こんにちは!コメタクの有紀です。
先週、東京の「6次元」というカフェで「コメタクの米ナイト」というイベントをしました。
わざわざさくらちゃんと愛梨ちゃん、そして飯塚商店の飯塚さんが新潟から来てくれたイベントです。炊飯器とともに。
私は4月に東京から帰ってからずっと、実感していたことがありました。
それは、「コメタクを届けたい人は、東京であろうが新潟であろうがたくさんいる」ということ。
そして、東京でもコメタクの言う「暮らしの中に好きと隙を増やす」ことはできるということ。
だからこそ、今の私の日常である「東京」でコメタクのイベントをいつかしてみたいな~という思いはありました。
そんなときチャンスをくれたのは、日々いろいろなイベントをして化学反応を起こしている魅力的なブックカフェ「6次元」オーナーのナカムラクニオさん。
「米ナイト、やろうよ」
都内のトークイベントでナカムラさんの話に感動して話しかけに行っただけのただの大学生に、そういうふうに声をかけてくれたことにとても感謝しています。
そして同じような時期にたまたま、私は「コメタクに支えられている」と言ってくれた女の子に東京で出会っていました。
その女の子は私と同じ大学生。都内の大学に通っていて、新潟の飯塚商店に一度来たことはありますが、基本的にはいつもSNSなどでコメタクの発信していることを見ています。
これからどうやって生きていくのか、そのための選択を迫られる大学時代。誰ということでなく「みんな」が言うことと心の奥底の「じぶん」が感じることの狭間で、ふとしんどいなあ、と思うことがあります。
そんなときに手の届く範囲にある「じぶん」の好きを大切にすることを表現しているコメタクは、迷っている「じぶん」を肯定してくれる気がするのかもしれない。
その子と出会って感じた、そんな話をコメタクの2人に電話でしました。
「じゃあ、6次元でのイベントは、その子に届けよう。」
そんなふうに「届けたい人」が決まりました。
その子は、6次元でのイベントに来てくれることになっていたのです。
さて、イベントまでの経緯が長くなってしまってすみません…
やっとここから当日のお話です。
イベント当日は、なんと20人定員のところ28人も来るという大盛況!
カフェ6次元のイベントの常連さんや、コメタクのことを遠くから見てくれていたさくらちゃんや愛梨ちゃんの友達、お米が好きだという人たちがたくさん集まってくれました。
新潟からはるばるやってきた飯塚さんは、6次元に着くまでは東京に合わせて内野ではほぼ見たことのないジャケット姿でしたが、台所に立つとあっという間に手ぬぐいに米Tシャツという「お米屋さん」姿に。
まずはみんなに向けて、コメタクがどんな人たちで、どんなことをしているのか?というお話。
そして、それを聞いて思ったこと、聞いてみたいことを周りの人と話してもらいます。
初対面の人は多いけれども、なんとなく共通している部分があったのか、皆話に花が咲いているようでした。
皆、コメタクの暮らしや3人それぞれの役割、ごはんについて気になっているようでしたね。3人で答えられたのが楽しかったな、それぞれに思うところがちょっとずつ違うのが面白いです。
そしておまちかねのご飯の食べ比べ。
新潟県産コシヒカリ、でも県内での産地が違う3種類のお米を食べ比べてもらいます。
いつもどおり、「一番好きなお米」を選んでもらいます。
それぞれ6人、10人、12人というばらけ具合。好きなお米はやっぱり人それぞれなんですね。ひとりずつお米の感想を言ってもらうことになりました。
そこで私は、この場を届けたかった人をもう一人見つけてしまいました。
それは、飯塚さんです。
出身地もばらばらでバックグラウンドもばらばらな人たちが、
それぞれに「お米の美味しさ」を語っている、感動している、飯塚さんに知りたいことをどんどん聞いている。
その景色は、飯塚さんの目にも最高の瞬間に映ったのでしょう。
最後のあいさつで、
「こういうことがしたかったんです…!!ありがとうございました。」
と渾身の言葉をくれました。
思わず、涙。つられて参加者の方も何人か涙。
ああ、コメタクをやっていてよかったなあと思った瞬間でした。
たぶん、飯塚さんの思いがあったから私たちもここまでやってこれたのです。
この瞬間を飯塚さんに届けられてよかった。
イベントは、時間が過ぎてからも飯塚さんと話したい人が途切れることなくやってきて、夜遅くまで大盛り上がりで幕を閉じました。
そして、私たちがイベント前に「あの子に届けよう」と言っていたあの子は…
この日、コメタクと出会って感じていたこと、思ったことを、言葉にしてくれました。
(中央の素敵な笑顔の女の子が、「あの子」こと鬼山るいちゃんです)
少し前にアップされていた、“19歳の私への手紙“。
正解を探していたり、ひとりで頑張らなきゃと思ったり…。
そうそう、私もそんな風に感じていたんだよね。
何をしたらいいのか分からないまま、ひたすらもがいていたなぁ。
イベントやHPでのコメタクの紹介。
「好き」という気持ちを大事にしたい、暮らしの中に余白を作りたい…。
そうそう、私もそれを大切にしていきたいと思っていたの。
コメタクを見ていると、「そうそう、私も!」と思うことがたくさんある。
コメタクに出会うまでの私は、その感覚に自信を持てなかった。
丁寧な暮らしって憧れるけど、それって自分を甘やかしているだけなんじゃないのか。
もっと時間と心に余裕を持っていたいけど、私一人だけ置いて行かれてしまうんじゃないか。
そんな不安が頭をよぎる時、今はコメタクに会いに行くことにしている。
会えない時は、彼女たちが書く文章を読む。
そうすると、日々の豊かさや幸せに改めて気づくことができ、
私も自分の感覚と正直に向き合っていけばいいんだ、と思える。
コメタクのみんなの等身大の感性と、そこから紡がれる言葉は、
どこか温かく、心に「好き」と「隙」を作ってくれる。
私にとってコメタクは、
憧れの存在であり、共に考える仲間でもある。
彼女たちと、これからも一緒に悩み考えながら、
私ももっと自分なりの「好き」と「隙」のある暮らしを作っていきたいなと思います。