おやくしさんの付いた活動報告

2020/11/20 00:03
髭はとても注意が必要な作業のため、この作業の取材前に実施していただきました。ついに、色が入ります。まずは螺髪。薬師瑠璃光如来の名の通り、鮮やかな青が髪を染めていきます。白髪から、瑠璃色へ。本来のお姿へと戻す作業。筆を使い分け、螺髪の際...
2020/11/15 00:05
箔を貼った部分の質感を、金の粉で整える」「肌粉(はだふん)」作業。ギラギラした部分を、人肌の持つ艶のような落ち着いた感じに馴染ませてきます。保護と定着を兼ねた剤を塗り、それを丁寧に拭き取っていきます。そして、粉をのせていきます。白粉を...
2020/11/07 22:51
定着した漆の上に保護剤を塗り、それを拭き取ること数回。その後、ついに箔貼りの作業となります。薄さミクロン単位の箔を操る仏師の村松さん。簡単そうに見えるのは、彼女の技量でしょうか。その道数十年の先輩を唸らす、素晴らしい彼女の手さばきにう...
2020/10/30 09:23
欠損部分や損傷部分を修復し、御薬師様は漆をまといました。首の部分もすっきりと、さらに御顔の傷もなくなり、安堵されたような優しい表情の御薬師様。衣のひだも実に美しく、この御薬師様を生み出した当時の仏師のこだわりが感じられます。保護剤塗布...
2020/10/24 12:12
順番が前後しますが、御薬師様がおさまる厨子についてです。祈祷の後、別日に御薬師様を厨子から外へお出しします。いよいよ久野脇を離れます。おさまる厨子は、質感を合わせるために紙が貼ってありました。古い釘の上から無理やり化粧の紙を貼ってあっ...