルが高いので、
有機肥料を使用して、茶樹を大事にしている農家を探しています。

 やはり、肥料と農薬がキーワードで出てきますと、
慎重になってきますので、自らの目で現場を確かめたくなります。

 実は、昨日宇治で有機茶を扱っている問屋を訪れて、
とても大事に大事に茶樹の手入れをして、虫を素手で払ったり、
カエルのような虫の天敵や虫が嫌われる植物を周辺に植えたりして、
小さな虫を妨害できるココナツオイルを茶樹に巻くなどして、
化学肥料や不要な添加物を使用しないで、碾茶用のお茶を栽培している方に
紹介していただきました。
肥料は油粕、魚や有機米の藁などを使用しているのだそうです。

 抹茶自体は、思わず顔に微笑みが浮かんできた程絶妙でした。
手間がそれなりにかかるものではあるので、お値段もそれなりですが、
とてもいいものに出会えたと感じています。

 引き続き、美味しいお茶、面白い農家、
新しいストーリや新鮮な知識を見つけていきたいと思います。

 皆様の応援・ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 ティアス宗筅

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