よく聞かれる質問なのですが。
夏じゃないのに盆踊り???
というところです。
ちょっとですね、この件に関しては、ライムスターの「ガラパゴス」のように、「またそこからですか」ということは言わず、丁寧にお話しさせていただこうと思います。
(参考:ライムスター「ガラパゴス」)
① 元々、お盆は仏教の修行の最後の日
そもそもなのですが、お盆の言葉の元の意味は、盂蘭盆会からきております。この盂蘭盆会ですが、お釈迦様の弟子だった、目連尊者が母親が餓鬼道に堕ちて苦しんでいるのをどう救えばよいかという問いに対し、「安居の最後の日にすべての比丘に食べ物を施せば、母親にもその施しの一端が口に入るだろう」と答えをいただき、目連尊者が人々に施したことが始まりと言われています。
この安居の最後の日というのが、インドの旧暦7月中旬ごろだったわけです。今の日本の8月中旬ですね。
ただ、今の日本において、この安居という言葉は修行という意味でも使われています。イメージとしては、篭って修行したエネルギーを一気に発散する意味でも、「安居の最後の日」とお釈迦様は言ったのかもしれません。
② 神話の中で日本を救ったアメノウズメの踊り
日本神話で有名な天の岩戸開きの所で、岩の向こうに隠れてしまった天照大神を外に出すために、踊りで誘ったのが、アメノウズメでした。
内容によると、踊りだけでなく、体を露出する激しい内容のものだったと言われています。
服を着ているか着ていないかはおいておいて、日本人は天に祈りを捧げるにあたり、踊りを踊る傾向にあるのかもしれません。それは、仏教伝来以前よりの進行に基づいているといえるでしょう。
さて、少し難しい話をしましたので、ここで編を改めてみましょう。