2020/11/29 10:43

カンボジアのクルクメール工房より上原です。

先日、クルクメールの全体ミーティングを行いました。3月末に無期限休業を発表してから約8ヶ月ぶりの再会です。日本にいる代表の篠田とはオンラインでのミーティングになります。

スタッフ同士も久しぶりの再会のようで、皆喜びを隠せず大興奮の様子でした。今回集まってくれたスタッフは全体の約半数。参加できなかったスタッフは、すでに新しい仕事がスタートしていたり、家業の都合で他の州へ引っ越していたり、実家が遠いため参加ができないなど、それぞれの事情がありましたが、厳しい状況ながらも皆元気に過ごしているとのことで安心しました。

今回、集まってくれたスタッフのほとんどは、まだ新しい仕事が見つかっておらず、家業である農作業を手伝いながら生計を立てている人たちです。数人は、真っ黒に日焼けをしていました。お米の収穫期である数ヶ月は長時間カンボジアの強い日差しを浴びて農作業をしているので、日焼けを避けられないそうです。また、仕事をせずに自宅で過ごす時間が長いそうで、体型が一回りふっくらしたスタッフもいました。近況報告や雑談で楽しいひと時を過ごしました。


今回の全体ミーティングの目的は大きく3つです。1つ目は、現在の会社の状況です。シェムリアップ国際空港が再開し、観光客がが元に戻るのは、おそらく1−2年はかかると予想していること。観光客が戻らないとクルクメールの製造やショップの再開の目処も立たないこと。2つ目は、新規事業である日本進出についてです。日本での事業が軌道に乗れば、カンボジアの工房の再開ができること、そのために篠田が今頑張っていること。3つ目はクラウドファンディングが成功に終わったこと。目標金額を達成し、200名以上の方が私たちを支援し、応援してくれていること。そしてその支援金の一部がスタッフのために配布されること。これら3つを具体的に明確にスタッフへ伝えました。

支援者の方の多くはカンボジアやクルクメール、スパクメール に関わりがある方、篠田を始め、クルクメール関係者の知り合いであることも伝えました。また、支援者の方からのメッセージもお伝えしました。カンボジア人スタッフにとって、一番身近なのは、スパやショップに来店してくださるお客さんです。そのお客さんが私たちを応援してサポートしてくださることはこれほど嬉しいことはありません。日本の状況も同じく厳しいと言うことは、誰もが理解しています。クルクメール、スパクメール を応援してくださるお客様がいることに本当に感謝するばかりです。

こちらがミーティングの様子です。

(動画:全体ミーティング)


こちらは、月一で行なっているスパメンテナンスの日に、スタッフからの提案で、ビデオメッセージを作りました。この日は、クラウドファンディングが終わり、支援してくださったスパのお客さんからの応援メッセージを集まったスパのスタッフに伝えました。担当したスタッフは、お客様のことを鮮明に記憶しています。カンボジア人の記憶力は本当にすごいと日々驚かされます。とある小さなことは、すぐに忘れてしまうのに、人にまつわること、特にリピーターのお客様のことは、皆ほとんどしっかり覚えているのです。私がその方のお名前と来店した日を伝えると、外見の特徴や、マッサージの内容、こんなことを話したりやりとりしたなど、事細かに言ってくるのです。


(動画:スパのスタッフより感謝のメッセージ)

また、将来海外旅行がスムーズできるようになった際には、お店やスパでお会いして、直接お礼を申し上げたいと言うスタッフもいました。ぜひ、彼らに会いに来てください。