2020/09/08 22:51

ステンドグラス作家の青島千景さまより、応援メッセージをいただきました!

No.9 青島千景/ステンドグラス作家 ステンドグラス工房 ニャーゴ

肩の力を抜いて、でもちょっと特別な気分で人を誘えるのは"町の映画館"という存在だと思う。仕事終わりに、週末に友達と、連休に家族との大事な時間を楽しく過ごす場所。大きなスクリーンと大音量で旬の俳優の姿を映画館で観る。新型コロナウイルスの影響で、その映画館が地元にあることが日常ではなくなるかもしれない。

「人生何が起こるかわからない」私がこの言葉を噛みしめたのは2019年秋でした。幸運にも山田洋次監督の代表作であり、シリーズ50作目となる「男はつらいよ50 おかえり寅さん」の撮影に使用される、ステンドグラスの制作依頼をうけました。

"ハイビスカスとリリーの文字を入れた作品を"との依頼でしたので、25作目「寅次郎ハイビスカスの花」のポスターを参考にデザインし、ノスタルジックな要素を取り入れ、公開時期に合う暖色で明るめの作品に仕上げました。ハイビスカスの赤い花びらは立体仕上げで、アンティークガラスにヤシの木が風で揺れている海の風景は古典絵付けを施しました。撮影ではフレームに入れてピアノの上に展示してありました。

この映画に携わったことで、思いがけない経験をいくつも積むことができました。映画公開のカウントダウンが始まったころ、映画会社より「劇中で使われたステンドを、藤枝シネ・プレーゴ限定で展示してはどうか」と提案がありました。

早速、藤枝シネ・プレーゴさんがギャラリーコーナーに展示スペースを用意してくださり、ご来場の多くの方々にステンドグラスを見ていただくことが出来ました。快く協力してくださったスタッフの方からは、映画を見に来てくれるお客さまに、藤枝シネ・プレーゴならではの楽しさを提供しよう!というおもてなしの心を感じました。以前、映画「グランド・ブダペスト・ホテル」の公開時には、劇中のスイーツを再現し、映画を観ながら食べられる粋な企画もありました。こんな素敵なワクワクを用意してくれる映画館は珍しいと思います。 

支えてくれる人、協力してくれる人がいれば、今以上に気軽に映画を楽しめる日が来ると思います。コロナが終息した際には、あの甘いポップコーンの香りを嗅ぎながら映画を観て、「ああ、平和な日常が戻った」と実感する日が一日も早く来ることを願っています。そして、それをきっかけに、藤枝シネ・プレーゴの良さを再確認してもらえたら嬉しいなあ。と思います。

映画「男はつらいよ50 お帰り寅さん」に登場するステンドグラスのレプリカが見られます。

ステンドグラス作家の「青島千景」さんと一緒に観ました。

ステンドグラス工房 ニャーゴ

青島さま、応援メッセージをありがとうございます!
CINEMA & SWEETSにご参加していただいたのですね!ありがとうございます!
スィーツやお茶会の出てくる映画を探してみます。
”アリスのティーパーティー”の再現も楽しいかもです。また企画したいと思います。