2020/11/18 12:00

稽古の様子をお知らせします。

大日本弓馬会の流鏑馬稽古には馬が欠かせません。

現在、自馬5頭に対して、毎週稽古に励んでいる門人は25名程度であり、馬の体調に配慮すると、1回の稽古で騎乗できるのは、せいぜい20分程度に過ぎません。

通常の乗馬クラブでの1鞍が30分~45分であるのに比べると非常に短いため、その分、1鞍を大事に、1秒も無駄にすることなく稽古に励む必要があります。

しかし、馬も生き物なので時々怪我をすることがあります。

そうすると、途端に騎乗できる時間が減ってしまい、稽古に支障が生じます。

そうならないために、稽古の際は馬の体調に常に気を配ります。

特に馬は脚(足)が故障しやすいことから、細心の注意を払っています。

写真は馬が歩いて馬場本(スタート地点)まで戻っている様子ですが、このとき馬の歩様を複数人の目でじっくり観察しています。

少しでも怪我の兆候が見られたら、そこでその馬は稽古中止、大事を取ってお休みです。

よく「人の替えはいるが馬の替えはいない」と厳しいことを言われますが、それだけ馬が大切にされているということです。

大日本弓馬会の流鏑馬というと、荒々しく打ち込み(走り始め)、最速60km/hにもなる快速馬が有名ですが、日頃から丁寧に丁寧に馬を扱っているからこそ、これが実現できているのです。

皆様、流鏑馬を見る機会があれば、また、新馬場が完成したら、このような馬たちにもご注目ください。