2019/05/18 01:40

 

市民団体「プラモ尼崎城」が初めて挑戦したクラウドファンディング(以下、CF)「シャチホコプラモプロジェクト」。おかげさまですべてのリターンを発送し、第一段階は完了となりました。ここで、CF終了後の経過を振り返ってみたいと思います。

CFの完了を待たず2018年末に着手した3Dデータ制作が終わったのが、年をまたいだ1月末のことでした。2月からは金型の設計、3月は金型の製作、4月は金型調整…と、月ごとに担当事業所が変わっていくさまは、まさにリレーのようでありました。そして、年度末の忙しい中、どの事業所でも驚異的なスピードで仕上げてくださいました。日頃の厳しい仕事で鍛えられた、ものづくりの底力を見た思いです。

当初の予定ではシャチホコのキットが仕上がってから行うはずだったリターンイベントは、金型調整と並行しておこないました。4月7日の工場見学にはじまり、13日のスケッチ教室、21日のプラモワークショップと出荷作業をお手伝いいただく「プラ工船」に至るまで、4月の週末はほとんど毎週のようにイベントを実施しました。一部日程を変更して実施したものもありましたが、複数のイベントにご参加いただいた方は、回を追うごとに製品の精度が上がっていった様子も実感いただけたと思います。それぞれの会場で支援者のみなさんとお会いすることができて、改めて多くの方にご支援いただいたことと、関心を寄せていただいていたことを実感することができ、至福の時間でありました。

そして4月後半からはシャチホコキットの量産とリターンの発送が本格化。のべ219名ぶんのプラモの製造数は、529個にも達しました。パッケージはすべて私たちメンバーが夜な夜な集まっては組み立てと梱包作業をおこなった手づくりです。この作業量を体感できたことが、商品開発への深い理解と、今後の活動を考える土台になると思っています。

本プロジェクトを支援いただいた方々、ご尽力いただいた尼崎市内の町工場のみなさん、そして私たちのようなシロウトのすることに親身になって協力してくださった専門家のみなさんを合わせると、なんと約300人の方にお世話になっていました。多くの方に支えていただいたおかげで、楽しくやりがいのあるプロジェクトになりました。ありがとうございました。

 

プラモ尼崎城 一同