2020/08/24 19:51

今から1年ちょっと前の2019年9月21日の7時30分頃…


オレはめちゃくちゃ緊張していた!!


そう、この日はなんといってもシマネジェットフェス2019 開催当日。


外は若干の雨…野外フェスで雨は非常に残念な天敵である。スタッフの士気も下がりかねない向い風なのだが…ジェットフェスのスタッフや、お客さんでさえ、どこか不思議と天敵のはずの雨を受け入れる明るさがある。


「今年も雨だね〜」


そんな声が聞こえてくる。


目の前に起こった出来事は、なんであろうと受け入れる寛容な精神…これこそ、このシマネジェットフェスの発起人であり主催のギターウルフセイジさんのスピリッツである。


そんなジェットフェスの"スサノオステージ"のトップバッターとしてオレはステージに立つ。


アーティストでもなければ、プロのDJでもない…ただ、勢いで勝手にDJを名乗ってパフォーマンスをやってただけのオレが音楽フェスのステージに立つ日…緊張しないわけがない。


「わいざんよ、ジェットで行こうゼ!」



こんな誘い文句だったかどうだったかは覚えちゃあいないが、ギターウルフセイジさんは、素人DJのオレを大事なフェスのトップバッターとして起用してくれた。


「わいざん、とにかくトップバッターとして、バァーーーーーーーーーーーっといってくれ!ガツンとぶちかましてくれ!!!」


こんな風に言われて、肩を叩かれると覚悟も決まってくる。やるしかない。そして、少しでもこの人が大事にしているフェスを盛り上げたい。こんなことを自然と思わせてくれる。そして10時20分…オレはステージに立った。



挨拶が遅れて申し訳ない。オレはDJわいざん。昨年、ジェットフェスに出演させてもらった名もない素人DJだ。


2年前のジェットフェスで裏方としてかかわり、セイジさんの人柄に惚れ込んだ。そこから自分にできることを必死にやってたら、この場に立たせてもらってた。


オレにはセイジさんのようにパフォーマンスで人を惹きつけるようなカリスマはない。


流す音楽も、J-POPやJ-ROCK、そして懐かしの歌謡曲など、ギターウルフの音楽とは程遠い。


ジェットフェスの出演者に選ばれる理由はどう考えてもない、なさすぎる!


正直怖い、自分がジェットフェスのお客さんに受け入れられるのかが怖い。


それでもセイジさんがオファーをくれて、ステージに立たせてもらった。その一点のみが拠りどころで、その一点のみに置いてオレは今日この日、光ることができる!



この人は本当にカッコいい。有名人であろうと、名もなき素人DJであろうと常にフラット。そんなセイジさんを見てると自然に思えてくる。オレもフラットでいようと。


忖度やゴマすり、社会を生き抜いていくにはそんな要素が必要なときもあるんだろう。


だが、セイジさんを見てると、そんなちっぽけなことはバーーーーーーっとどこかにぶっ飛んでく。


とにかくスカッとする。責められてる気は全くない。説教くささが全くない!生き方で引っ張ってくれてる感じだ。


オレももっとスカッとした生き方をしようと思える。そんな気持ちを全部去年のジェットフェスのステージにぶつけた。最高だった。


夢中でパフォーマンスをしてると…雨の中お客さんが踊り出した。人だかりもできてきた。やったぜ、オレはオレのできるパフォーマンスでジェットフェスに貢献できた。手応えがあった。やったぜ。


パフォーマンスを終え、ステージを降りるとひとりのお客さんが写真を求めてきた。楽しかったと。熱かったと。嬉しかった。ジェットフェスの1部になれた気がした。


下手くそでもいい、小細工なんかいらない。とにかく全力でやる。そうか、音楽ジャンルは違えど、この一点においてオレはジェットフェスとつながってたのかもしれない。


DJわいざんのパフォーマンスは常に全力。声が枯れるまで叫ぶ。そのアイデンティティともいえるオレの根幹は、ギターウルフセイジさんに会ったことでより強くなった。強くしてもらった。



これがシマネジェットフェス2020のクラウドファンディングの活動報告だということを忘れて夢中で書いた、去年の思い出を。活動報告になってなくて申し訳ない。


今年は新型コロナウィルスの感染拡大を鑑み、シマネジェットフェスは古墳の丘での開催を断念。しかし、WEB開催で世界に向けてやるという。


2020年に世界を襲った新型コロナウィルス。多くの人が不安を感じたと思う。しかしオレは忘れない。


ジェットフェスには運営のグループがあるんだけど、コロナが世界を襲ったこの春に、セイジさんはそこで何をしてたと思う?


セイジさんはグループに向かって「みんな!不安だと思うけど納豆を食べよう!「納豆で免疫力を上げてコロナを吹き飛ばすパワーが必要なんだ!」って声をかけ続けてくれた。不思議なもんでそれに救われた。


あれを見たとき…オレは思ったね。今こそセイジさんのメッセージが必要なんだと。WEB配信で開催されるジェットフェス、けっこうじゃないか。ひとりでも多くの人にセイジさんのメッセージが届く可能性がある。コロナ禍のみんなの勇気になる。

今年はDJわいざんの出演はない。でも、クラウドファンディングがあるおかげで、こうやって応援メッセージを送ることができた。


WEB配信もコストはかかる。配信設備やアーティストへのギャラを考えると、決して配信だから安くなるとはいえないことを、3月に配信イベントをやったオレはよく知ってる。


だから、このクラウドファンディングを少しでも達成に持っていきたい。ジェットフェスが未来永劫続くように、少しでも力になりたい。


9月26日、もしよかったらオンラインのシマネジェットフェスを見てくれ。そしてギターウルフセイジさんのパワーを感じてくれ!


オレも必ずまたあのステージに立ちたい!それまでジェットでいこうゼ!