2017/08/05 16:47

こんにちは!落書き消しプロジェクトのFAAVO齋藤です。

 

本当に、本当におまたせ致しました!

 

去る2017.7.31(月)にようやく若草通のカンバンが両面塗り終わりました。

リターン品の一つとして「ビフォー・アフターレポート」をお送り致します。

 

 

 

1はじまりは何気ないところから

このプロジェクトの始まりは、私自身が宮崎にUターンし、若草通にオフィスを構えたところから始まりました。

 

インターネットを使う仕事についているということもあり、

 

「せっかく宮崎に帰ってきて若草通に拠点を構えたのだから、若草通を背景に写真をとって、SNSのプロフィール写真を変えよう」

 

と考え、撮影しようとしたところ・・・・

 

 

まず通りの真ん中で撮影したのですが、若草通であることがわからず(左)、

表通り(橘通り)の方から撮影しようとしたところ「通」の文字に信号がかかっていました。

 

最後の望みを賭けて反対側の裏通り(広島通り口)に行ったところ・・・

 

 

落書きがあったよ!!!

 

ということだったのです。

 

落書きさえ消せればキレイな写真が撮影できる。じゃ、消そう。

 

というとっても個人的な想いから始まりました。

 

2若草通商店街振興組合への提案

さて、じゃあどう進めようか?

 

まず、弊社も所属する若草通商店街振興組合への提案が必要だなと考えました。

ちょうどいいタイミングで若草通商店街振興組合の新年会が催され、その準備の時間帯に企画の説明時間をとって頂けることになり、準備を開始。

 

様々な立場な人に今回のプロジェクトの相談をしたのですが、ほとんどすべての人に「それ、いいね!」と言って頂けていました。多くの人に求められているものなのだなあと実感していたので、カンバンを管理する若草通商店街振興組合にはしっかりとこの意義を伝えて理解して頂かないと、と責任を感じていました。

 

当時提案した資料の一部

 

今回のプロジェクトはあくまで若草通ファンを回帰させる「きっかけ」づくりであり、さらにかかる費用はすべてクラウドファンディングを通して集めることを提案。もしクラウドファンディングで集まらなければすべて自費で行うことも添えました。

 

商店街としては中々着手できなかったカンバンの落書きが消える上にキレイに塗り替えられる、しかも費用負担がない。これがきっかけに注目度もあがり街に人が増える可能性もあり、言うことはないだろう。

 

個人的にも三方よしの企画に仕上がり、自信はあったものの、地方の商店街がクラウドファンディングを利用するということ自体がまだまだ前例が少ないため、毛嫌いされないか少し不安がありました。

 

 

 

若草通商店街振興組合理事のみなさま

 

しかし、蓋を開ければ商店街の理事の皆さんにも口を揃えて「良い取り組みだ」とご快諾頂き、取り組みが決定。

 

自分の中にあった「地方の商店街のイメージ」がきれいに払拭される結果となりました。

 

3事前準備〜リリース前から仲間を集める〜

クラウドファンディングプロジェクトをつくるとき、最も大事なのは「共感者を集めるために事前に広報すること」です。

 

クラウドファンディングでは、プロジェクトをつくる時、一人でなく複数人でチームを組むように指導します。個人の広報範囲にも限界があるし、リターン品の手配からレポートの発信まですべて一人で取り組むのは負担が大きいからです。プロジェクトのスタートから終了までバランス良く複数人で分担するのは鉄則です。

 

今回はちょうど同タイミングで宮崎の商工会議所からクラウドファンディングに関するセミナーの話を頂いており、そのセミナーで「1からプロジェクトを作り上げる」プログラムを想定していたので、私の若草通落書き消しプロジェクトもその中で取り扱うことにしました。

  

 

こうやって事前に多くの人に関わってもらうことによって、今回のプロジェクトを自分ごと化してくれる仲間を増やし、プロジェクトのリリース前からうねりを作り出すことに成功しました。

 

 

4プロジェクトリリース、そして意外な反響

そして、いよいよリリース!目標金額は50万円、期間は30日での挑戦となりました。

 

 

リリース直後からぞくぞくと支援頂き順調に達成率は上昇していきました。

 

勿論知り合いからの支援もありましたが、全く知らない県外の宮崎出身者からの支援も多数あり、

「若草通」に想いがある人の多さに驚きました。

 

一方で、「単に落書きを消すことがまちの盛り上がりにつながるとは思えない」という叱咤のお声も頂戴しました。あくまできっかけであることを示したつもりではありましたが、インターネットでは意図せず誤解されてしまうことがやはりあるのだな、と真摯に受け止め、公的な場所に民間が手を施すことの影響力の大きさも実感しました。

 

5ビフォー・アフター

結果、50万円の目標に対して99名から632,000円のご支援を頂くことができました。

カンバンの落書きを消すという取り組みにこれだけの資金が集まることに驚きを隠せませんでしたし、しっかり遂行しないといけないなと身が引き締まる思いでした。

 

資金が集まり、現実的に遂行していくということで新聞、テレビ、ラジオなど複数のメディアから取材を頂くことも増え、周りの皆さんから今か今かというご期待を頂くようになりました。

 

遂行を急ぎたかったのですが、当初は5月に予定していた実行日は悪天候が続き、7月末まで伸びてしまいました、この点支援いただいた皆様に心よりお詫び申し上げます。

 

そして、ついに落書きはきれいサッパリ消え、新しくカンバンは生まれ変わりました!

 

 

 

before

 

after

 

 

※逆側もキレイに塗り直しました

 

いかがでしょうか?

  

新しくなったカンバンをみて、多くの人に

 

「想像以上に明るくなった」

「思っていたよりずいぶんと印象が変わる」

 

と言っていただけています。

  

こういう声を聞くと、素直にうれしいです。

 

みなさまも若草通に足を運んで頂いて、是非新しいカンバンを見てみて下さい。

 

 

6これからの若草通

改めてお伝えしますが、今回の落書き消しは宮崎の街中に賑わいを取り戻す一つの「きっかけ」に過ぎません。

 

これからの若草通が自動的に賑わいを取り戻す街になっていくとも思っていません。

 

ただ、よいと思ったことを個人でも実現できる素地は整ったのではないでしょうか。

 

街はプラットフォームです。誰のものでもなく誰のものでもある。

 

公的な場所だからこそ、多くの利害関係者に配慮をすべきではありますが、

遠慮はすべきでないと私は思っています。

 

手前味噌ではありますが、今回の私のチャレンジは、

 

「若草通は、遠慮せずにチャレンジができる場所である」

 

というイメージを作り出す大きな一歩になったのではないでしょうか。

 

 

たかが落書き、されど落書き。

 

 

 

これからもFAAVOは若草通に拠点を構え、クラウドファンディングを利用して"まちを盛り上げたい"みなさまを応援していきます。いつでもお気軽にご相談ください!

 

そして、遠慮せずに、チャレンジし、一緒に宮崎の街中をよりよくしていきましょう!

 

ご支援本当にありがとうございました!