2015/04/09 23:14
こんばんは。阿部彩人です。 芋煮 de ハーモニー (DEMO試聴) 今回は、「芋煮 de ハーモニー」の歌詞について語っていきます。 この曲を作る際に一番最初に生まれたAメロは、こんな一節になっております。 芋煮モニモニモニ芋煮モーニングも芋煮で グッドモーニング芋煮モニ芋煮 Wa でハーモニー これを歌ったり聴いたりしていて凄く思うのですが、なんなんでしょうか、この「モ」と「ニ」が合わさった際の、まろやかで丸っこく心地よい語感は。 それは、芋煮の食感とも通じ、芋煮を食べている人の心のまろやかさも表しているようにも思えるのです。 この「モニモニモニ」が生まれた裏話をしますと、僕は、サッカー元日本代表のDF茂庭選手のファンでして、2006年ドイツW杯の際は茂庭選手の代表ユニを購入したほどでした。なんと、この茂庭選手のニックネームは「モニ」でありまして、まさに「芋煮」に共鳴しているわけです。 で、その後に続く歌詞は、1番がこれ。 芋に、ごぼうに、こんにゃぐ、しめじ、ネギ 庄内は豚肉・味噌味で こちらは、山形県庄内地方の芋煮の具材と味を紹介しております。 2番はこれ。 芋に、ごぼうに、こんにゃぐ、しめじ、ネギ 内陸は牛肉・醤油味で こちらは、山形県の内陸の芋煮の具材と味を紹介しております。 なんと、ごぼう、こんにゃく、しめじ、ネギのあたりは、庄内味、内陸味で共通の具材だったりするわけです。 でも、最後の「豚肉&味噌味」か「牛肉&醤油味」かという部分が、それぞれの地域の芋煮の味を決定づけている要素でもあるわけです。 で、Bメロでは以下のようなフレーズがあります。 牛肉さんの内陸味は ちょい残し具ど一緒に カレーうどんで締めで美味いね 豚汁ど混同さねでよ 豚さんの庄内味も 盛り盛りですけれども 呑んでで いあんべ楽しいね 私が東京での芋煮会に参加した際、初めて内陸味の芋煮を食べた時に最も度肝を抜かれたのが、締めでカレーうどんを入れるという文化でした。しかも、それがめちゃくちゃ美味いんです。芋煮のだしがカレールウにまじわって物凄い旨味を醸しだしていまして、この旨さには本当にびっくりしました。 そして次のフレーズは、豚肉&味噌味の庄内味の芋煮についてです。「豚汁と混同しないでよ」という意味であります。庄内味の芋煮は他の地域の人から良く「豚汁と似ている」とか、「ほとんど豚汁ですね」とか、「これを豚汁と呼ばずに何と呼ぶんですか」など、散々な言われようなのですが、私は声を大にして言いたい。 これは豚汁ではありません。庄内味の芋煮です。 そう、庄内人たちにとって、庄内味の芋煮は、「芋煮」でしか無いのです。 さて、サビでは、以下のような一節があります。 芋煮ど人がいればそれでいい インサイド アウトサイド 関係ねっしょー そう、私が思うに、内陸の人は内陸味にこだわりを持っていますし、庄内の人は庄内味に誇りを持っています。そして、他の地域の人も、自分の地域の芋煮を愛しているはずです。 でも、そういう色んな芋煮のそれぞれに、美味しさがあると思うんです。私も、庄内味はもちろん大好きですけど、内陸味や他の地域の芋煮も負けず劣らず好きです。 また、芋煮会で芋煮を食べながら話をすれば、生まれた地域なんて関係なく仲良くなれます。 それが、この一節に込められております。 芋煮ど人がいればそれでいい インサイド アウトサイド 関係ねっしょー 芋煮と人がいればそれでいいと。 庄内も、内陸も、山形以外でも、 内側も外側も、そんなの関係ないっしょ、と。 芋煮は、インサイドとアウトサイドを関係なくしちゃえるほどの魔力を持っている。 そう思うわけであります。 ということで、今回は「芋煮 de ハーモニー」の歌詞について語ってみました。 次回は、この「芋煮 de ハーモニー」をレコーディングするにあたって、歌をお願いしようと思っている某シンガーと、プロモーションビデオの監督をお願いしようと思っている某監督と一緒に覆面座談会を開催いたしましたので、その様子をお届けいたします。お楽しみに。